September 27, 2014

"Strut" by Lenny Kravitz

Strut,_cover_by_Lenny_Kravitz

さあ、出ました。
レニークラヴィッツの最新アルバム。

今年2014年で、彼がデビューしてから25年目。
アルバムは通算10枚目となります。

日本では先日2014/9/24の発売でした。
発売日前日は日本は祝日。
元々Amazonでプライム会員で予約をしておくと
発売日前日に届きます、と書いてあったので予約をしていましたが、
いざ直前になってみると、
「入荷日は未定です」とのメッセージが。
届くのはいつになるんだよと思いながら、23日にたまたまタワーレコードに行くと、
あるじゃありませんか、発売日一日前にも関わらず。

ということで、速攻その場でAmazonはキャンセルをして、
アルバムを買ってきました。
店頭にはあと3枚しかなかったけど、手に入って良かった。見つけた時は嬉しかったなあ。

*****

ということで、23日に聴きだしてから、
4日くらいしか経っていませんが、
とりあえず今の感想を。

正直、購入当日に、夜、通して聴いた時には、
「うーーん、、、」と思いました。

一曲目のタイトルからして、何ともストレイトフォーワードですが、
First single cutの"The Chamber" は、俺は元々この曲が出た6月末に、
北米出張から帰って来て、時差ぼけが残る状態のまま、
そのまま朝に家に一旦成田空港から戻り、数時間後にまた東京のオフィスに向かう際に、
家のスピーカーで大音量で聴いたのが一回目で、
その時は、「おお、なんてカッコいい音を作るんだ」と思いました。
ビートといい、リズムといい、
さすが、今回のレニーは何かが違うな、と思いました。



しかし、先日家で聴いていると、
妻が一言。
「なんだか、伴奏と声がうまく合っていなくて、誰か英語のヘタな日本人がカラオケで洋楽を歌っているみたい」と。
それを言われたときはちょっとムッとしましたが、
たしかに、そう言われてみるとそう聞こえてきます。

そんな感じで、今までは自分ではレニークラヴィッツを2000年頃から愛し、(自分が高校二年の頃)
これまで、自分で彼の音楽をたまには突っ込みつつも、
やはり彼はすごいねと、誉め称えてきましたが、
そうやって、第三者の冷めた冷静な声を聞くと、「なるほど」と、
ちょっと客観的に自分の好きなアーティストのことが見られます。

そんなわけで、彼の最新アルバムということで
期待半分、実際はどうなのかという不安も半分で聞いたこのアルバムですが、
一回目に聴いた感想は、決して心を揺さぶられるものではありませんでした。

既にシングルカットされていた既述の"The Chamber" を始め、
"Sex",
"Strut",
他には、YoutubeでLenny Kravitzのページで聴けるようになっていた
"Dirty White Boots",
"New York City",
"The Pleasure And The Pain" にしても、
すべて、一回聴いただけでは、印象がパッとしないものばかりでした。

なので、アルバムを一回通して聴いたこの夜も、
最後の方は疲れていたせいもあったのか寝てしまい、
どうも、盛り上がれませんでした。

*****

ですが、3日目くらいに、
アルバム4曲目の"New York City"のベースがカッコいいなと。
至ってシンプルで単調なベース、リズムですが、
その音の太さと、シンプルさと、
あとは、ギターの単調性が逆にカッコいい。



ヴォーカルを抜きにして、
ベース、ギターの音のみに集中して聴いていると、
かなりカッコいい曲です。

そのまま、今は、この"New York City"にハマっています。

先日は9/2にMaroon5の”V”が出たばかりで、
この3週間は、そのアルバムばかり聴いていましたが、
つまり、かなりPOPなその音にハマっていましたが、
ここにきて、ヘヴィーなLenny Kravitzの音を聴くと、
最初は入り込みにくいなと思いつつも、
やはり、頭にその音が残っているのです。

彼の音は、正直言って、すぐに簡単に入り込めるか?と言ったら、
ちょっと勇気がいるような音を作ります。
音がうねっているというか。
Alicia Keysのそれと似ています。

なので、疲れている時は聞こうと思わないし、
そんなときは、それこそMaroon5のような、POPで、声質も軽い感じの方が
BGMとして聴いていて、害がありません。

しかし、Lenny Kravitzの作る音は、
やはり彼の世界観が強い分、心に残る何かがあるのです。

なので今回のアルバムも、一度通して始めに聴いた時には、
「何だか今回は、本当にギターとベースとドラムと、
あとは少しのサックスフォンだけを入れて、
シンセサイザーやキーボードも殆どないし、
自分の声のハモリも殆どないし、
本当にシンプルで粗い作りのアルバムだな」という印象が残り、
どの曲も、正直言って同じ様に聞こえました。

しかし、今自分がハマっている”New York City”のように、
どれか一曲の音にハマりだすと、
そこから派生して、他の曲にもハマりだす。
そんなアルバムである気がします。

つまり、一回食っただけでは分からないが、
噛めば噛む程、その味が出てくる様な、

もしくは、最初は苦くてちっとも美味いと思わなかったが、
何回か経験を積んで行くうちに、
あるときにふと、「あれ!?これってこんなにうまかったのか!」と気づく様な。

そんな、長い目で見ると、飽きの来ない、深い音の要素を持つアルバムなのだと思います。

なので、これから少しずつ味わって行きたいと思います。

*****

ちなみにLenny Kravitzは、2000年に出したベストアルバムの頃にグラミー賞を4回連続で取りましたが、
正直言ってそれ以来、誰もが知る様な大きなビッグヒットは飛ばしていません。

僕は個人的には、2004年に出た”Baptism”というアルバムがかなり好きですが、
この辺りから音が結構変わってきました。
それまではラジオで流行る様なノリの良い曲も結構作っていましたが、
2004年のこのアルバムでは、「俺はスターになりたくない」という曲を二曲目に持って来て、「どうしたんだレニー?」という感じでしたが、
この頃に私生活も含めて、色々と落ち込むところがあったようです。
(とは言えども、このアルバムからも"Lady"と"Where Are We Runnin'?"はシングルカットされてラジオでもかなり流れていましたが)

その後2008年に”It Is Time for a Love Revolution”を出しましたが、
"I'll Be Waiting" だけはヒットしたものの、
アルバム自体はそこまでヒットはせず、
その後、2011年に、前作となる"Black and White America"を出しました。

前作は色々な音が試されていましたが、
全体としては、結構クセのある音が入っていたと思います。

そして今回のアルバム。

音の感じとしては、結構、”It Is Time for a Love Revolution”とかに近い気がします。
今自分が気に入っている”New York City”なんかは、
2008年のこのアルバムの"Dancin' Til Dawn"の雰囲気に近い。
個人的にはこういう音とか雰囲気は、今まで好きではありませんでしたが、
今は良いなと思う様になりました。
歳をとったせいか。

*****

ということで、何を言いたいかというと、
2000年以降は、Lenny Kravitzというのは、
新しいファン層はそんなに増やしていないのではないか、ということ。

今は、ロックよりも、別のジャンルの音楽が流行っているし、
ロック自体、もう市場ではそこまで主流にならないのかもしれません。

(さっきもiTunesのLondon Music FestivalのLiveの様子が見れたので観ていたが、他のアーティストの場合のそれに比べて、Lenny Kravitzのはそこまで盛り上がっている様には見えなかった。盛り上がる曲はやっぱり、91年の”It ain’t over til’ it’s over”とか93年の”Are you gonna go my way?”とかだった。後は、2000年の”American Woman”等。

でも、やっぱりLenny Kravitzはカッコいいなあと思った。見ていてどの絵もきまるし、本当にオーラがあるというか、One and onlyという感じがする。ファン層も、やっぱり年齢層が高い気がする。そういう意味では、決してアイドル向けの黄色い声は飛ばないけれど、黒人のおっちゃんや、白人の年齢が上の人たちなど、そういうコアなファンが多い気がする。)

*****

そんなわけで、Lenny Kravitzを心から愛する自分としては、
これからも死ぬまで彼の曲は聴き続けて行きたいし、
彼は今50歳になりましたが、
10年後、60歳はどうなっているんだろう、
そう考えながら、これから先の彼の活動を楽しみにしているわけであります。

*****

また、アルバムを聴いての心境の変化があったらここに記して行きたいと思います。

2014/9/27 23:27


追記:
2014/9/29

今はアルバム3曲目の"Dirty White Boots"にハマっています。
このシンプルなドラムと、ギターと、ベースの組み合わせがカッコいい。
ヴォーカルのメロディもいい。
iTunes Festivalでは、一曲目で歌っていました。


追記:
2014/10/24

昨日、3週間の海外出張から帰ってきました。
今回はパリ5日間と、あとはアメリカ2週間。
最初のパリの間は、出張前日に行った幕張でのマライアキャリーの影響もあり、
彼女の最新アルバムばかり聴いていましたが、
NYに移ってからは、ほぼ毎日、彼のこのアルバムばかり聴いていました。
なんといっても、実際にNYCに居ながら、
彼の"New York City"を聴けるのというのは、なんともファンとしては嬉しいものがありました。

今では、かなりこのアルバムは好きになりました。
最初に聴いた時の印象をこの自分の最初の日記で読むと、
「そんなに第一印象が悪かったのか?」と我ながら驚きますが、
今では、とても大好きです。このアルバム。

シンプルですが、その分、飽きません。
シンプルなので、BGMとして何回聴いていても、疲れません。
音が凝っているアルバムほど、聴くのにパワーを要するので、
BGMとしてただ流すには、疲れるのです。
(俺は基本、音楽をいつも部屋でかけている。
仕事をしたり、何かしらしながら。)

このアルバムは、最初は前記の通り、"New York City"にハマりましたが、
そのあとも、"Dirty White Boots"とハマり、
あとは、一番最初に聴いた時は、「これはかなりキライ」と思った
"The Pleasure and Pain"や"Frankenstein"等ほど、一度どこかのタイミングを越えると、
耳に残り、そのあとは好きになってしまいます。
そんなもんです。音楽というのは。

*****

なので、今回の出張は、このアルバムをメインにしながら、
残りはMaroon5の"V"を聴き、という感じでした。

それにしても、Lennyのこのアルバムは、音がシンプルなので、
彼のかっこいいベースがよく聞こえてとても良い。
本当に、彼のつくる音というのは、グルーヴがあるというか、
丁寧で、きちんとした性格というのが見えるのですが、
同時に、音がそれぞれ絡み合っていて、とてもよくできています。
自分で全て演奏する人間だからこそ、作れる音の世界だと思います。




shunsukesekine at 23:28コメント(0)トラックバック(0) 
 Lenny Kravitz | 音楽 Review

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