経済学

August 31, 2012

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成甲書房より(2009/11/6)に刊行。
2012/8/28に読み終わる。

*****

以下は、Amazonの本の内容紹介より。

「読者よ、知るべし。
この八百長恐慌は、第一にアメリカの解体を目標として遂行されたものであることを。
そして金融マフィアの世界支配の第一歩がほぼ達成されたことを。
私たちは微力である。
しかし、このまま、この八百長恐慌をただ黙殺していてもよいものなのか。
ヨーロッパもアメリカ同様に解体される。
恐慌の津波は太平洋を越えて日本に襲いかかろうとしているのだ。」


上に示される様に、
この本では、2008年のリーマンショックが、
全て金融マフィア(ロスチャイルド家など)によって、
数年前から仕組まれていたものだ、と主張します。

その根拠も、至る所(様々な文献)から引用しており、
非常に論理としてはしっかりしています。

*****

世の中の本を見ると、
大半は、リーマンショックが起きた理由を、
「人間の底知れぬ欲が起こした過ち」
と示すものが多いですが、
中には、この本の様に、
「あの内容は完全に仕組まれている」
と書く著者もちらほらいます。



果たしてどちらが正しいのでしょうか。


2012/9/1 6:57am






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July 26, 2012

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著者の名前は、「よしもと よしお」。
まるで、芸名の様な韻を踏んだ名前です。

この本は、2年程前に、
当時住んでいた横浜の自宅近くのツタヤの店頭で見かけてから、
その表紙が強く印象に残っていました。
ダイヤモンド社より、2007/9/14に初版発行。

先日借りて来て読みました。

*****

基本的な経済学の概念を、
私たちの日々の日常のテーマに当てはめて、
分かり易く説明した本です。

例としては、

「なぜ人は、同じ商品(ペットボトルのお茶)を、
方やスーパーの中では98円、
その外の自動販売機では150円で売っているときに、
自動販売機で買う人がいるのか」

なり、

「なぜ、映画のDVDの料金は、
段々と下がって行くのか」

なり、

「なぜ、所得格差は無くならないのか」

など、
身近なテーマに置き換えたものばかりです。

(しかし、表紙のカジュアルさとは裏腹に、
中身は結構文字が詰まっていて読むのに時間がかかる。)


*****


経済学の基本は、
「コスト」の考え方です。

それをする際に、
他の行動で得られたであろう対比のことを考える。

その中で、色々と比べながら、
「自分に一番最適な方法を選ぶ」
ということを、基礎にした学問です。

(しかしながら、
現代の経済学の基礎には、
「人間は自分にとって合理的な行動をとる」
「世の中には完全な情報が存在する」
という二つの暗黙の条件が置かれている。
しかし、人間は必ずしも合理的に動かないし、
アダムスミスやケインズがそれらの考えを作った時代とは、
今は完全に状況が変わって来ている。
「需要と供給により、モノの値段が決まる」との考えが
基本となっているが、
例えばデリバティブなどは、その定義では価格が決定しない。

そのように世の中の状況が当時とは変わって来ているにも関わらず、
未だにその経済学を使うので、
結果として、
実際の経済市場の先を読む際には、
予想が全く当たらないという現実が起こる。)


*****


この本の中で一番面白かったのは、
上にも挙げた、
「なぜ、この世の中から経済格差(所得格差)は無くならないのか」
というテーマ。


例えば、
年収がそれぞれ、
1500万の人、
800万の人、
600万の人、
そして、
400万の人がいる。


その場合、年収1500万の方が、
400万の人よりも、
断然裕福な生活を送っているように見えるが、
実際は、
前者はそれだけ多くの支出が伴い、
(所得税で払う額も上がるし、それだけの収入にはそれだけの支出が伴うことから)
思う程は、違いのある生活をしていない場合が多い、と。

それよりも、年収は200万でも、
貯蓄が沢山あり、
自由に使える貯蓄の額は毎年800万だとしたら、
そちらの方が、より余裕のある生活を送れるものだ、と。

(結局ここで言いたいことは、
年収を与えられるサラリーマンでいる以上、
年収400万だろうが、
1500万だろうが、
余り変わりがない、ということです。
それよりも、別の方法で、
自らの資産を蓄える方に回らないと、
土俵は変わらない、ということ。)


*****


また、ここでは比較優位の考えも出て来ます。

A太郎とB男が一緒に働く場合、
A太郎の方が、B男よりも、
PCを打つ速度も、書類を作るスピードも速かったとしても、
二人のそれぞれの仕事の結果の対比を計算し、
より多くの成果が作られるパターンで二人の仕事を組ませた方が、
結局は、会社の利益に繋がる、という考え。



ここでは、そこから更に掘り下げて、
4人のタイプの仕事人間のことも話されます。


1、仕事も実際にでき、かつ、自信満々で、
「自分は仕事ができる」と自覚しているタイプ。

2、仕事は実際には出来ないけれど、自信過剰で、
「俺は仕事はできる」と勘違いしているタイプ。

3、仕事が本当は出来るけれど、自信が無いので、
「僕は仕事はできない」と勘違いしているタイプ。

4、仕事もできなく、かつ、自信もなく、
「自分は仕事ができない」と自覚しているタイプ。


この中で、4番の人間はダメダメのように見えますが、
実は、自らの力量をきちんと自覚しているので、
1の人間と一緒に組ませれば、
1の人ができない部分を4の人間がしっかりとフォローし、
結果、全体として良い仕事ができる、ということも書かれています。


そして、一番たちが悪いのが、
2のタイプ。

これには、有名な大学を出た人間に多いと著者は説きます。

(著者が実際に働いていた大学では、
東大などの有名な大学を出た人間なども多々いたが、
それらの人の中には、
もちろん本当に優秀な方もたくさんいたが、
それとは逆に、結構多くの人間が、
何かミスを犯したときに、
「いや、この優秀な俺が犯すミスなんだから、
きっと誰もが犯すミスに違いない」
と、全く反省をしなかったり、
または、
「俺は優秀だから、メモなんて取らなくていい」
と言って、メモを一切とらずに、
その結果、たまにもの凄く大きな失態を犯す、と。



(このことはちなみに、
昨日読んだ稲森和夫氏の「生き方」でも、
同じことが書かれていました。

逆に、全く無学であった松下幸之助氏は、
自分が「無学である」ということを自覚し、
その分、生涯に渡って、
誰からでも教えを乞い、
素直に学ぶことを、一生やめなかった、と。

その態度と考え方の違いが、
無学であろうと、有名な大学を出ていようと、
その後の自らの考え方と行動が、
全てを決めて行く、ということを物語っています。)


*****



ここで個人的な話になりますが、
俺は今まで、4年前に日本に帰ってくるまで、
「学歴」というものを一切気にしない人間でした。

いやむしろ、
去年まで、全く気にして来なかったと思います。


しかし、去年の夏以降に、
転職活動をする中で、
自分の出した書類が、
結局は、
出た大学の名前と、今いる会社の名前だけで、
一次選考の書類が通るかどうかは
ほぼ決まってしまう、ということを目の当たりにして、
(中小企業やベンチャーはそうではないが、
名前の知れている大手上場企業ほど、
その傾向が強い。)

それ以来、
ある意味、
「日本内での学歴コンプレックス」
みたいなものを感じている自分がいました。

正直、今も、全くないとは言えません。

(自分は実際、
アメリカの四年制大学を出ており、
そこの学校のレベルも全米では高い方だったので、
俗にいう「高学歴」に入るのだが、
日本では一切関係ない。

日本では、「アメリカの大学を出ました」と言ったら、
ハーバードか、スタンフォードか、バークレーか、
などの様に、
一般の日本人も聴いたことのある様な名前の学校しか、
人事に認識されない傾向がある。)


*****


去年までは、一切「学歴」たるものを気にせず生きて来た自分だったが、
実際に、日本の社会のそのような現状にぶちあたり、
やるせなさを感じたこともしばしば。


だからこそ俺は、
「絶対に有名大学を出た人間には負けたくない」
「大手企業で働いている人間には負けたくない」
という勝手な思いがあります。
心の奥底で、メラメラと燃える、
「なめんなよ」根性のようなものが。


*****


なので、上の内容を、
この本と先日の「生き方」で読んだ時にも、
「やっぱり、一番大事なのは、
社会人になった今、
『どう毎日考えて、行動するか』なんだ」
ということを噛み締め、
絶対に負けてらんねえ、と、
思いを固めたわけです。


*****


さて、個人的な感想文で最後は終わりましたが、
28歳の、今の心情でした。



2012/7/26 21:29





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July 21, 2012

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非常に分かりやすい内容でした。
2011年の講義を元につくられた内容。
先日読んだ「池上彰のやさしい経済学―1 しくみがわかる」
の続編。
日本経済新聞出版社より2012/4/14に初版発行。

*****

今回の内容のテーマは、

・インフレとデフレ
(合成の誤謬:fallacy of composition)
〆眄政策(fiscal policy)
 金融政策(monetary policy)
・日本のバブル景気(Japanese asset price bubble)がどのように起こり、どうはじけたか
・1ドル360円から現在の1ドル70円台までの流れと背景
・年金問題、消費税問題、赤字国債問題
・リーマンショックが起こった背景
・戦後日本経済史

などです。

今まで自分は経済学に疎く、
特に財政政策や金融政策、
バブルの起こった背景や、戦後の日本経済の動きなど、
全く理解せずに生きて来ましたが、
その基礎が良く分かりました。

*****

今回個人的に学んだ内容。

・〆眄政策(fiscal policy)の内容(1. 公共事業 2. 減税)

・金融政策(monetary policy)
  公開市場操作の内容
1、買いオペ=金利を下げる。
  日銀が、銀行が所有する国債を買い、紙幣を刷って銀行の持つお金の量を増やす。するとコール市場でお金を借りたい銀行が出た時に、沢山の銀行がお金を持っているので「供給>需要」となり、金利が下がる。

2、売りオペ=金利を上げる。
  日銀が保有する国債を銀行に売り、銀行の持つお金の量を減らす。するとコール市場でお金を貸せる銀行が減り、「供給<需要」となり金利が上がる。
 
政策金利(こうして中央銀行(日銀)が政策的に上げたり下げたりする金利のこと)

・バブルが起きた(というか、アメリカが日本を操ってそれを起こし、かつはじけさせた方法と、その)背景
プラザ合意

IMF(国際通貨基金:International Monetary Fund)
及び世界銀行(World Bank、略称:WB)のできた背景
(1944年7月、ニューハープンシャー州にて定まったブレトンウッズ体制により、
ヾ霄環眠澆鬟ぅリスポンドアメリカドルに変更
金1オンス=35ドルに固定
IMF創設
だこΧ箙堊論
の4点が決定した。)

・冷戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争の起きた背景

ニクソンショック

・年金制度の仕組みと、現在それが崩壊している理由
(主に官僚が、年金用のお金を株投資で失敗させたことと、グリーンピアに代表される天下り用の施設を作り、経営を失敗させたこと。)

・1952年前後、銀行に不足しているお金を国民から集める為に、政府が「貯金はいいことだ」というマインドコントロールを日本国民に行ったこと

*****

それにしても、年金問題に関しては、
考えれば考えるほど頭に来ます。

どうして、当時の官僚たち、自らの私欲のことしか頭にないオッサンたちが、
国民が年金用に貯めたお金を勝手に使い、
それで破産して、お金をなくしたのに、
そして、それにより、現在借金(赤字国債)が増えているのに、
それの穴埋めを、更に国民がしなければならないのか。


この本では、例えばデンマークの例が取り上げられています。

消費税が25%の代わりに、
医療費は全て無料、
国民の教育費も、大学まで全て無料なので、
国民は、老後の為にお金を貯めておかなければ、
または、子供が生まれた時の教育費の為にお金を貯めておかなければ、
という不安も一切なく、
みんなが安心して自分の所得を使えること。
そして、消費税率が高いと感じることもないこと。

(結局は、日本人が『お金が必要、貯蓄が必要』と考える最大の理由は、
〇匐,龍軌虍顱´現役及び老後の医療費
の二つなわけだから。それが100%保証されていれば、
国民は安心して生きて行けるというもの。)


このような「高福祉高負担」の北欧諸国に比べ、
日本では、「中福祉低負担」であること。

しかし、現在頻繁に話題に取り上げられる消費税増税案にしても、
国民から政府が吸い上げたお金を、
「どのように、何に使うのか」
が明確に示されないからこそ、
日本国民は、その時の感情や、
マスコミの表面的、煽動的な裏のある報道や、
「よく分からないけれど、隣のあの人もこう言ってるから、俺もこう考えよう」
的な、結局は、
「政府の動向、考え」を吟味せずに、
「誰かに踊らされて」、
国の政策が勝手に決まって行くのを、ただニュースを見て知るだけな訳です。


*****


そもそも日本国債とは、
”日本政府の日本国民に対する借金”である。

『日本の場合一般に国債=借金というイメージが強い。もしくは、その様に報道されるため強くなってしまっている。 一部に国債=株券、国債金利=配当が実情に近いと主張するものもいるが、国債金利は赤字財政でも強制的に支払う義務があり、その意味で”国債は国の借金”という言い方は当を得ている。 しかし、日本国債の場合、その借金の相手は日本国民であり、外国に対して借金があるわけではないため、”日本国債は日本政府の日本国民に対する借金”とするのがより正確な表現である。』
(Wikipedia「国債」のページより引用)



なぜ、自分勝手なオッサンたちが勝手に人のお金を使ったあげくに、
そのオッサンたちのツケを、さらに国民が払わなければならないのか。

日本国債は、約1000兆円のうちの内94%は、
国内で消化されている。
つまりは、国民が銀行に預金したお金で、
銀行が政府から国債を買うか、
または、個人が政府から国債を買っている。
そして国民は、国債を買った分、
その分の消費(その分のお金を使うこと)を我慢しなければならないという仕組み。

つまり、
「国が、国民から借りたお金(国債)に対する利子を払う為に、
更に増税をして、国民からお金を吸い上げて、
それで国民に借りたお金の利子を、国民に返そう」としている。

その点を「おかしい」と指摘する人もいるが、
世間一般では、特に指摘がされない。

なので、これは「おかしい」とする言い分が正しいのか、
それとも、マスコミが一般的に流す意見(国債の借金を返すのに、国民から税を取ってそれで返済する、という主張)が正しいのか。
明らかに後者の主張は矛盾が入っているが。

そして、その矛盾が起きていることに対して、
世間では一切批判がなされない挙げ句に、
「国民1人あたり400万円の赤字」
「このままではギリシャの様に国家が破綻する。デフォルトが起きる。(←実際には日本政府が日本国民から日本円で借金をしており、海外から海外の通貨でお金を借りているわけではないので、デフォルトしようが無い。)」
などのようなフレーズだけが言われることにも、
自分は理解ができない。



『現代においては、国家への融資であることから(国債は)比較的安全な投資であるとされる。 2000年にアルゼンチンがデフォルト(債務不履行)を宣言している例がある。 これはアルゼンチンがアメリカから、アメリカ・ドル建てで借りていた債務(公的対外債務)が 支払い不可能に陥ったためにデフォルトを宣言する事態になったのであって、 日本のように自国民から自国通貨建てで借金している場合は形式上デフォルトはありえない(ハイパーインフレによる事実上のデフォルトはありえる)。 国家が債務不履行に陥るのは、外国から外国通貨建てで借金している場合である。』
(Wikipedia「国債」のページより引用)




『よく使われる喩えに、年収420万円のサラリーマンが4500万円の住宅ローンでマンションを買ったものの、生活費が足りず年間 360万の借金をして暮らしている窮状のようなものというのがあるが、この喩えは「日本国政府」に対する例えであって、「日本国」に対するものではないことに注意する必要がある。』
(Wikipedia「日本国債」のページより引用)


*****


更には、肝心な点として、
「じゃあどうしたら良いのか?」の対策方法も、
よく分からない。


仮に、消費税が増税され、
10%に引き上げられました、と仮定する。

しかし、それでも、
今の日本の赤字国債により積み上げられた借金を返すことはできない。
それに、借金を返してばかりではなく、
増税により、更に所得の減る国民に対する還元方法を、
どうするのかも、よく分からない。

政府(野田首相)は、
「社会保障と税の一体改革」と言うが、
その内容が、全然よく分からない。

どうして、日々のニュースで、
色んな新聞やネット上でのニュースに目を通そうが、
そんなシンプルな問いに対する答えが、
書いてないのか。
すぐに分からないのか。

それが自分には理解できない。

政府は、
「私たちは、あなたたちからこれだけの額のお金を取ります。
そのお金を、これとこれに使います。
そして、社会保障とは、これとこれを指します。
つまり、増税をしたら、
これらの点を、こうやって改善するのです。

そして同時に、あなたたちが私たちを信頼しないのは、
私たちが、あなたたちから頂いたお金を、
不正に使っていると思っているからでしょう。

私たちの給与は、いくらで、
誰々は、いくら貰っています。
その給与に対する見返りとして、
私たちはこんな仕事を、毎日しています。
今年の結果はこうでした。
前年度に対して、何%の目標達成です。
それにより、国の経営は、良くなりました(or 傾きました)。

成功をした原因はこうです。
失敗をした原因はこうです。
それを改善、もしくは来年は更に良い方向に変えて行く為に、
こんな政策を立てています。」

と、どうして、こう分かり易く、
国民に話ができないのか?

だから、政治家は信頼できないし、
「あなたたちはバカですか?」
と言いたくなってしまうわけであって。

*****


とにかく、自分の所属する会社(日本)の幹部たち(政治家、官僚)
の考えていること、及び経営方針が、
社員たち(国民)に理解できなかったから、
社員は動きようがない。

そして、その会社の経営方針に幾ら腹を立てて、
それを改善しようとしても、
上の方にいる幹部が全く動こうとしなかったり、
または、自分の会社の経営を変える為には、
幹部になるしかなかったとしたら、

そして、幹部になる方法は、
既に子供の頃から、レールが決まっているとしたら。

その場合、段々と社員は、
「もう、会社の経営方針なんてどうでもいいや。
とにかく、俺は明日の我が身だけが大事だ」と、
会社の経営に全く興味を示さなくなる。


そして、興味を示し、動こうとしても、
それがどうにもならない場合、
結局社員は、段々とやる気を無くして、抜け殻のようになって行く。

*****

そんな日本国株式会社の現状が、
見えて来る本です。

そして、全ては第二次世界大戦後、
ジャイアンの様なアメリカが自分の国に利益が出るように、
自分勝手に経済政策を行った結果、
周りの国は翻弄されまくっているだけじゃないか、
という実態も見えて来ます。


結局、この世の中は「お金」を中心に回っており、
それに群がる人間たちが、
いかに自分に利益が出るかを考えて、
政治も、戦争も、会社の経営も行われている。

そんな実態が見えて来ます。

*****

今までは「歴史」を見る際に、
余りその中心に基づく「経済」の観点から
それを見て来ませんでしたが、
こうして、「経済」の考えと流れを理解しながら、
その上でこの100年前後の世界の動きと、
その歴史を見ると、
なぜ、それがそのタイミングで起きたのか、
ということがよく見えて来ます。


自分は今まで驚く程にそういったことに興味がなかったのですが、
最近はこの点を知りたいという欲が非常に強くなっています。

そんな、初心者な人間には非常にお勧めの本です。


2012/7/21 12:08


追記:
そして同時に、
この世の中は全て、「経済」を中心に回っていることから、
それを理解せずに、
ただ「政治が今後どうなるのかが良く分からない」
「景気がどうなるかが良く分からない」などの
無知から来る不安ばかり抱えて生きることほど、
虚しいこともないと思います。

この世の中を動かすルールをきちんと理解して、
その上で自分の行動の選択を取るように、
したいと思います。

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June 27, 2012

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2012/3/24初版発行。
池上さんが2011年の夏に、大学生を相手に解説した講義が元になっている。
全二巻の内の一冊目。

*****

とても分かり易く、丁寧に解説がされてある。
俺も、大学でマクロとマイクロの経済を専攻したが、
その際に良く分からなかった事も、
この本を読んでスッキリと分かった。

経済学とは、自分の普段の生活の全ての根本になっていることを感じる。

*****

アダム・スミス、
マルクス、
ケインズ、
フリードマンなどの、「経済学の基礎」から、
TPPまで、
あくまでも、教科書的に、
池上さんの個人的意見は全く入れずに解説がしてある。

善くも悪くも、非常に「教科書的」で、
「その裏に隠された本当の真相」は書かれていない。
しかし、その前に、自分の中で、その考えの「基礎」を学ぶのが大事であり、
それを丁寧に教えてくれる書。
おすすめ。


2012/6/27 22:01




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March 07, 2012

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良い本でした。
とても丁寧に解説が成されています。

自分は基本的に、今までの生活で、
経済面を、日経新聞などの「数字」に結びつけて
捉える、という事をして来ませんでしたが、
彼のこの本を読み、
数字を読み解くノウハウを知っておけば、
今までの経済の動きが、目に見えて分かる様になる、という事を実感しました。

(今後の動きに関しては、ある程度の予測は立ちますが、
それを確実に当てるのは難しいので、
「今後の経済の動きも目に見えて分かる」とは言えないと思います。)

*****

特に、最後の章にあった、
「今までの30年間の動きを読み解く」
という所に関しては、
小宮氏が新卒で働き出した1981年以降の動きが分かり易く解説されていました。

1981年当時は円が240円近かったが、
プラザ合意で急速に円高が進んだこと、
日本製品が海外で売れなくなって、輸出が落ち込んだことで、円高不況が懸念されたこと、
そこで日本政府が金利を上げて景気を刺激したこと、
この低金利政策が、銀行による貸し出し競争や過剰な不動産投資、証券投資の呼び水となり、バブルの発生へと繋がって行ったこと。

日本で様々な分野で規制緩和が進み、
そこで積極的に日本に進出したのが、欧米の金融機関であること。

しかし、彼らが狙うオフィス用の不動産が足りない事から、
オフィス不足に目を付けた不動産会社が、新しいオフィスビル建設のために用地の買収に走り出したこと。
(まず丸の内や大手町、その後東京駅の反対側の八重洲エリア、赤坂、六本木、新宿など、都心の一等地で大規模なオフィスビル開発ラッシュが起こったこと。)

上記の動きに伴い、地価が上昇し始め、
かつ、円高対策の為に金利は安く、資金も市中に潤沢に供給されていた為、
銀行も積極的に不動産融資に乗り出したこと。

その動きが瞬く間に広がり、
都心の周辺地域や地方都市にも波及したこと。
オフィスビルだけでなく、マンション開発や住宅地の開発も熱を帯び、
地価が全国的にどんどん上昇したこと。

そして、実需を伴う不動産投資が、
転売目的の投機に変わって行った為に、バブルが発生したことーーー。

*****

つい1〜2年前までは円高不況と言われていたのに、
いつの間にか世の中は好景気に沸き、
「金余り」という様な現象が起こっていた、その時代。

僕は自分で経験していないので、
その時代を生きていた上司たちの話を聞くだけですが、
当時、そうして日本国内の大勢の人間が、
「この好景気は一生続く」と信じていた中、
海外では、これを「バブルだ」としっかりと認識していて、
いつそれがはじけるかを冷静に見ていたと言います。

要するに、目の前の数字やデータからきちんと分析したり、
またはそれ以前に、
「なぜこの状況が起こっているのか」
をきちんと把握せずに、
目の前の変化に一喜一憂していた、ということです。

*****

アメリカのサブプライムローン破綻もそうですが、
人は、それが起きた後に、「なぜそれが起きたのか」を分析して、
その当時の人々の行動を批判したり、反省したりしますが、
それよりも、今何が目の前で起きているかの「波の動き」をきちんと読んで、
その波が今後どうなって行くのか、
それがもっと大きくなるのか、
または直ぐに崩れるのか、

それを知る為には、きちんとその海のルールを観察して、
自ら波の動きを読める様にならなければならない、
ということです。

*****

自分はまだまだ経済、金融に関する知識、またはそれを見る目が弱いので、
きちんと鍛えて行こうと思います。

2012/3/7 19:20






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February 07, 2012

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ファイナンシャルプランナー兼エコノミストの中原氏の本です。

内容は、
1、サブプライムが何故起こったかと、その後の世界経済の流れ
2、なぜエコノミストの予測が当たらないのか
3、経済予測力の磨き方
4、資産運用の際の金融機関の磨き方

などが書かれています。

*****

これは彼のモットーの様ですが、
心理学、哲学、歴史学を学び、
幅広く物ごとを見られる視野を付ける事で、
経済や金融に対しても、的確な予想ができるようになると説いています。

上に挙げた、「なぜエコノミストの予測が当たらないのか」ですが、
要するに、世の中にいるエコノミストは、
実際には使えない経済学ばかりに詳しく、
その分野の専門性ばかりが高過ぎて、
他の視点から物ごとを見られていない、と。

よって、心理学、哲学、歴史学のような学問を学び、
それらの「モノゴトの見方」を適用する事で、
本当にモノゴトを見られる様になりますよ、
ということを説いています。

*****

また、サブプライムローンをきっかけに破綻した世界経済ですが、
「アメリカ人が世界中のモノを買い求める様になり、
それが振興国と世界経済の成長と原動力であった」ということ、
及び、
「今の経済不況を治すには、
再度、アメリカが世界の需要の中心となれるように、
各国がアメリカの国債のスポンサーとなって、断固として買い支えることで、
アメリカ中心の世界的なお金の循環システムを復活させられる」と言っています。


各国でバラバラに経済政策を打つと、保護貿易が加速し、
世界経済が縮小する。
それよりも各国で協調して、
世界経済のエンジンである「アメリカ」を支える方が、
得策である、と。

*****

しかし、上の経済対策には、
各国の国民感情が賛成しないでしょうと、筆者自身も書いています。

「どうして、俺たちの税金でアメリカを救わなきゃいけないんだ?」と。

しかしながら、歴史的に見ると、
世界はアメリカの恩恵を受けて来たと。
ヨーロッパはアメリカから援助を受けて第二次世界大戦に復興し、
日本や中国、アジア諸国も、アメリカがモノを惜しみなく買ってくれたおかげで、
高度成長を達成できた、と。

だからこそ、
ザブプライム問題を引き起こしたアメリカを非難するだけではなく、
「アメリカ経済を助けてやる=世界経済を助ける」ということを理解した上で、
世界中の人々が、「今回だけは助けてやるか」と寛容の心を持って、
合理的な選択ができないか、と言っています。



彼は、この意見に対して、重大な欠点があると説明しています。
アメリカが永遠に財政赤字と貿易赤字を増やし続けるのは、不可能である、と。
それでも、アメリカへの資金環流のシステムにより、
現状ではこの矛先は先へと回避できると説きます。

*****

また、上の意見とは別に、
アメリカだけに頼らずに、
世界各国で消費を伸ばして、経済を回復させるべきだという意見に関して、
彼はこう述べます。

結論として、この考えは、世界経済を悪い方向へもって行く可能性をはらんでいると。

それは以下の通り。


経済が極度に悪化する
  ↓
国家は国内企業を保護する為に、輸入障壁を設ける動きを強める
  ↓
輸入関税の引き上げに寄る輸入制限や、政府による国内企業への補助金投入が起こる
  ↓
国内企業を助ける一方で、輸出入の低迷化を招く
  ↓
国際貿易の縮小に拍車がかかる
  ↓
世界経済の縮小が進み、更に経済が悪化する
  ↓
人々が生活の不安から右傾化して、大きな戦争に向かう下地が出来上がって行く


*****

また、世界が大きく誤った方行に行かない様に、
各国の首脳、財務省、経財相、中央銀行総裁などは、
定期的にネットで会議を開くべきであると説きます。

開催国に招待国を招く従来のやり方では、
お金も手間も時間もかかるし、
結果、話し合いたい内容に結論が出る前に、
時間切れになってしまう、と。

それよりも、
ネット環境が発達した今、
それを十二分に生かし、
何度も頻繁に話し合う必要がある、と。


これには僕も賛成です。
よく、アニメや映画で、世界各国の首脳同士が
ホログラムなどで話し合うシーンがありますが、
あんな風に出来たら、いいなと思います。
(もしかして一部では既にそうやっているのかもしれませんが)

*****

この本が書かれたのは2009年の3月であり、
今から3年前になります。

今は、日本国内の企業を見ると、
マーケットが拡大している東アジアに焦点を絞って、
需要を拡大させ、ビジネス展開をして行く展望の企業が多いと思いますが、
果たして、上に挙げた様な、
「アメリカを再びマーケットの中心へ」という動きが起こることはあるのでしょうか。

そして、アメリカが再度、
世界経済の中心に戻る日は来るのでしょうか。

*****

2012/2/7 14:56



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February 01, 2012

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菅下氏の著作です。
2009年の11月に出版されたこの本。
今から約2年前の本となります。

テーマは、
「今後は東アジアが重要な舞台となる」ということ。

最近はニュースを見ても、
または企業の方と話をしても、
「今後の事業戦略はアジアでの拡大」
ということが頻繁に取り上げられます。

中国、インド、タイ。
インドネシアに、シンガポールなど。

アジアはこれから、
人口も増えて来て、
各分野に対する需要が高まります。

そこへ、
日本を初めとした発展国が、
医療、資源、食料、サービスなどと共に進出すれば、
アジアは大きなマーケットとなる、ということです。

*****

この本の中では同時に、
2008年のリーマンショック以降のアメリカの動き、
ロシアの今後の動き、
また、日本政権の動き、
が説明されています。

(丁度この本が出た頃は2009年の8月、鳩山政権への自民党から民主党への交替後だった為、著者は鳩山政権への変化へ大きな期待を寄せていた。まさか一年以内で管政権へ以降するとは予想をしていなかったとは思いますが。)


また、今後日本で伸びてくるであろう各分野(太陽光発電、アジア地域での資源開発、エコ技術など)
で、注目すべき企業名にも具体的に触れています。

*****

まずは、アメリカの「グリーディーマネー」の考え方は、
今後は益々世界から嫌われて行くし、
世の中で繁栄する考え方にもならないでしょう、と。

"Greedy Money"とは文字通り、
「自分だけ利益を出してなんぼ」
「今後の世界への貢献度よりも今日の稼ぎが重要」
という考え方です。

今後は逆に、
"May I help you?"(人助け、おもてなし、他者を思う気持ち)の精神が、
世界中でも必要になってくると言います。

*****

また、ロシアに関しては、
今後はプーチンがもっと力を持ってくるだろう、と。

*****

読んでいて思ったのは、
やはりアジアに目を向けて、今後を生きて行くのは、
非常に面白い、ということです。

同時に、自分がアジアでビジネスをして行ける力を付けなければいけません。

その為には、アジアの各国の言語を話せる様になるのも大事ですが、
それ以上に、各国の文化を良く理解して、
その国の人と、本当の意味で「コミュニケーション」できる力が大事、
ということです。



一括りに「アジア」と言っても、
日本、中国、インド、タイ、韓国、北朝鮮、インドネシア、シンガポール、ヴェトナム、
全て、文化が違います。

よく留学中に、「Asian」という括りで一纏めにされると、
非常に頭に来ましたが、
それと一緒です。

「同じアジアでも、全然違うんだぜ。全部一緒にすんなよ」とその時思った分、
それだけ、アジア各国の常識、文化、生活習慣、モノの考え方は違うということです。

*****

今後、多くの企業が、
「アジアでの事業拡大を検討し、アジア諸国へ工場や支店を作り、アジアでの需要をターゲットにして行く」と言います。

しかし、アジアと言っても様々な国があります。
その中で、その企業が専門とする「モノ」(サービスなども含め、その企業の事業内容ということ)
が、どの国で一番求められるのか、
そして、それをその国で浸透させるには、
何が必要なのか。

それをしっかりと掴める力が大事になります。

*****

僕は現在転職活動中ですので、
よく企業からの質問で、
「アジアへの進出をどう思いますか」
「アジアへ海外出張することをどう思いますか」
「『海外=欧米』ではなく、『海外=アジア』との認識を、どう思いますか」
との質問をもらいますが、
正直に、アジアで今後仕事をして行けることは、
非常に面白い、と思います。

自分が学生時代に旅をしたときも、
ヨーロッパやアメリカの旅よりも、
中国、タイ、カンボジアなどのアジア諸国の旅の方が、
断然面白かった。

それは、それらの国が発するパワーであり、
人々の持つパワーであり、
それらが、充満していたからです。

*****

著者はこの本の中で、
今後30年以上は、アジアが力を付けて来て、
「United States of Asia」(第二のU.S.A)
ができるだろう、と予測をしています。

現在自分は28歳。
自分が現役で働けるであろう65歳まで、
残り37年程です。

その間を、うまく波に乗れる一つの方法として、
まずはアジアの国々をしっかり知ることから始まるでしょう。

2012/2/1 13:52



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December 17, 2011

11sai


簡単に1時間以内でささっと読める本。
「経済」と銘打っているが、
要は、「お金をただ持っているだけじゃなく、投資をした方がいいですよ」という主張の元、投資の仕方を簡単に説明した、という内容の本。
後は、保険会社のからくりなど、コネタが詰まっている程度。

命題に「バフェット」とあるから、バフェットの教えが満載かと思いきや、
そうではなく、バフェットは読者の注目を引きつけるための道具で、
後は、筆者の若い頃のどうしようもない経験談、
及び、彼の考えが書いてあるだけ。

また、文字が大きく、
やたらと行変え、単文、会話調が多いため、
内容は、「ちょっと厚めの小冊子」程度の内容のみとなる。

******

ただ、バフェットが6歳でビジネスまがいを始めていた事や、
11歳で、投資を始めていた事に対して、
面白くツッコミをしているのは、読んでいて笑えた。

(この書き方に関しては、
彼のスタイルにすぐに馴染める人はいいが、
生粋のバフェット好きで、バフェットを期待して
この本を手に取った人などが読むと、
「ああ〜?全然バフェットの教えが無えじゃねえか〜!?」
と、頭に来てしまうんじゃないだろうか。)


恐らく、「経済」に興味が無いが、
「お金を増やしたい」と思っている層、
または、経済の知識が無いが、
「バフェットって、よく聞くけど、誰なんだろう?」
と思う層に対して、
タイトルに「バフェット」の名前を拝借することにより、
うまく彼らの興味を引いて、
後は、簡単な用語の説明程度プラス、筆者の簡単な考えを足しただけの本、
ですね。

2011/12/17 13:25



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December 14, 2011

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非常に面白かった。
現在の日本の現状や、
今の不景気を打破する為に、どうしたら良いかなどが、
彼の見解により述べられている。

中に、今後日本が目をつけるべきビジネスチャンスの国として、
中国以外にも、
インドネシア、
ロシア、
ウクライナ(農業の面)、
ルーマニア、
の持つ可能性が述べられているところが面白かった。

中国は、10年前では賃金が低く、
中国を生産の拠点にして、消費の場を日本などの海外に置く「第一ステージ」が通用したが、それも既に時代遅れとなり、
現在では、中国国内を消費の場のターゲットにした、「第二ステージ」に突入している。

それを考えた時に、
中国を生産の拠点にするのではなく、
インドネシアを舞台にした方が、より今後の可能性が大きい、ということ。

また、ロシアを「脅威」として見なすのではなく、
「お客様」として、考えた方が良い、ということ。

(ロシアは、日本が持っている技術を喜んで受け入れる需要があるから、後はロシアが現在お金がないことを考慮して、ロシアとうまく協定を結び、お互いが利益を被れる様に手を回すべきだ、と述べている。
ちなみに中には、日本向けの原発を、サハリンなどの極東ロシアやシベリアに沢山建設させてもらい、それを海底ケーブルで日本に送ってくるプランも説かれているが、これは実際、今年の震災を後にして、難しいかもしれない。)

また、土地が農業に非常に優れているウクライナには、未開発の土地が広がっていることから、そこにビジネスチャンスがあること。
(実際に、それに目をつけて既にビジネスを成功させた
リチャード・スピンクスというイギリス人起業家の話も出ている。)

また、ビジネスをする舞台として、これから大きな伸びが予想されるルーマニアなど。

******


180ページには、これからの時代を生き抜く為の「三種の神器」として、
「英語」「IT」「ファイナンス(財務)」が挙げられる。

ここでは、韓国が如何にそれに力を入れて来たかと同時に、
韓国は日本よりも非常に強力な経歴社会、実力主義であり、
韓国人自らが、自分をビジネスマンとして鍛えてきていること。
それに対して日本人は、社会人としてのレベルが低いこと。

また、韓国の詰め込み式教育の対局として、
フィンランドやデンマークの北欧型ロハス教育が挙げられている。
(「家族」「コミュニティ」「地球環境」の三点を何よりも重要なメインポイントとして、これらの国では教育が行われている。)

この、韓国式教育と、フィンランドやデンマークの北欧式教育の狭間にいるのが、
中途半端である、日本の「ちんたら教育」であると。笑

日本人の今の教育は、韓国ほど詰め込む訳でもなく、
世界で生き残る社会人としての力も弱く、
かといって、北欧の様に外に目を向ける教育でもない為、
自己中心的で、世界に全く興味の無い人間を作り出している、と説いている。

だからこそ大前氏は、
もっと日本人が、自分の所属するコミュニティを巻き込んでの教育体制を作ったり、
(消防士に救助を教わったり、八百屋さんに数学を交えた経済を教わったり、主婦に朗読をしてもらう、など)
または、18歳で成人とすることにより、より個人の「責任感」というものを強くするなど、
色々なアイディアを本書の中で述べている。

******

他に面白かったのが、
現在アメリカでは、イラク戦争で活躍をした兵士を優先的に、企業が採用をしている、というところ。

戦争を経験した20代後半から30代前半の若者は、
既に、戦争中に経験した、突発的な問題に対する解決能力、
及び実行力を兼ね備えているので、
後は、業界の知識は会社に入ってから教えれば良い、というもの。

また、韓国では、
サムスンが、入社した若者社員3000人を、
BRICsやVISTAの国々に送り込み、
一年間は仕事を何もさせず、その国での人脈作りや言語習得に没頭させ、いずれそれらの国で活躍して行く為の土台作りをさせている、など。


また、話はまた変わるが、
「ブランド」というものは、決して値段を下げたり、その質を落としてはいけないことも力説している。それを誤って行ってしまったのが、QUALIAを打ち出したSONYであり、g.u.を打ち出したユニクロである、と。

価格競争に走る前に、
自分たちの顧客が、「何を求めているのか」を徹底的に考え抜き、分析し、
それに対する答えの商品なりサービスを提供すれば、
値段を下げずとも、必ず商品は売れる、ということを言っている。

(中には、最近のコンサルティング会社は、先輩社員の事例などを元に、企業が抱える本質的な問題を解決せずに、枝葉だけを治すようなやり方がはびこっている、と。それよりも、コンサルとは、本来は「何が目的か?」を明確にして、それに対する解決策をきちんと示しだすものだが、それが出来ていない企業経営者が多い、とも述べている。)

*****

などなど、ちょっと順序がバラバラになりましたが、
彼の視点より、現在の日本の現状を分析し、
また、海外の状態も述べた上で、
日本という国、また、日本人が、
今後どうして行ったら良いのか、ということが書かれています。


この本を読んで感じたことは、
日本人というのは、気を抜くと、
すぐに、日本以外の国が存在することを忘れてしまって、
「日本」という国が持つ「常識」とやらにハマってしまって、
その考えから脱却せずに、ブレイクスルーとなる解決策を別の視点から考えられず、
頭がカチンコチンのまま、
会社の経営なり、自分の人生の設計なり、
子供の教育なりを、してしまうものなんだな、ということです。


日本以外の国にいる時には、
その国の視点で物事を見る様になり、
だからこそ、日本にたまに帰って来た時に、
日本を客観的に見られることで、
日本の「当たり前」が、全然世界の「当たり前」では無いことに、
気づくものですが、
それが、日本にずっといると、
いつの間にか、出来なくなってしまっている、というのも事実です。

僕は、この本を読み、
自分が、既に日本の考え方にカチコチにハマり、
日本以外の視点から、物事を見ることを、
随分出来てなかったんだなあ、と感じました。

日本に住み、そこで暮らして行く以上、
その国のルールに従い、その国の常識に適して、
行きて行くことは大事ですが、
同時に、その国のモノの見方でしか、自分の人生、
及び、この世界を見られなくなるということは、
怠惰でしか無いと思います。

同時に、体は日本にいようが、
常に、この世界を標準に見て、
その中で日本を他の国と比べながら観察し、
色々とものを考えたり、アイディアを練ったりできるような
State of Mindに自らをしておくことも、
自分の努力次第で出来るものです。
(こういう本を読んだり、世界情勢を常に調べたり、海外に定期的に足を運ぶなどする中で。)



自分の人生が詰まったと感じたり、
今の日本がどうなるか分からないと感じたり、
その解決策が分からないと思うときは、
中ばかり見るのではなく、
視野をぐんと広げて、遠い所から、
自分を客観的に見ることも、
有効的な手段の一つです。

2011/12/14 22:09


補足:
193ページに、
日本は現在、大学卒の卒業率が低くなり、
日本全体が騒いでいるが、
実際に他の国と比べてみると、
全然そんな事はない、
むしろ、日本は、
「大学を出たら、必ず仕事が見つかる。
それが保証されている」と誰もが認識をしている時点で、
甘すぎる、ということが書かれている。

米誌「ビジネスウィーク」(2010年6月7日号)によれば、
アメリカの就職率は24.4%、日本が91.8%、中国が70%、イギリスは15%であるらしい。

これに対して、日本国は、
就職率を上げる動きをしようと検討している。
これでは、大学で勉強もして来ず、
世界で通用する人材になる為に自らを鍛え上げて来なかった人材を、
無条件で、企業が受け入れる様に促すものであり、
企業側がかわいそうだ、と。

正に、その通りだと思う。

2011/12/15 12:59



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November 24, 2011

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菅下さんが今年の5月に出した本です。
ずっと読みたいなあと思っていましたが、
やっと先日読みました。
非常に面白かったです。

この本の中では、
今の日本の経済のこと、
世界の動きのこと、
今後の経済の動き等が、
彼の分析により解説されています。

中でも面白かったのは、
日本の歴史トレンドが、
73年の周期を元に、
1868年の明治維新に始まり、
その後、1941年12月の真珠湾攻撃を境にピークになり、
その後は、下って来ている、という点です。

よって、この読みによると、
2014年が日本経済の大底となり、
その後はまた上昇して行く、と考えられます。


また、もう一つ面白かったのは、
今回の3月11日の震災により、
アメリカが恐らく裏で考えていた、
今後のシナリオに大きく打撃を与えたのではないか、
というもの。

アメリカはオイルを牛耳ることで、
世界経済をコントロールしてきましたが、
2001年の9月11日を境に、
中東の原油に頼っていては、それが一日でひっくり返されることの脆弱さを痛感しました。

その為、次にアメリカが取った政策とは、
原子力発電によって、世界各国が、自前のエネルギーを持つこと。
しかしながら、その上でアメリカが、
世界各国の原子力発電所で燃やすウラン燃料の供給を握ってしまえば、
それを持って、再度世界の力をコントロールできるというもの。


しかし、上のシナリオも、
先日の震災により、
原子力発電自体に対する批判が世界で強くなったことから、
アメリカを初め、世界各国が今後の動きに困惑を受けた、ということ。

******

上に書いた二つのシナリオは、
全て菅下氏による独自のものです。

彼は、経済や歴史を読む上で、
「波」を読むことの重要性を説きます。

全ては、「波」であり、
モノゴトには、サイクルがあります。


先日、茨城県立水戸第二高の数理科学同好会の生徒たちが発見して論文を発表した、
BZ反応のその後の動きですが、そのBZ反応自体も、「波」でできており、それは経済の動きや、人々の生活にも当てはまると、言われているようですね。


世の中の全てのものごとは、
小さな一点を見た場合と、
大きな視野で見た場合、
それに共通するものがある。

それを、彼は色々な角度から見て、
経済の動き、歴史の動きを予測、紐解いています。

******

非常に分かりやすく解説してあり、
経済に疎い人でも、読みやすく書いてあります。
(僕は経済に大分疎いですが、かなり楽しんで読めました。後は、知らない言葉は調べながら読んでいます。)



経済を知り、
自分なりの見方を付けて、
世の中の動き、及び歴史がどう動くかを読むことは面白い。
お勧めの本です。

2011/11/24 22:21



追記:原子力関連企業に盛んに投資をしているというウォーレンバフェット氏。
このニュースは直接は関係ありませんが、
先日、彼も初来日をしていましたね。
タンガロイ(福島県いわき市)の新工場完成式への出席が目的でした。
ここへは、彼が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが、傘下企業を通じて投資をしています。
もしかしたら、今回の視察は、別の目的もあったのかもしれませんね。
よくわからないけれど。



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October 17, 2011

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池上さんが書いた、
題名通りの本です。

とても分かりやすく、
「お金とは」が書いてあります。

初版が出たのは2004年でしたが、
2009の増補改訂版では、
サブプライムローンに端を発した世界金融危機のことも、
その仕組みが、詳しーく、分かりやすく書いてあります。

銀行の仕組みだったり、
税金や年金の仕組みだったりと、
今まで、何となく良くわかっていなかったことが、
とても良く、分かりやすく書いてありました。

*****

そして何より感動したのは、
彼の後書きですね。

「お金のことをきちんと管理する」とは、
自分の生き方をきちんと管理し、
それができている人は、魅力的であるということ。

一年に一度は、自分の金銭面での、「お金のリストラ」をするように、
定期的に、自分の仕事や、人生を見直す、
「人生のリストラ」も、してみては如何でしょうか?と。

それは、自分が人生において、積み上げてきたものを、
客観的に、一度時間をかけて、落ち着いて、
「見直す」という作業でもあります。

その中で、自分が本当に、
「何を大事に思い、何が、不要なのか」を、
自ら、見極める、ということ。

それを繰り返してこそ、
自分の人生から、無駄がそぎ落とされ、
本当に大事なものだけが残ります。


彼は、経済の本を通して、
それが大事だと、読んでいる人が
心地よくなるように、柔らかに、提案をしているわけです。

******

昔、De Anza Collegeで、
経済(Economics)の授業を取った時、
その教授(Dr. Mac)が、言っていました。

「経済学とは、
一番効率的な生き方を知る方法だ」と。

まさに、その通りだと思います。

******

「経済」とは何か。
それを知るスタートを切る上で、
まず、読みたい一冊です。

一家に一冊置いて、
子供に読ませてあげるのも、とても良いと思います。

池上さんの、その知的で、
教養溢れた、
しかし、飾らない性格に、
彼の人間性の良さが、滲み出ています。


2011/10/17 22:37





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