July 26, 2013 04:08

ああ、インドよ

2013/07/26 12:08-

さて、今日も疲れたけど日記を書く。

*****

インド出張はかなり辛い。
体力的にきつい。
そして、車に乗る時間がすごく長いんだけど、
道路状況が余りにも悪いので、今日はこめかみの辺りの偏頭痛が止まらず、上司に薬をもらって横になって寝たらやっと治まったが、本当に死ぬかと思った。

昨日の日記にも書いたけど、こっちの人たちは、とりあえずクラクションを鳴らせば良いと思っている。
本当にうるさい。マジで、ビックリする。アホかと思う。
でも、車の運転と、その国の人の歩き方って、
本当にそっくりだなと思う。
日本は、歩くときも、まあみんな普通に歩くし、車の運転もまあまあ。丁寧な人間もいれば、後ろからあおるように飛ばしてくるアホもいる。
アメリカは、歩くときには絶対に人にぶつからないように歩くし、少しでも体が触れそうになると、Excuse meと言って相手に自分がいることを知らせる。
車の運転もそう。歩行者に優しい。

そしてインドは、絶対に待たない。
飛行機に乗る際にも、どうせ飛行機に乗ったら同じだけ待つのに、
みんな搭乗するときから並んで、すごい距離を縮めて立つ。
そして車の運転もひどい。少しでも前で車が止まると、とりあえずクラクションを鳴らす。クラクションが鳴らない瞬間は絶対にない。少なくとも3台は同時に鳴らしている。
この国では、車の部品の中でクラクションが真っ先に壊れるらしい。
後ろから自分が前の車の間を行くときに、相手に「後ろから行くからぶつかるなよ」という意味で鳴らすのはまだ良いにしても、
空港とかで、前の車に人が乗り込むために一瞬止まるだけでも、とにかく鳴らす。
鳴らして、3車線しかないところを、6車線くらいで前に進む。
そんなに隙間を急いでいっても数分もかわらないのに、
とにかく、少しでも隙間があればそこから前に行こうとする。
飛行機に乗り込んだり、または列に並ぶ人間と一緒。
列に並んでいても、知らぬ顔をして前に割り込む。
(そういうやつには「おいお前」という感じで荷物でつついたり、手で向こうにいけよという仕草をすると、素直に下がる。その辺は中国人と違う。)

とにかく、インド人というのは、
よく分からない。

今日は5時におきて、
ホテルを6時半に出て、
ムンバイ空港を9時に出発して、
2時間飛行機に乗り、
11時から2時間、車に乗り(この道がひどかった。とにかく、2時間車体が上下に揺れるは、タクシーの運転手の運転がへたくそだったので、急ブレーキをかけまくるは、常にのろい速度でも5ギヤで無理に速度を出そうとするから、車体が不用意に揺れて、それらのせいで帰り道は偏頭痛がとまらなかった。)

13時から顧客とランチを食べ(やっぱりカレー)
その後は30分ほどMTGを行い、
15時に出て、2時間車に揺られ、
17時から19時まで空港で待ち、
19時から2時間飛行機に乗り、
それからまた車に20分乗り、
やっとホテルに着いたのは、22時半。

もう、今日、頭痛がとまらなかったときは、初めて、
「海外出張やだな」と思った。
アメリカのそれはずいぶんと快適だけど、インドのそれは本当にひどい。
とにかく道が悪いし、これで腰を悪くする人も多いそうな。
絶対に体に悪いと思う。
そして、牛と野良犬と人と3人のりのバイクとチャリと車とリキシャの全てが、縦横無尽にあらゆる方向から突っ込んでくる。
この国にモラルは無いのかと思う。というか、「警察」という存在を見たことが無い。
空港では、荷物のチェックと身体チェックは必ずするくせに、
荷物に水のボトルがはいっていても、何も注意されなかったりする。
結構インドではテロも起きているくせに、あの、「とりあえず形だけやっとけばいいだろう」という感じの適当さを見ると、本当にどうなってんのかと思う。

でも、こういう新興国って、
日本ももしかしたら戦後はそうだったのかもしれないけれど、
ルールがあるように見せかけて全然ないし、
人々のモラルが低すぎると思う。
で、その「モラルの低さ」を見ていると、
一言で表すと「アホ」といいたくなる。
アメリカは、全てが大雑把で、大味で、
とにかく、みんなが好き放題に生きていて、
みんな、子供のような自由な国なので、
一言で表すと「バカ」だけど、
インドは、一言で表すと「アホ」。
「バカ」は、子供のようで、何も考えずに行動を取る人をいう。
「アホ」は、本当はよく考えたら分かる頭の良さを持っているくせに、
みんながそうしているから、自分も特に考えずにモラルに沿わずに行動する人間を言う。
俺の勝手な感覚による定義だけど。

*****

さて、何を書いているんでしょうか。

でも、上にアホとかバカとか書いたけど、
出来るインド人は、やっぱり頭の良い顔をしている。
今日はるばるバンガロールの奥地まで会いに行った顧客の上司は、
本当に賢い顔をしていた。
というか、その会社の人たち(全部で5人くらい出てきた)は、
みんな賢い顔をしていた。
製薬会社というのもあるかもしれないし、
研究開発部や、または、マーケティングのトップが出てきたからかもしれないけれど、
とにかく、その上司は賢い顔をしていて、
実際の商談でも、非常に頭が良いなと思わせる発言、話の持って行きかたをしていた。
インドに来て初めて、「あ、こんな人になりたいな」と思える人だった。

今日は、インド内でうちのビジネスを任せている商社の担当者と一緒に回ったんだけど、
その彼に、帰りの空港で色々聞いた。
なぜインドでは、かたや少数のお金持ちは、家賃50万円のアパートに住む人もいれば、
一日に1ドルも使えない貧困の人もいるのか。
(この質問はナイーヴすぎると思ったけど、やはり聞かずにはいられなかった。)
答えは、それらのお金持ちにしても、貧困層にしても、
階級のために、生まれが大きいという。
そして、生まれたときからお金を持っている人間は、
それをうまく生かして自分の代でもビジネスを発展させられるか。
しかし、多くの人間がその間のミドルクラスにいるという。

インドは今、この5年でずいぶんと変わってきたという。
車の数も一気に増え(去年一年だけで、新しい車の種類は70種類増えたとか)、
そしてここムンバイは、イギリスやオーストラリアなど、
海外の人間が土地を買いあさっていく為に、
土地代がバブル状態にあるという。
殆どの企業は、インドのここムンバイに、本社を置こうとする。
それもあり、土地代の上がりようはハンパない。
数年前までは、チップは10Rsでよかったのに、
今では100Rs渡さないと満足しないボーイもいる。
(100Rsといったら、USD2ドルである。アメリカのチップより高いし。)

昨日の晩に、また別の顧客と食事をしたレストランは、
ITC Marathaというホテルの中にある中華・日本食・タイ料理などのアジア系レストラン。
えびのてんぷら5本で、1500円(750Rs)という、ものすごい値段設定の店だった。
しかし、その店で普通に食事ができるインド人も多いという。
(昨夜の場合、殆どの客は日本人やアメリカ人などのビジネスマンだった。)

そして、そのホテルの中は、本当に綺麗なつくりで、目を見張る飾りが多かったけど、
一歩外に出ると、道はボコボコで、ごみが道路に溜まり、
野良犬が走り回っている。


大分話がずれたが、今日、そのディーラーから聞いた話では、
インド人がこれだけ成長している強みは、
1)「世界中どこにでもすぐに行く。国を変えることを厭わない」
2)「同時にいくつもの仕事を同時に行うマインドとタフさを持つ」
3)「英語を公用語として使うので、言語のバリアが最初からない」
などが挙げられるという。

本当に、「貪欲」という言葉が似合うと思う。
戦後の日本も、こうだったのかと、感じる。

*****

そして、話は変わるが、
一歩外に出ると、道には人が溢れているが、
不思議と、殆ど男しかいない。
女性は、やはり差別が強いらしく、殆ど外に出ていない。
牛が、普通に道を歩いている。
乳牛から、茶色の牛まで、
車がバンバン走る道にのっそりと歩いて突っ込んでくる。

野良犬が多い。
みんな顔がしゅっとした同じ顔をしているけれど、
その昔、イギリス統治時代に、イギリスからつれられてきた高貴な犬が祖先らしい。

インド人は頭を濡らさなければ風邪は引かないと信じているらしく、
バイクを運転しながら、
頭にスーパーの袋をリアルに被ってドヤ顔でバイクを走らせている男たちが結構いる。
あれはかなりツボにはまった。
アメリカで、黒人が頭にくしを差しているのを見たときと同じ衝撃。

******

などなど。
まとまらない日記でした。

2013/07/26 12:42





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