August 04, 2014 15:30

「リエン、ザック、サンディ、マイカ、ハナとの再会」


ロイの運転する車で、1時前にMt. ShastaのBlack Bear Dinerに着いて、
そこで、Fort Jonesから来るZakとLeannを待った。

ザックはもう20歳。
俺が最初に彼に会った2003年は、彼はまだ9歳だった。
そして、当時13歳だったMeganは、今は25歳になった。
(今回はMeganは仕事で来られなかった。
ここ数日、Siskiyou Countyを含め西海岸の多くが、連日の日照りと稲妻による火事で、いたるところで消防車が走っている。
常に灰が振り続けていて、車のボンネットには灰が積もる始末。
外にいると、口の中が炭の味がして、服も、BBQをしてるわけじゃないのに、煙臭かった。)

*****

Leannは、今何歳か知らないけど、相変わらず元気そうだった。

Zakは、見違える程大きくなった。
前回会ったのは6年前、14歳の頃だったけど、
当時も既に俺より少し大きかったけど、
今では、あっという間に大人になってしまった。
アバクロのモデルとしても通用するくらいかっこいいと思う。

*****

当時は殆ど話をしなかったザックが、
今ではかなりおしゃべりになった。

今はCOSの2年目で、
このあとは、Sac Stateに編入を考えているらしい。

高校時代は、サッカーに夢中になったり、
高校から一人しか選ばれないプロジェクトに選ばれたり
(サクラメントに行って、郡や州の知事になってその町を回す、という体験プロジェクトをやったそうな。彼のオーディションの日は、そのことを知らされてなくて、電話に残されたメッセージも聞かず、ただ私服で高校に行ったら、
「はい、これから試験です」と言われて、急いで音楽室にあったドラマーの服に着替えて、そのまま試験を受けたそうな。
急いで自分の私服をそこで脱いで、更衣室で服を着替えていたので、
その様子を外から見た音楽担当の教師が、
奥の更衣室でいけないことをしていると勘違いして、ドアを開けたら、
そこで裸で必死に着替えているザックがいて、
そのことを、後でリエンに謝ったそうな。
「私はそういうことだと思って開けたんですけど、実際はそうじゃなくて、
別に私はお宅の息子さんの裸を見ようとしたのではないですよ」と。

その試験は口頭試験だったんだけど、
その内容をザックは事前に良く調べていたので、
結局、テストに受かったらしい。
他の高校から来る生徒は、みんなGPAが5.8 (out of 4.0. どういうこと?と聞いたら、普通の授業以外に大学のクラスも飛び級でとっていると、そうなるらしい。)だったとか。
で、みんな生徒会長とかで、
そんな中で、ザックはみんなに、「で、お前は生徒会長?」「違うよ。サッカーチームにいるだけ」「じゃあサッカーチームのキャプテン?」「いや、ただのディフェンダーだけど」「へえ・・・」てな感じで、みんな超優秀なおぼっちゃまだったけど、自分だけただナチュラルに勉強と運動をしてきた人間だったそうな。

やっぱり、あの環境で、常に自然や動物とふれあいながら、
タフな環境で育ってきたから、本当にスマートで愛情にあふれた素晴らしい人間に育ったんだと思う。ザックも、メーガンも。

*****

1時から3時までKFCで話をしたあと、
Reddingから車で迎えに来てくれる予定のHannahに連絡をして、
彼女がBlack Bear Dinerに着いたというのでそっちへ向かった

入口に入ると、中にハナがいた。
すごく大きくなっていた。
前回会ったのは、2008年、彼女が12歳のとき。

いまでは、18歳になった。
丁度、俺がアメリカに来て、彼らに会った時の年齢。

大きくなったハナを見て、すごく不思議な感じがした。

*****

ザックとリエンは、このあと映画を見に行くということだった。
隣にあるシアターで。
Guardian of the galaxyを見るということで、
聞くと、ブラッドリー・クーパーは、なんとリエンの姪の友達らしい。
「本当に?彼、今ではすごく有名じゃないっすか」というと、
「そうみたいね、でも私は彼の映画を見たことないし、どんな人かも知らないのよ」と。
(ちなみに今回彼は、変な狐の声だけやっています。笑)

ちなみにリエンは生まれはイギリス。
2008年の夏、イギリスにみんなで、リエンの家族を訪ねに行った際に、
色々とビザの問題で大変だったそうな。
イギリス生まれなのに、市民ではない。なんちゃらかんちゃら、、、と。

*****

ちなみに、今回不思議だったのは、
まずは、俺を送ってくれたロイが、リエンとザックに会って、話をして、
そのあとは、リエンとザックが、ハナに会ってそれぞれ自己紹介をしていたこと。
俺にとっては、ロイの家族も、リエンの家族も、サンディ(ハナ)の家族も、
みんな2002年から親しくしてもらってきた家族だから、
逆にそれぞれの家族はお互いを知らなかったというのは、
変な感じであり、それぞれが”Hi, I’m Zak” “Hi, I’m Hannah, nice to meet you”とやっているのは不思議だった。

*****

また、もう一つびっくりしたのは、
丁度ハナとリエン、ザックが自己紹介をしているときに、
同じく隣の映画館に映画をたまたま見に来た、ハナのお父さんが車で通りかかったこと。

彼はずいぶんと俺に良くしてくれてたので、びっくりしたけど、
向こうは急いでいたらしくて、ちょっとリエンに俺が引き止められている間に行ってしまった。でも、少しでも遭遇できただけで嬉しかった。

*****

その後、ハナと再び久しぶりだねと言葉を交わす。
本当に大きくなって、しかも、綺麗になったなあと思った。
お母さんと同じで、金髪と綺麗な瞳の色をしていた。
ちなみに、ザックも青の綺麗な目をしていたな。

ハナとRey’s(スーパーマーケット)に入って、
ジュースを買った。

その後、ハナの車で、Mt. ShastaからReddingへ向かった。

*****

本当は1時間ちょっとで着く道のりなんだけど、
初めての渋滞に遭遇して、
結局、3時半前に出て、ハナの家に着いたのは6時前だった。
俺が空港に行かなきゃいけないのが7時半だったので、
本当は4時過ぎから3時間半くらいいられる予定だったけど、
1時間半ほどしかいられなかった。
でも、その代わりレディング空港にハナとサンディが見送りに来てくれたあと、
レディング空港の人たちはいい人たちばかりで、
「友達がいるならギリギリまで会ってていいわよ」と、実際の時間より更に30分くらい一緒にいさせてくれた。

*****

ハナたちは、俺が彼らにあった頃から、家を2回変えた。
今は、3つ目の家で、Reddingの静かな住宅地にあった。

ドアを開けると、まずは、大きくなったマイカが目に入った。
そして、サンディ。

サンディは殆ど変わってなかった。
“You haven’t changed at all”というと、”Really?”とすごく嬉しそうにしていた。

マイカは、これはもう、めちゃくちゃでかくなっていた。
自ら、”I’m giant, right?”と言っていた。

マイカは、俺が会ったのは彼が8歳の時だったけど、
当時は兄弟の中でも一番小さくて、サンディが良く心配していた。
とてもシャイな子で、「あの子は大きくなるかしら。みんなと仲良くやっていけるかしら」と。
すごく小さかったマイカ。

そんなマイカが、今ではもう、ものすごく大きくなってしまった。

今は、プロとして、ビデオの編集をしたり、
カメラマンとして、自然を写して編集したりしているそうな。
実際の作品を見せてもらったけど、ものすごかった。
しかも、日本の太鼓を演奏する日本人3人のミュージックビデオもやったりしているんだって。
日本では結構有名とか言ってたから、後で調べてみよう。

*****

簡単にみんなと話をして、
サンディが作ってくれた串焼き(チキン、野菜)と、茹でトウモロコシ、
サラダを食べた。
デザートは、「少しでいいよ」と言ったけど、ハナがめちゃくちゃよそってくれたアイスクリームとクッキー。

お腹いっぱいになったところで、もう行く時間。
最後に、マイカと少し話をして、
彼のプロの仕事用カメラで、写真を撮ってもらった。

マイカにさよならを言って、ハナとサンディに空港まで送ってもらった。

*****

ちなみに、家を出る間際、
ハナが、「これ、シュンにもらったものよ」と。
見ると、まりのキーホルダー。
それを見てなんとなく思い出したけど、
いつか、確か俺のお母さんか、おやじか、おばあちゃんが用意してくれたキーホルダーだった気がする。
それを、まだ大事に、綺麗に取って持っておいてくれた。
嬉しかった。

ザックも、「まだ、シュンにもらったCSLUBのキャップと、トレーナー、
それと、ドラゴンボールZのフィギュアも持ってるよ」と。
ドラゴンボールのフィギュアなんて、俺がたまたま日本で買ったのを持ってきてて、
200円くらいのしかもラディッツのやつだったと思うから、
「え!あれまだ持ってるの!?」とびっくりした。

メーガンも、妻がメーガンにと譲ってくれた着物をまだ大事に持ってくれているらしく、
そういうのを聞くと、本当に嬉しい。

子供たちは、彼らがまだ幼稚園や小学生のころから俺は知っているけど、
今では、みんな二十歳以上かそれくらいになってしまって、
みんな、見違える程大きく、大人になってしまった。

俺からすると、6年もの間、彼らから離れていて、
彼らは小さかった子供から、一気に大人になってしまって、
見た目が変わってしまった彼らに会うことは、正直少し怖くもあった。

俺は、彼らからもう忘れられていないかと。
もう、彼らの記憶からなくなってしまっていないかど。

でも、今回みんなに会ってみて、
みんな俺のことを覚えていてくれて、
「もう俺のことを覚えてないかと思ってたよ」というと、
“No way! You were the big part of our lives and we remember you so much!”と。
そうみんなが言ってくれたのが嬉しかった。

*****

サンディは、俺があった頃は、まだCOSにパートタイムで通いながらTutorの仕事をして(彼女とはそこで初めて知り合った)、
少しすると、Chico stateに通いだしたりして、
マスターを取って、カウンセラーになりたいと言ってたんだけど、
遂に彼女はその夢を叶え、
今では、自分のクリニックを開けるほんの手前にいる。

12年間で、ずっと頑張ってきたサンディを見て、
俺も嬉しかった。

*****

二人が空港まで送りに来てくれて、
本当に最後のLast minuteまで話をして、
その後、二人にさよならを言い、レディングを去った。
別れ際、彼らがどれだけ俺にとって重要だったか、
12年たった今でも、どれだけ俺の人生にとって重要だったかを伝えた。
ハナには、「いつもM(妻)と話をしているんだけど、
ハナの写真をフェイスブックで見るたびに、大きくなったね、すごく綺麗になったねと話をしているんだよ」とサンディに伝えると、
横で聞いていたハナは、真っ赤になっていた。

*****

レディング空港を去る時、思った。

なんて、幸せな瞬間だったんだろうと。

金曜日にここに帰ってきて、金、土、日と、
3家族と過ごして。

ジーンとロイに迎えに来てもらって。

笑顔で手を振って、涙を目に溜めているジーンを見て。

今でも元気なジーンとランディ、ロイに会って。

大きくなったザックと、リエンに会えて。

成長したハナと、マイカ、
元気なサンディに会えて。

みんなに、Welcomeをしてもらって。


俺は、2002年の夏から、2003年の夏まで、
経った一年しか、この土地で過ごさなかったけど、
そして、それから12年が経ったけど。

そして、彼らに、俺がUSにいた2003年から2008年までは、
ちょくちょく会いに行っていたけど、
それ以降は、2008年から2014年の今回までは、
一度も会いにいけなくて。

俺は、その自分にとって特別だった日々が、
もう、前々違う環境の日本で過ごすことで、
あれは、遠い記憶であり、もう、戻れないんじゃないかと、

余りにも毎日、仕事に忙殺されていて、自分は、どんどん嫌なやつになっていって、
笑うことを殆どしなくなって、気難しい、いつも怒っている嫌なやつになって、

余りにも、彼らとの生活が違いすぎて、

そんな意味で、彼らとの距離はもうこのまま縮まらないんじゃないかと勝手に思っていたけど、
今回会ってみて、一気にそれが縮まって、
みんな、ウェルカムしてくれて、
本当に、嬉しかった。

感謝。その言葉しかなかった。

*****


このあと、レディングからSFOに飛び、
10時過ぎに着いたあとは、
エアポートシャトル、電車、地下鉄を乗り継いで、
サンノゼのDe Anza College時代に良く遊んだ、Davidの住むサンフランシスコの家を訪ねた。

続きはまた後で・・・。

2014/8/4 16:06


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