April 16, 2014 18:16
"Rocks" by Aerosmith
1976年5月3日に発売されたアルバム。
今から実に約40年前のアルバムとなるが、
その音は、全く錆び付いていない。むしろ、ものすごく新しい。
エアロスミスのベストアルバムと言われるだけの所以はあり、
頭から終わりまで一切ムダが無い。
楽曲数は9曲、
録音時間は34分30秒と短いが、
そのムダの無さに、猛烈なスピード感を感じ、
最初から最後まで、全く飽きずに聞ける。
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俺はこのアルバムを、去年、2013年の4月頃に初めて聞き出した。
それまでは、自分がエアロスミスを知った"Nine Lives"や"Get A Grip", "Pump"など、
89年〜それ以降の音しか聞いていなかった。
なので、自分の一番のFavorite bandがエアロスミスにも関わらず、
彼らの初期の頃の音はほぼ聞かずに、ずーっと中学から20代終わりまで来ていた。
(よって、彼らの70年代、80年代の曲は、ライブの中で定番として演奏される曲や、または、ベストアルバムに入っているそれらのものしかほぼ知らなかった。)
2012年の11月に、彼らの最新アルバムが発表され、
その時に、色々と企画本が発売され、
その中の一つに、最新アルバムのプロデューサーを務めたジャックダグラスのインタビューがあった。
その中で彼は、エアロスミスの今までのアルバムにランキングを付ける中で、
結局は、この”Rocks”を1位に挙げていた。
「このアルバムには、ムダが無く、彼らの勢いと良さすべてが詰まっている」と。
せっかく最新アルバムを出したにも関わらず、それを差し置いて、そこまで言わせるこのアルバムはそんなにいいのかい、と、聞き出したのが、去年の4月。
それから結局、ほぼ1年間、
エアロスミスと言えば、このアルバムを聴いている。
若い頃(中学から大学くらいまで)は、その頃にそのアルバムを聴いていた時の情景が曲と一緒に記憶され、言わば、記憶の引き出しみたいになっているから、
やっぱり、自分が中学から大学までに聞いていた各アーティストのアルバムには、思い入れがある。
そのアーティストの音を聴いている、というよりも、
その音に結びつけられた当時の自分の記憶を聴いている、という方が近いかもしれない。
だが、年齢も20代後半から30代になって来ると、
さすがに学生時代ほどの多感な時期はもう終わっているわけで、
音楽一つをとっても、思春期に聴いた時のそれほど、今は音楽を聴いて感動しない。
なので、だからこそ、
この”Rocks”というアルバムを、
もっと自分が多感で、かつ、色々な経験を欲していた時期に聴いておけばよかったなあ、と思う。
そうすれば、このアルバムを聴いた時に、
より、昔の、思春期の頃の自分の感覚に戻れるのになあ、と。
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そう、思わせるアルバムは、余りありません。
それほど、このアルバムは良いです。
本当に、エアロスミスのベストアルバムだと思います。
2014/4/16 18:13
追記:
どの曲も良いけど、
やっぱり個人的には、
Last Child,
Combination,
Nobody's Fault あたりが特に好き。
4曲目のCombinationから、9曲目のHome Tonightまでの流れなんかは、
本当に素晴らしいと思う。