April 22, 2014 20:20

「30歳と、6ヶ月」

2014/4/22 19:35-

近況。

先週末、
金曜日と日曜日、
それぞれの夜に妻と色々話した。
基本は、俺の最近の仕事に関して。

どうも最近、目がものすごく痛く、午後になると、目を開けていられないくらい。パソコンが眩しすぎて、眼球の奥の神経が、ジンジンと痛んでる感じ。

夜家に帰ってくると、TVを見るのも辛い。目が乾いて、目をつぶっても、乾いている感じ。
結局、目を開けることすら辛く、食事中も目をつぶって食べる始末。
本も読めないし、テレビも見られない。パソコンもできない。

そんな日が、2月か、それくらいから2ヶ月以上続いている。

さすがにおかしいと思い、二週連続、二つの眼科へ行った。
どちらも、目の検査を色々したが、目には傷もなく、ドライアイでもなく、原因が分からないという。

結局、高い診察代だけ払い、気休めの薬をもらい終わる。

*****

妻と話した結果、結局、俺は色々とストレスがたまり過ぎていたんじゃないかとなった。

最近は、仕事も沢山任され、
一月には、先輩の一人と対立したり、(色々と話し合って解決したが)
後から入ってきた後輩の出来が悪く、彼の指導に毎日時間を費やされたり、
そんなこんなで、毎日、全速力でやってもやっても仕事が全然終わらない日々が続いていた。


一方、隣では仕事を余りせずにブラブラしている先輩がいて、それにイラついたり。

そんなこんなでやっているうちに、俺はどうやら、自らを疲弊させていたらしい。


妻と話して、下記のことが重要だということを自覚した。


・今の会社の中での仕事のみを考えて毎日を送っていると、自分の会社では通用するが、外に出て通用しない、つまりup to dateじゃない人間に成り下がる。
そうなると、本当の意味で仕事ができない人間になり、市場価値が下がり、仮にこの会社が潰れたり、何かの理由で自分が転職しなければいけない場合、他のところで食っていけなくなる。

・俺は、「海外営業でバリバリ世界を周る」自分像に憧れて、今までこの数年を生きてきた。結果、運良く、今の会社に採用され、海外営業に嫌というほど行けるようになった。

しかし、そうなってみて、ある意味、自己達成してしまった。
つまり、次の自分の明確な目標が、見えにくくなった。
今は、ポルトガル語を習ったり、英語のレベルを更に高めたり、世界のどこでも通用するビジネスマンになる、という目標はあるが、それは、どこまで行けば、とれだけ成長したかが明確に見えるものではない。
よって、自分のモチベーションを失いやすい。前向きに、活力的に生きるモチベーションを。


・結局は、今の会社内のみを見過ぎており、この、他人に興味のない俺が、周りの人間の文句を言うようになった。
妻曰く、これは、俺が相当ヤバい状態らしい。
普段の俺は、目の前の自分の目標にだけ集中して、周りのことが全く気にならない、いや、気にかけない人間だから。


妻は、俺のこの、
燃え尽き症候群というか、
生きる灯火が消えかけている状態に、去年の11月くらいから気付いていたらしい。
俺が去年の11月の北米出張から帰ってきて、毎日随分疲れた疲れたと言って、一週間ほどは、時差ぼけが治らずに、毎日早く寝ていた頃から。
俺の様子が変わったという。

いつ、そのことを言おうかと思ったが、それは、俺自身の口から、話が出るまで、待っていたという。
そして、それが四月の半ば、先週末にやっと話すことになった、とのこと。



俺の会社は、田舎が本社の中小企業でしかない。ここでの考え、仕事のスピード、質、人間のレベル、それらが「当たり前」になってしまい、それに俺自身をアジャストさせ、慣れ切ってしまうと、その時点での俺の人間的成長は止まる。

つまり、この半年ほど、
俺はそれをしていたに過ぎない。よって、毎日気力がなくなり、疲れと、ため息と、ストレスと、周りの人間への文句しか出なくなっていた。
これでは、毎日が楽しいわけがない。

・しかしここでおごり高ぶっていけないのは、
まず、俺がこの会社に、28歳の時点で、この業界の知識もなく、ポテンシャル採用されたのには、
そして、俺は、社会の中で見たら、決して仕事がものすごくできる人間ではないと思うが、
そんな俺でも、この会社ではできる人間として見られ、結果、
初年度からいきなり、北米、南米、インド、中東担当を任されていること。
うちの会社でも、中途で入った人間は、通常の本社研修一年のはずが、二、三年に延びたり、
または、営業所に戻ってきても、海外を任されずに、国内営業担当になった先輩や、今だに事務作業しかさせてもらえない後輩や、
または、上司の鞄持ちだけで数年間を過ごした先輩などがいる。
その中で、自分が初年度から数カ国の担当をさせてもらっているのは、そして、一緒に周る上司は、60近いベテランの2人のみというのは、自分が恵まれているとしか言いようがない。

だから、今自分が与えられている仕事、裁量、立場に感謝し、
上司、会社、先輩、社員に感謝し、
おごり高ぶらず、
誰に楯突くことなく、
しかし、自らのみに厳しくあたり、自分を精査して高めていく作業に没頭するのみ。
(もちろん、出来の悪い後輩のことは厳しく指導するが。)


・そして、今ここで基礎力を付け、

(※基礎力とは、
業界知識、
高レベルかつ専門分野の英語力、
第二外国語(ポルトガル語)、
仕事のスピード、
解決力、
誰が相手でも交渉して纏める度胸と機転、
全体を捉える俯瞰力、
そういったものを言う)

今から数年後、ここである程度の役職を付けた後は、
同じ業界で、よりレベルが高く、働きやすく、給与も高く、バランスの良い会社への転職が容易にできるようにしておく。

そういう、常に、
Up to dateの状態に、自分を保っておくこと。
それが重要。

*****

俺という人間は、常に目標を持ち、そしてその目標とは、自分を高めることが前提なわけだが、
それがないと、途端に生きる気力を無くし、目の光が消える。

幸いにも自分には、そんな自分を隣で支えてくれる、世界一の伴侶である妻がいる。
彼女は、俺の、一番のカウンセラーであり、一番の理解者。
こんな人は、世界を他に探してもいない。

そんな彼女が妻で、そんな彼女に応援してもらい、自分は本当に幸せだと思う。



結局、ここ数ヶ月の目の痛みは、
おれの体が示していた「仕事」への拒否反応であり、
その「仕事」とは、おれのこの半年の、仕事への接し方、向かい方、働き方、考え方以外の他にならない。


面白いことに、その話を妻として、日曜の夜に、二時間近く話し合い、
結果、今週は、仕事が楽しくなってきている。
目の痛みも、それほどひどく無い。
任されている仕事も、楽しめる。
もっと、今の立場を生かして、どんどん自分の成長に当ててやろうと思う。



以上、今の近況。
30歳と、ちょうど6ヶ月。

2014/4/22 20:20



*****

追記:

そして、この日の話し合いの結果、
俺は、「会社では犬になる」ことで収まった。

毎日、一人だけ人間ぶって、何でも完璧にやろうとしているから疲れる。
俺の会社の今のオフィスには、動物ばかり。
そんな中で、真面目に一人、人間をやっていては疲れる。
犬で一日すごせば良い。


そして、俺は仕事をどんどんこなす分、
上からは、仕事をどんどん任される。
俺のクセは、ついつい自分の体の事も省みずに頑張ってしまうところ。
しかし、俺のずっと昔から続いている課題は、
「バランスをとること」
「ゆるりゆるり、くらりくらり」であり、
頑張りすぎることは、俺にとって簡単なことであり、
逆に、手を抜かなきゃいけない。

ついつい頑張ってやり過ぎていたら、
極力休む様にしなければ。
そうして、やっと、自分の持っていない力をつけられる。

俺は究極のM。
今までの人生、自分が持っていない力を付ける事に、人生を費やしてきた。
今は、良い意味で「さぼる」「手を抜く」
要は、要領よく、肝心なところだけを抑えて生きる生き方をするべき。

そうしてこそ、俺の次のステージに行く。

*****

そしてもう一つ。
俺は、自分が尊敬できると思える人を手本にして、
今までの青春時代を生きてきた。
俺は、人のマネが上手。
自分を演じる事がうまい。
だからこそ、直接マネができる人間が近くにいると、
成長しやすい。
しかし、この年齢になり、
かつ、今の限られた環境で、
そういう人間が現れるのを待つのは、確率がかなり低い。

よって、俺自身がなりたいと思う理想像を明確にし、
それを自らの中で描くか、
または、今のオフィスで、自分の周りにいる人たちから、
一つずつ、いいところ、そして悪いところを、
教師、反面教師として、学んで、自分の成長に生かしていくこと。


そういった、自分の人間的成長を、常にさせていくことが必要。



俺は、自分の人生をとおして、
基本、つねに「自分の成長」が軸にないと、腐る人間だと思う。

今後、父になったり、
家を買ったり、
車を買ったり、など、
何かしら、自分以外の要素で、自分の人生のステージが変わる事は、
自分に新しい価値観をくれたり、
または、新しい目標をくれたりするだろう。

しかし、俺の中での、
自分の人生の「楽しみ」が、
他人、他のモノに移った瞬間、
俺という人間は、
生きる活力を、一気になくすと思う。
そして一気に、中年の匂いがする、
加齢臭のする、
老けたオヤジに成り下がると思う。

(実際、この半年程は、
かなり老けていたと思う。
若さが消えていたと思う。)



*****

そんなことを、妻と話した。









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