March 07, 2015

"Gone Girl"

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邦題 『ゴーン・ガール』。
全米公開 2014年10月3日。
日本公開 2014年12月12日。
149分とちょっと長め。

*****

先日飛行機の中で観ました。
羽田→フランクフルトの中で30分くらいと、
残りはフランクフルト→ニューアークの間で観た。

観る前にかなり期待していたせいか、
正直言って、「うおおお!」という感動はなかった。
感動、というか、
見終わったあと、すごくいやーな気分になりましたが、
これが、「イヤミス」というものの正体でしょうか。

後は、飛行機の中で、
画面も小さかったし、
何回も食事やら機内放送やらで中断されたし、
音もあまり良くなかったので、よくセリフが聞こえないシーンもあったし、
そういうのもあって、
一つの世界に、初めから終わりまですっぽり集中して見たわけではなかったので、
巷で皆さんが騒いでいるほど、面白い!と思えなかったのかもしれない。

確かに、話は全然飽きなかったし、
「え?次はどうなるの?」という感じで、
最後、「え?これがラスト?」という感じで、びっくりした感はあった。

なので、もし劇場でなり、家で、
最初から最後まで中断せずに集中してみていたら、
もっと感動は大きかったんだろうか。。。というのが否めない。

*****

映画は中盤くらいで、あっという間に、
実は妻のエイミーは死んでもいないし、
実は彼女が全部仕組んだことであったことが明かされる。

その後エイミーは、いずれ自分も、旦那を本当に刑務所に入れる為に、
自殺して、自らの死体を彼の「犯行」の証拠として、湖の底に沈めることも考えるが、
そんな折、逃げている最中に泊まっているボロ宿の隣の住人に
自分の持っていたお金を全て持って行かれて、
そのあとは、自分がかつて付き合っていた男(今は超金持ち)の家に逃げ込み、
そこで、彼を必要なだけ利用したあと、
ニック(旦那)がTVに出て、「エイミー、帰ってきて欲しい」と懇願する姿を見て、
また心を惹かれて、家に帰ろうと決心する。

しかしそこで酷いのは、その、自分を匿ってくれている金持ちの男を
ベッドに誘いながら、その場で首を掻っ切って殺してしまうこと。

そして、彼の血を体中に浴びた状態で、
家に運転して帰ってきて、
警察の前でもまんまと嘘を付き、
全ては、その男に自分が連れ去られて、逃げることができなかった、
という筋書きに持っていくこと。

なんとも、すごい女性だなと思いますが、
本当に、あんなに腹黒い女は存在するんでしょうか。

*****

ニック(Ben Affleck)は、映画の途中では、
「もしかして旦那がやったんじゃないの?」と思わせるようなシーンも出しつつも、
ニックの表情と態度から、
決して彼がやったわけではない、というのは分かっていました。

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それにしても、最後はああやって終わるとはね。
なんとも、すっきりしないというか、
そんなわけで、イヤーな気分が残るというか、
スッキリしない映画でした。

*****

でも、映画を通して流れる一貫した雰囲気は、とてもよかった。
フィンチャー監督の、あの、ダークな感じ。

彼のことはファイトクラブから大好きですが、
彼は、そういう意味でも、
「ダークだけど、クセになる」世界を描くプロだと思います。

2015/3/7 12:47



PS.
映画の最初と最後で、
ベン・アフレックが妻の頭を撫でながら、
「夫婦関係を持つ中で、妻に対して沸き起こる疑問は、
『彼女は今、何を考えているんだ?』
『自分は彼女のことを分かっているのか?』
『俺たちは、何をしてしまったんだ?』ということ」
みたいなセリフが流れます。
(最後のセリフは、映画の最後にだけ付け加えられる。)

その時に、この下のエイミーの顔が映るわけですが、
(髪を撫でていると、はっと気づいて、彼女が顔を上げる)
その表情が、なんとも他人行儀で、
嫌なものがあります。

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この映画を見ていて嫌だったのは、
夫婦として結婚しているにも関わらず、
お互いに相手のことを信頼/信用せず、
お互いに演じ合ったり、相手に「こうして欲しい」と思う像を演じさせたり、
それがダメであれば、相手を罵ったりと、
そういう関係を築いていること。

お前ら、結婚するのならば、
そういう、お互いに演じた状態で、相手の本性を知らないままで結婚するなよと、
だから、すぐに離婚するんだよ、と言いたくなりますが、
常にIndividualであるアメリカは、特にそういう傾向が強いのでしょうか。

だから、アメリカって離婚率が高いのかしら。


ちなみに、下のビデオはこの映画を面白おかしく解説しています。
これを見れば、全部分かります。
この映画のツッコミどころも上手く抑えてます。


shunsukesekine at 12:47コメント(0)トラックバック(0) 
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