September 2013
September 22, 2013 23:21

オリジナルは1999年4月刊行。
前回レビューに書いた「王たちの行進」の主人公、
城島武士の登場する作品の第二作目。
前回と同じく、ロシア人のマフィア、サーシャ・ブラスコフなども登場し、城島と一緒に、
ケネディ家やロックフェラー家なども比べられない様な、アメリカを影から操ってきたとされる、
Blue Stock American(純血種のアメリカ人:"ボストン400"という上流社会を構成した、メイフラワー号に乗ってアメリカにやってきた最初の移民の一人)のマーロウ家率いるセイクリッド・ウォリアーズたちとの闘いとなる。
舞台は、ソ連邦の崩壊。
*****
先週の火曜日くらいに読み出して、
あっという間に4, 5日で読んでしまった。
面白かった。
前作よりもスピード感があり、かつ、舞台も大きくなって、
面白かった。
*****
個人的に自分のソ連邦やロシアに対する歴史の知識が少ないために、
この作品をフルに楽しめない部分もあったと思う。
歴史をきちんと勉強しようと思った。
また、落合の作品にいつも通ずるが、
この登場人物、城島はかなりカッコ良く、頭も切れ、
こんな男が本当に存在できるのかと思ってしまう。
彼を目標に生きようとすると、
経済、ビジネス、歴史、文化、政治、
全ての点で、もっともっと努力せねばと思う。
しかし、それほど、落合の描く主人公は魅力的で、
それを目指せば、必然と自分の株は上がって行くと思う。
*****
3作目の「虎を鎖でつなげ」は2005年に読んだが、
その後一度も読んでいなく、且つ、城島が再度登場するので、
これを次に読むのが楽しみ。
2013/9/22 23:16
September 16, 2013 23:02

2006/6/26発行。
この本は、2006年、俺が大学の頃、
夏休みに日本に帰ってきて就職活動をしている時に買った。
当時受けていた会社の一つ、その会社が入っているビルの1階にあった本屋で見つけて、
その夜に買った記憶がある。
その後、アメリカに持って行って、
大学のクラスの前なんかに、クラスのある教室の前で読もうとしていた事を覚えているが、
結局その頃は、余り落合の小説の話に入って行く事ができず、
何度か出だしの部分を読んだものの、
最終的に最後まで読まずに終わっていた。
その後、アメリカを去る際に一度向こうの本屋に売って、
日本に帰ってきて、また読んでみたくなって、
再度Amazonで買って、でも、数年放置していて、
今回、初めて読破した。
4日間で読んでしまった。
*****
今回のテーマは、プロジェクト・オメガ。
その内容とは、環境を操作する兵器fの話。
この本では、2004年のインドネシア、スマトラ島沖の津波や、
2005年8月のハリケーンカトリーナ、
また、1998年以降の地球温暖化は、
全てアメリカが仕組んだ「環境テロ」であると唄っている。
果たしてそれが真実かどうかは分からないが、
確かに、地球温暖化が起きている理由は解明されていない事などから、
一理あるかも、と思ってしまう。
昨日から台風が日本を襲っているが、
今回もやはり、今年の猛暑により、海面の温度が高くなっていた事が、
より大きな台風を引き起こす要因となっていると、
今朝のニュースでやっていた。
この本の中でも、カトリーナに関しては、
アメリカが大西洋をその兵器により照射し、
海面温度を上げた事によって、もたらした惨事である、と。
*****
また、読んでいてビックリしたのは、
この本の中で、主人公の佐川たちが途中で逃げる為に隠れる場所として、
メキシコのチチェン・イッツァが選ばれていたということ。
チチェン・イッツァはマヤ文明の残したピラミッドであり、
ちょうどこの年の終わり、2007年の正月に、
俺はたまたまグアテマラのティカールへ行っていたので、
同じ様な時期にマヤ文明のことが取り上げられていて、
奇遇だなと思った。
俺にとっては、2005年のハリケーン・カトリーナも、
自分がそのハリケーンがニューオーリンズを襲う数週間前に訪れていたこともあり、
非常に身近なニュースだったので、
この本は、ちょうどタイムリーで、
自分が辿った軌跡に近いものが描かれていた事を知り、
何とも奇遇だな、と思った。
*****
話の流れとしては、落合は最新のテーマを採用する分、
やはり彼の初期の作品、オイルを扱ったものの方が、
「自分の畑」という感じがして勢いがある。
新しい作品になるほど、
そのテーマを調べて書いている感じがして、
小説全体に、初期作品にみられる流れる様な勢いがない。
しかし、毎回、彼の作品がダイナミックさとスケールの大きさを兼ね備えているのは事実であり、
その面白さに、また次も読みたくなってしまう。
2013/9/16 23:01

『くまのプーさん 完全保存版』(The Many Adventures of Winnie the Pooh)。
ディズニーの「くまのプーさん」長編作品第1作。
プーさんとはちみつ(1966年)
プーさんと大あらし(1968年)
プーさんとティガー(1974年)
上記3作品に加え、繋ぎのシーンとエンディングを新たに追加した作品。

*****
プーさんは妻のお気に入り。
彼女はプーさんが大好きで、
小さい頃に親戚のお姉ちゃんにもらったプーさんのぬいぐるみを、
今でも大事に持っている。
ディズニーランドに行くと、
必ずプーさんのハニーハントに乗る。
俺もあのアトラクションは大好きで、
仕掛けがよく出来ていると思うけれど、
あのアトラクションのテーマが何かはずっと知らなかった。
今回、この映画を見て初めて、
「ずおうとひいたち」というのは、この話から来たものだったのか、
と分かった。
(この世界は、ちょっとダンボのあの恐いシーンに似ています。
ディズニーはこういうシューレアリスティックな世界を描くよね。)

*****
とてもほのぼのとして、幸せな気分になりました。
最後のエンディングを見て、
彼女は一度泣いて、
その後、メイキング映像でまたあのシーンが出てきて、
また涙を流して泣いていました。
2013/9/16 12:00pm

September 12, 2013 22:57

数日かけて読みました。
面白かった。
1998年6月20日初版発行。
*****
この本が出たとき、
この本を買ったとき(正確には買ってもらったとき)
の記憶ははっきり覚えています。
当時俺は中学3年生で、
水泳のSコーチに憧れている日々だった。
彼は既にコーチ業を引退して、自分の店を出す準備段階に入っていたが、
当時、よく、俺と姉の二人を誘って、
食事に連れて行ってくれたり、
映画に連れて行ってくれたりした。
この日は、平日の何でもない日だったけど、
午後の2時頃、当時の担任に呼ばれ、
「何だか、お母さんから職員室に緊急で電話が入ったよ。早く帰ってきなさいって」
と言うことで、
その時母親と電話で話したのか、
または、そのまま急いで帰ったのかは忘れたけれど、
とにかく、帰りの会か何かをスキップして、少しだけ早退して帰ったのを覚えている。
すると、結局は、
白井コーチがうちに電話をくれたということで、
今日は仕事の都合がうまく行ったので、俺と姉ちゃんを映画に連れて行ってくれる、
ということだった。
俺は嬉しくて、すごく興奮していたのを覚えている。
実際にコーチが迎えにきて、
自分が早退してきた事を伝えると、
「え?そこまでしなくてもよかったのに!」と驚かれたのを覚えている。
そして、高速道路に乗って、コーチのエクスプローラーで連れて行ってもらったのは、
ららぽーとだった。
そこで、『ジャッカル』を見て、
その後、喫茶店に入って、お茶を飲んだのを覚えている。
そのときは、俺が高校受験の前で、
お姉ちゃんが大学受験の前で、
当時俺が何となく狙っていた姉の通っている高校に通う事を、
コーチにほのめかされていた俺は、
もしもその高校に受かったら、時計を買ってやる、
と言われたのを覚えている。
もちろん、当時は時計なんて欲しく無かったし、
恐らく、コーチがくれようとしていた時計は、
きっと、高級なものだったと思うけれど。
*****
そのとき、ららぽーとに入ると、
コーチは、本当は視力が悪くて、遠くが見えないのに、
メガネをかけるとカッコ悪いからと言って、
運転中しか、決してメガネをかけない人だった。
そして、映画を観る時のために、
そのメガネを、お姉ちゃんに渡して、
バッグに入れてもらっていたのを覚えている。
車を停めた駐車場から、どこの入り口から入って映画館まで行ったか、
帰りの道のりを、コーチは覚えていて、ずんずんと進んで行くのを見て、
「よく覚えていますね」と言ったら、
「こういうのは、匂いで覚える」と言っていたのを覚えている。
そのときのコーチが前を歩いているときのこととか、
その時の情景、
もちろん、細部まではハッキリ覚えていないが、
雰囲気とか、色を、
よく覚えている。
*****
そして、この本は、
そのららぽーとの本屋に寄って、
俺がちょうどその頃から1年前に、落合信彦の「男たちの伝説」を夏祭りの夜に買ってもらった頃から、
俺は落合にはまっていて、
本屋でこれが出ているのを見て、
コーチに「落合の新作ですね」と言ったら、
そのままコーチはレジに持って行き、
その本を買った後、
俺にそのままプレゼントしてくれた。
この本は定価1700円くらいするはずだから、
当時の俺の一ヶ月分の小遣いよりも高かったので、
こういう本はなかなか買えなかったので、
ますます嬉しかった。
*****
そして、この本を読み終わった後、
コーチが「貸してな」と言って、
俺の部屋から持って行ったのを覚えている。
返す時は、
「やっぱり落合の作品は面白いな」
と言いながら。
*****
そんな、コーチに買ってもらって、
コーチとの思い出がつまっている本。
肝心の話の内容は、
今回読み返すまで、驚く程に、まったく覚えていなかった。
オペレーション・スバボーダ、の名前は覚えていたが、
それ以外、ほぼ記憶は皆無に等しかった。
きっと、当時の俺には、
ドイツのベルリンの壁崩壊に関わる歴史の話は、
難しすぎたのかもしれないし、
リアリティが湧かなかったのかもしれないし、
または、当時はやはり、悩む日が多かったから、
純粋に、覚えていなかったのかもしれない。
多分きっと、
当時読んだ他の作品も、余り覚えていない事から、
落合の小説の世界は、
どうしても中学生の俺には、イメージがしにくく、
リアリティを持って読めなかったのだろう。
(だからこそ、彼の自己啓発本『命の使い方』なんかは、
当時同じ時期に読んでいたが、
その内容は、今でもハッキリ覚えている。
まあ、この本は、何回も読み返した、というのもあると思うけれど。)
*****
結局、本の内容というよりも、
俺個人の思いでの話になったが、
結局、この本というのは、
そのときの思い出が、強く結びついていて、
そういう意味で、本の内容どうこうよりも、
その存在自体が、
俺にとって、特別である、ということ。
*****
コーチの運転する外車の後ろの席に座って、
コーチの助手席には、お姉ちゃんが座って、
俺は必死に、コーチの話を興味津々で聞いて、
コーチに、「(自分の店のために)ホームページを開いたらどうですか?」なんて
言った事を覚えている。
当時は、まだインターネットも全く普及しておらず、
(だって、俺が高校3年の終わりくらいで、
やっと、少数の家がパソコンを持ち始めたくらいだから)
でも、ホームページという存在は、知っていた当時。
車の中で、
高速道路を走りながら、
まだ明るい、初夏の日差しが、
車に差し込んで来る、あの光の感じ。
あの感じを、よく、覚えている。
俺が、14歳の頃。
2013/9/12 22:54
September 07, 2013 15:45

1986年の作品。
前回レビューを書いた、
「ただ栄光のためでなく」
「男たちの伝説」
に続く3作目。
だが、今回の舞台は、全二作と異なり、
アメリカ、そしてソ連が舞台。
アメリカのCIA, FBI, DIA,
そしてソ連のKGBのエージェントたちが物語の主人公となる。
そこで、主要人物として出てくるのが、
今回初めて出る日本人元商社マンの西條。
彼は自分の務めた商社でベイルート支店に在籍中に、会社に見切りを付け、
仕事で関わったアラブ人と組んで自分で会社を興し、
アメリカで民間最大手の情報を扱う会社を仕立てる。
その後、2作目で少しだけ出てきた玉城という騙し人の男が、
最終的にKGBの凄腕エージェントを騙しにかかり、
SDI(スターウォーズ計画)を絡ませた、CIAが組んだシナリオを
遂行させる、という話。
個人的には、前作の仁科がお気に入りの人物なので、
彼が少しだけ出てきたのが嬉しかった。
(彼は、部下のウェスと共に、NYの郊外に集まったマフィアのドンたちを、
一度に暗殺する仕事を引き受ける。)
とにかく、最初はCIA, FBI, DIA, KGBの人間たちの名前が
どんどん出てくるので、途中で混乱して、
小説の半ばはちょっと意味が分からなかった。
またもう一回読み直せば、多分やっと腑に落ちると思う。
*****
彼の作品自体は良いが、
解説者のコメントがいただけない。
「落合氏の作品を好んで読む読者は、海外志向で世界の情報に敏感な者が多い」というくだりは良いが、
「日本には、『私は日本に生まれて本当に幸せだ。毎年、桜が咲く季節を楽しみにしている』という方がテレビのどこかしこでコメントをしている光景を見るが、恐らく、こういう方はアメリカの大荒野にて感じる壮大な気持ちや、メリーランド州の州花の美しさは一生知らずに死んで行くのだろう。そしてそういった方は、落合氏の作品を読んでも実感が湧かず、楽しめないと思う」のような事を書いている。
まるで、落合的な海外志向、日本人の内向的なところをバカにし、
海外でバリバリやって行くのが真の男さ、
という考えだけを推奨し、
日本の中の幸せだけを感じて慎ましく生きている人たちを、
明らかに軽く見ているのが分かる。
(そして結局、上のコメントは、アメリカ内のそれしか言っていないので、視点が日本の中からアメリカの中に変わっただけで、余り違いが無い。)
そういう、「俺の考えの方がお前より優れてるぜ」的なメンタリティーで物事を見ること自体が、視野が狭いんだよ、と言いたくなる。
そして、彼の解説がこの本の一番最後に付く事で、
この小説の価値を下げている気がする。
*****
小説自体は、ちょっと疲れますが、なかなか面白いです。
2013/9/7 15:25
追記:
ちなみに、小説の中に、FBIのエージェントでダルスィー・パーマーという名の、
超美人だが、マフィアにボロボロにされて死んで行った姉の復讐を遂げるために、
敢えて高級娼婦としてカバーになり、
マフィアの親玉に近づき、
最終的に、目的の人物を自分の手で殺す、という女性が出て来る。
彼女は、この小説の主人公の西條と親しくなり、
彼らは、彼女の計画が無事に終われば、ゼロから人生をやり直そう、
と約束するのだが、
最終的に彼女は、相手を殺すと共に、相手の投げたナイフに胸を刺されて、
そのまま死んでしまう。
最後、彼女が死に絶える前に、
西條に電話をしたその会話が、最後となる。
何もそこまでせずに、
せめてそこくらいはハッピーエンドにしてあげれば良いのに、
あくまでも男のハードボイルドな世界に拘る落合。
妻からすると、そういうところが客観的に見て
何とも面白いそうです。
September 03, 2013 21:06

邦題は『G.I.ジョー バック2リベンジ』。
公開はアメリカ2013年3月29日、
日本は 2013年6月8日。
これまた7月に飛行機の中で観た。
*****
中々面白かったです。
ムキムキに鍛えたイ・ビョンホンがカッコ良かった。
彼が逃げ際に背中を火傷するシーンは見ていて痛々しかった。
そして何よりも、Lady Jaye役のAdrianne Palicki がスタイルが良くて色っぽかった。
彼女がホットパンツをはいてジョギングをして、
信号待ちのシーンでターゲットの男を引っ掛けるシーンがあるけれど、
そこで彼女が前屈をするシーンは、
5回くらい巻き戻して観てしまった。

そして、Dwayne Johnsonも出ているくせに、
なぜかブルースウィリスも出て来る。
こういう筋肉ムキムキのタフ系映画には、
大体出る俳優は決まっているので、
どれも段々と同じに見えてきてしまう。
2013/9/3 21:06

December 28, 2012公開の映画。
フランクフルトから羽田空港への途中の道のりで、
7/16に観た。
レビューを書こうと思っていたけど、今まで書かなかった。
*****
マット・デイモン主演。
監督は”Good Will Hunting”と同じGus Van Sant。
共演はFrances McDormand。
中々爽やかで、かつ、心に訴えるものがある映画だった。
これはやはり、マット・デイモンやFrances McDormand、
そして”The Office”でおなじみの、John Krasinskiの自然な演技と、
この話が繰り広げられるアメリカの片田舎、という設定の風景が醸し出す雰囲気が大きいと思う。
*****
日本公開はまだ決まっていないらしいけど、
とても良い映画だと思いました。
マット・デイモン好きにはおすすめの映画です。
2013/9/3 20:47
彼は、「嘘をつけない、正直さだけが売りの青年」
という感じの人間をうまく演じます。

September 02, 2013 18:17

邦題は『ラスベガスをぶっつぶせ』。
2008年公開の映画。
観てないと思って見始めたけど、
少し観てから、「あれ?これ確か観た事あるな?」
と感じつつも、肝心のストーリーを全く思い出せなく、
結局一番最後まで、話の結末を思い出せなかったという始末。
それだけ、つまらなかったのか、
それとも、印象に残らなかったのか。
それとも、ただの記憶の衰えなのか。
(恐らく、2009年頃に見たんだと思う。)
*****
主人公のジム・スタージェス(Jim Sturgess)は見ていて何だかイライラします。
ヒロインのケイト・ボスワース(Kate Bosworth)は可愛いですが、
この映画の中でのショートヘアはあまり似合わない。
ロングの方が似合っていると思います。
この写真なんかはすごくかわいい

そして、ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)を見ていると、
俺も近いうちにこんな髪型になって行くのかと、
そこばかり気になって仕方ありませんでした。
2013/9/2 18:15
これね

September 01, 2013 19:30

この作品は、自分が確か小学校3年か4年の頃に、
学校の教科書で読んだ覚えがあります。
夏の暑い夕方、
だるい感じ、
ツクツクボウシが鳴いて、少し物悲しい感じがすると、
なぜか、この作品の世界観を思い出すのです。
主人公の男が、
サラリーマンとなって、
自分が小さい頃に過ごした町に帰ってきて、
そこで、道を歩いている光景が。
背広の上着を肩にかけて、
道を歩いていると、
目の前から、葬列が自分に向かって来る様子が。
*****
この作品の核心的な部分は、忘れていましたが、
一つ記憶に強く残っていたのは、
この男が、その葬列の写真の顔を見た時に、
「何と言う皮肉だ。
ここで、この顔に会ってしまうなんて」
という様なくだりがあったこと。
その葬列の写真の顔が誰だったのか。
それは、自分が昔関わった人の顔であったことは覚えていたが、
それが、一体誰だったのか。
それは、今回この小説の話を妻に何度か話し、
妻が検索をして、何とかこの小説の題名と作者を探し出してくれ、
それをAmazonで買い、この度20年程ぶりに読み返すまでは、
思い出せませんでした。
*****
実際に読んでみると、この作品はとても短く、
あっという間に終わるものでした。
しかし、それにも関わらず、この作品が、
当時10歳前後だった自分の記憶に強烈に残り、
20年程たった今でも、
教科書の他の作品は殆ど忘れていても、
この作品のことだけは覚えていたのは、
よほど、この作品の醸し出す雰囲気が、印象的だったのでしょう。
その、人生の皮肉を描いた、妙な雰囲気が。
*****
この文庫本は、著者・山川 方夫(やまかわ まさお)の他の短編小説、そして中編小説も入っています。
他にも、「待っている女」「お守り」など、
印象的な作品ばかりです。
ぜひ、おすすめです。
2013/9/1 19:23

