April 23, 2014 22:59
「佐藤可士和の超整理術」
2007年9月初版発行。
この本は、確か前職の時の上司に薦められて、買った気がする。
最近、日経のビジネスメールで、この本を取り上げていたのを見て、
また読みたいなあ、と思っていた。
昨日本棚から取り出し、今朝、電車の中で読んで行った。
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本を読んで気づいた。
俺自身も、自分の身の回り、考え、生活、仕事、
それらを、整理したがっていたのかなあ、と。
この本の中では、大きく分けて三つの整理が話される。
一つは、空間の整理。
二つ目は、情報の整理。
そして三つ目は、思考の整理。
空間の整理に関して。
彼は、オフィスも、机の上はもちろん、
すべてを、モノが無く、ムダのない状態に保っているという。
月曜日の朝は、午前中全部かけてもいいから、
Macのフォルダの中をすべて綺麗にしろと、
社員にも何度も言っているそうな。
モノが、目の前にあるだけで、
それに一瞬でも気が取られることで、そこで思考が余計に働き、
ロスが生まれる。
よって、俺は今朝、
40分ほどかけて、机の中、引き出しの中、
机の上、すべてを、整理してみた。
すると、それまで机の上に置いていた4、5つ程の資料もすべて、
机の中の一次保管の場所に入れ、
いつも机の上に出している、紙1枚のTo Do listも、
机の引き出しに入れる事で、
常に、次にやる仕事を一つ頭に入れたら、その内容だけ机の上に出して、
後はしまう。机の上には一切他には何もおかない、ということを実践してみると、
頭がスッキリし、目の前のことだけに集中できるようになり、
とても効率が上がった。
何より、自分が抱えている仕事を、整理してみれる事で、
頭がクリアになり、物事がよりシンプルに見えて来る。
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あとは、自分の考えの整理をした。
昨日は、ブログに最近の自分の考えを書き出してみたが、
佐藤氏は、本の中で、
「自分の思考を整理する程、難しいものはない」という。
自分の「無意識の意識化」(フロイトより)をすることで、
自分の中に溜まっているストレス、考え、
そういったものが全部言語化され、明確になり、
結果、自分の中の問題を、根本からFixすることとなる。
俺は、月曜日の朝に、
今自分が抱えている仕事を大きくカテゴリーに分けて書き出し、
なぜ、毎日仕事が終わらないか、
何に一番時間をとられているのか、
その問題は、
どうしたら、やらなければならないが、出来ていない仕事ができるようになるのか、
そういったものを書き出してみると、
頭の中が非常にスッキリした。
それは、ほんの1、2分の作業であるが、
それをするだけで、頭の中で整理されずにモヤモヤ、
何となく分かった気でいた事が、
書き出す事で、
分かっていなかったものは何か、
分かっていたものは何か、
何を、クリアにしなければならないのか、
そういったことが明確に見えて来る。
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パソコンのデスクトップが、整理しないとすぐ汚くなるように、
机の上が、整理しないとすぐ汚くなる様に、
自分の頭の中、
そして、自分の考えも、
書き出して、整理しないと、すぐに、汚くなって来る。
そして、モヤモヤした状態で日々を連続して過ごしていると、
いらないメモリをクリアしないと、PCや携帯の処理速度が遅くなる様に、
自分の頭の処理速度も、確実に落ちて行く。
結局は、パソコンも、人間の頭も、
すべて、そういったところは同じな事に気づく。
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俺は若い頃、常に暇があれば日記をつけ、
そこに、毎日の様に、自分の感じている事を書き出し、
自分を客観的に見ることで、毎日を生きていた。
次第に、自分の中の考えもシンプルになり、
心の迷いや不安等も、年齢と経験を重ねるに連れて少なくなり、
今では、「日記」というものを書く事も、大分減った。
自分の気持ちを書き起こす、という意味での日記を。
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しかし、大きな悩みがなくなったからと言って、
自分の心の中で、自分が無意識に考えていることを書き出して、
整理する事を辞めてしまうと、
知らない間に、自分が気づかないところで、
やはり、頭の中は、煩雑に思考が散らかって行くらしい。
そして、そのまま、
数ヶ月か、
自分の中の、頭の中の思考、感じていることを整理しなかった結果、
昨日の日記にかいたように、
知らない間に、ストレスが溜まった状態となっていたらしい。
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ちょっと長くなったが、そんなわけで、
「整理する」ということは、物理的にも、思考的にも、
すべてにおいて、非常に大事なことで、
それをするかしないかで、その後のすべてが、
かなり変わって来るということ。
それを、今日身を持って実感した。
思考の整理を、先週末から昨日にかけて、
妻と話し合い、かつ、言語化することで。
そして、空間の整理を、
今朝、時間をかけて行う事で。
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しかし、俺の部屋は、ここに引っ越して一年経つが、未だに片付いていない。
妻に呆れられて逃げ出される前に、早くやっとかないと。
2014/4/23 22:59
追記:
ちなみに、彼はこの本の中で、
自分の鞄の中も、毎日帰ってきたら中身をすべて外に出し、
毎日持って行くものを精査するこを薦めている。
それにより、鞄の中に意味も無く入っているものを減らし、
本当に必要なもののみを見極めることができる、と。
そして究極の鞄とは、
何も持たないこと。
財布と、携帯と、カギ。
それだけあれば良いと。
そうすると、身も心も軽くなり、普段とは全く違う視点で
物事を見れるようになると。
俺は流石に、営業という事もあり
鞄を置いて行く事はできないが、
しかし、彼の言っていることは分かる。
そして彼はもう一つ言っている。
自分が持ち運びするものも含めて、
自分が持つモノ一つ一つを、きちんと吟味し、
そのモノの優先順位を真剣に考える事で、
それの価値観、自分にとっての優先度も明確になり、
それ以降、更にそのモノに対する理解度も上がると。
一度、じっくりと時間をかけて真剣にそれについて考えると、
それに対する自分の考えも明確になり、
迷いがなくなると。
これは、モノだけじゃなく、日々の生活すべてにおいていえると思う。
仕事の内容にしても、
自分の余暇の過ごし方にしても、
見るテレビの内容にしても、
すべてにおいて。
すると、「生活」「自分の人生」というものすべてが、
明確に整理された空間のように捉えられて、
非常にシンプルになり、
何が大事で、何が大事じゃないかが、本当にクリアになる。
結局は、整理とは、何を残すかよりも、
何がいらないか。
それを吟味して考慮し、
本当に必要なものだけを持つ。
そのことを言う。