February 18, 2014 06:50

「運命の劇場」 落合信彦

_SL500_AA300_

さっき読み終わった。
オリジナルは1997年5月発刊。
自分が中学2年生の頃。

*****

この本は、中学2年の秋頃に、
図書館で借りて読んでいたのを覚えている。
その頃は、夏に落合のことを水泳のコーチから教えてもらい、
ひたすら落合の小説を読むという日々を過ごしていたが、
どの話も、正直自分には本当に「面白い」とはまだ思えなかった。

でも、この本に至っては、読みやすく、
かつ、水を酸素と水素に分解してそこから熱を作り上げるという発明の発想に感心し、
当時の中学の理科の先生に、「そんなことが可能なんですか?」と聞いたのを覚えている。
(その理科の先生はU先生)

実際の小説としての話の流れは、今回1997年に読んだ時から一度も読んでなかったので、実に17年ぶりに読んだが、ほとんど記憶に残っていなかった。
ただ、話の冒頭で、この発明をした博士とその弟子が、残忍な方法で殺される、というそのシーンだけを明確に覚えていた。たしか、当時通っていた水泳スクールの更衣室で読んでいたのを覚えている。

でも、今回久しぶりに読んでみて驚いたのは、
この小説には主人公が二人いて、
一人は池浦、もうひとりは富島というんだけど、
池浦の方は、23歳くらいで自分が一度務めた商社を半年で辞め、
その後、世界放浪の旅に2年ほど出る、ということ。

彼はその旅の中で色々な国を周り、
一番最後の方に訪れたモンバサで、落合の小説の常連キャラクターの佐伯に会い、
そこでオイル業界に入っていくのだが(やっぱり設定はオイル)、

そんな彼の「世界を放浪する」などの進路が、結局俺が若い頃、
20代前半にやりたいなと思っていたこととほぼ一緒だな、と。

俺の場合は、二十歳の夏に初めてヨーロッパをバックパックで回ってみて、
それから、世界を旅することの楽しさを覚えたけれど、
それまでは、特に「旅をする」という事をしたかった、とうわけでは無かったと思う。

でも結局、それよりもはるか前に読んでいたこの小説の中に、
結局は、自分がいずれしたいなと思っていたことをそのままやっていたキャラクターがいたということ。
きっと、自分もこの小説を読んで、頭のどこかに、そんな印象が強く残ったのかもしれない。

*****

こんなことを妻に話すと、「本当に単純だね」とからかわれるのですが、
本当に、自分は単純に純粋に、落合の影響をモロに受けていたのだと思います。
(そして今も変わらずに受け続けている)

2014/02/18 6:45am


追記:
この小説の最後で、
主人公たちの師匠でもある佐伯が自分の妻となる女性の父親と話をするシーンがある。
そこでその男性は、
「本当の国際ビジネスマンは、最低3カ国語を話し、
文化や芸術に通じ、世界中の誰と話してもアットホームな人間であること」
というくだりがある。

結局、俺はこういうものを目指しているのか。





トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索