November 09, 2013 16:35

“About Time”

About_Time_Poster


見てきました。
全米では昨日より公開。

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最高でした。
本当に良かった。

今まで、劇場で涙を流して泣いたことはありませんでしたが、
今回は涙をぼろぼろこぼして泣きました。

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宣伝では、”the best movie of Rachel McAdams since “The Notebook””
と言っていたので、てっきり彼女が主人公としてフィーチャーされている映画かと思っていましたが、違いました。
この映画は、「愛情とは何か」、そして、
誰かを愛すること、
誰かと結婚すること、
子供を持つこと、
そして、親との別れの話です。


この映画の中で、主人公のTim(Domhnall Gleeson)は、
父親(Bill Nighy)を最後に亡くします。

彼は、(正確には彼の家系の男たち全員は)
なぜか、タイムトラベルができるのですが(過去にしか戻れない)、
もちろん、父親が亡くなった後も、
彼が生きていたころに会いにいくことはできます。

しかし、一度自分の子供が生まれた後に、
その後、過去に戻って、何かしらの行動を起こして、
少しでも過去に影響が出ると、
既に生まれていた自分の子供が、
タイムトラベルから帰ってきたら、
性別が変わっていた、なんてことも起きます。

なので、過去に戻って、過去の何かしらをFixすることは、
既に生まれている自分の子供を変えてしまうことでもあるため、
一度、自分の子供が生まれてからは、
その子が生まれる前に戻ることは、基本的にできなくなります。


Timは、父親が亡くなる前に、
二人の子供を持つのですが、
いざ、愛する父親が亡くなった後、
奥さんのRachel McAdamsに、
「もう一人子供をもちましょう」と言われて、
それはつまり、生前の父親に会いにいくことがもう出来なくなることであり、
一瞬迷った後、「Yes」と言います。

つまりそれまで彼は、実際に父親の葬儀を終えた後でも、
好きなときに、父親に会いに行くことができたのです。

つまり、本当の意味で父親との別れを受け入れていたわけではなかった。

でも、今は、子供が生まれるので、
もう父親に会うことができなくなります。


奥さんのお腹がもう最大まで大きくなって、
生まれる直前の夜、
彼は、最後の別れを言いに、父親に会いに行きます。

よく遊んだピンポンを一緒にやって、
その後、初めて父親が彼に勝った後、
「じゃあ、プライズは何がいい?」と聞かれ、
「Kiss」と答えます。
それを聞いた父親が、「何へんなこと言ってるんだ?」と聞いた後、
息子の顔を見て、
「ああ、どういうことか分かったよ」と。

彼は、「3人目の子供がもう生まれるところなんだ」と。

そこで、「これが本当に最後の別れになるよ」と言って、
抱き合った後、
最後に父親が、
「これは本当はやっちゃいけないんだが、
過去を変えないように注意して、
誰もいない場所を、一緒に散歩しに行かないか」と言って、
二人で過去に戻ります。

そこで出てきたのは、
まだ若い頃の父親と、
まだ小学生くらいの、息子でした。

その二人が、誰もいない砂浜で手をつなぎながら歩いて、
笑いながら、遊んでいるシーンを見たら、
もう、涙がどばっとこみ上げて、泣かずにはいられませんでした。
(書いている今も涙が出てくる)


About_Time_800c



*****

昔から俺は、恋愛ものでは余り泣きませんが、
なぜか、父と息子の愛情の物語を見ると、
泣いてしまいます。
前回こんなに泣いたのは、
Dr.コトー診療所の、
漁師の父親と、医者になりたい息子のエピソードを見たときでした。

このときも、何回見ても、涙がこみ上げてきて仕方ありませんでした。


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さて、そんなわけで、
父親との愛情の話ももちろんテーマの一つですが、
それ以外にも、
自分の妻となる人と会う瞬間のこと、
子供が生まれることとはどういうことか、
そういうことを、この映画は大切に描いています。


最後に、こんな風に主人公は言います。

「もう、3人目の子供が生まれて以来、
僕は過去に戻ることをほとんどしなくなった。
毎日、一瞬一瞬は貴重であり、
毎朝起きたときに、
今日のこの日が、自分が一番望む最高の形で来ているように、
生きるようにしているだけなんだ。」


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かなり良い映画でした。
“Noting Hill”, “Love Actually”の製作者(Richard Curtis)によるもので、
この二つももちろん好きで何回も見ていますが、
この映画は、上の二つよりも、また違ったテーマで、
素晴らしい映画です。


普段映画を何本も見るけれど、
そして、「この映画は今までで一番の映画だ!」
と思える映画は、本当に出てこないけれど、
この映画は、一番と言ってもいいくらい、
良かったです。

2013/11/09  16:16









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