July 08, 2014 12:54

"Edge of Tomorrow"

Edge_of_Tomorrow_Poster

邦題『オール・ユー・ニード・イズ・キル』。
原作は日本人の桜坂洋による『All You Need Is Kill』なので、
邦題の方が正式名称としては正しい。バイオハザードがアメリカではタイトルが変更されているようなもの。

全米公開2014年6月6日。
日本公開2014年7月4日。

先日、出張中の6/24に、
テネシー州チャタヌーガの映画館で、
5.75ドルで見てきました。

**********

余り期待していなかったけど、
むしろ、最初はつまらそうだなと、予告編をいつだか見たときに思ったけど、
NYのマンハッタンで、この映画の大きな広告を見て、
その印象があまりにも凄すぎて、かっこよくて、
「これは見てみたいな」と思った。
広告の威力は、やはり大きいですな。

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そしてもうひとつの理由は、
California, Long beachに住むさやかさんの旦那さんであるスティーヴが
「これ見たけど良かったよ!」とフェイスブックで教えてくれたので。
スティーヴが面白いというなら、そりゃあ面白いでしょ、と見てきました。

*****

感想。
これは面白かった!!

あることがきっかけで、一度死んでも、
また一定の瞬間に戻ってきてしまう主人公のケイジ。
彼が、女兵士のリタと一緒に、地球を侵略している変な化物を
いかに滅亡させるか、という話なのですが、

なかなか、深いところにテーマが置かれていて、
映画を見終わったあと、久しぶりに、
なんだか世の中が全く違って見えるというか、
『インセプション』を見終わった直後のあの感覚を思い出しました。


実際、人間の人生というのは、
死んだらそこで終わりで、やり直しはききません。

しかし、この映画では、何度死んでも、毎回同じところに戻ってくるので、
一度死んでも、またその点をミスしないように頭に入れてやり直せばいい、
その度に強くなっていく・・・という風に考えられ、
どこかで、「人生は失敗しても大丈夫。またやり直しがきく」という考えに一度陥ります。
そう、完全にゲームのRPGになるのです。


しかし、ある時点から、ケイジはもうまた生き返ることが出来なくなります。

その時点で彼は、
「もうここでミスはできない。ここで必ず成功させなければ、
何もかも終わってしまう」と考え、
最終的には、任務を遂行するのですが・・・。

という話。

*****

別に、ケイジ及びリタは、
ケイジがまた生き返られるから、それでいいやと投げやりになっているわけではないですが、
しかし、この映画の中には、
「一度しか生きられない、やり直しのきかない人生とは何か」
「逆に、人生がやり直しがきくのなら、人はどう生きるのか」
「やり直しがきいても、結局はその任務を遂行できないと知りながら、
それでも、毎回死ぬたびに、振り出しに戻ってしまう、その人間の心境とは」

といったものを描いています。

*****

なかなか、深い話です。
そして、アクションのシーンはとてもかっこよく、
リタを演じるエミリー・ブラントがとても良い味を出しているのですが、
彼らの作り出すかっこいい映像に魅了され、飽きない作りで引き込まれながらも、
そういった、このストーリーの根本に位置する、「人生とは」という深いテーマを無意識で考えさせられる、

そんな映画でした。

*****

ということで、ぜひおすすめ。

2014/7/8 12:53



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