May 04, 2013 00:30

"Divonne-les-Bains in France"

2013/5/3 23:43-

今はこっち、スイスの時間ではこの時間ですが、
日本は5月4日の朝6時半過ぎです。

3日前か4日前からスイスとフランスに来ています。

スイスのジュネーブ空港に降り立ち、そこから車で高速をかっ飛ばして20分ほど、
フランスのDivonne-les-Bains
という町にある、Chateau de Divonne
というホテルに泊まっています。今日で4日目です。

明日の朝7時にここを出て、9時半過ぎのフライトで、
フランクフルト経由で日本へ帰ります。

******

敬語使いは疲れるので、ここから普通にかく。

今回は会社の出張でここへ来た。

入社して初めての海外出張。というか、日本の会社に入ってから、
初めての海外出張ですね。

今回はスイスにある、ある大手製薬会社との商談のために
ここへきた。

俺は、まだ入って2年目のペーペーですが、
ある部署の部長と、うちの会社が雇っているコンサルタントの方と、
後は、別の会社(うちの顧客でもあり、競合他社でもある)のCEOと、
その3名が、今回の訪問先の企業との商談をするに当たり、
通訳および議事録とり係りで今回は呼ばれた。

結婚式の2週間前でもあり、
しかも、その顧客の都合のせいで、
出張が本来の日にちから1週間ずれ、
ちょうどGWにかかったこともあり、
色々と思うところはありましたが、
まあ、こうしてスイスとフランスに出張に来ました。

聞こえはいいですね。

*****

この4日間は、ほとんどこのホテルに滞在して、
そこの図書室やロビー、およびバーでの会議などが主なので、
あまり、「フランスに来たぜ!スイスに来たぜ!」という感じはしなけれど、
その代わり、おいしいフランス料理と、これはこれは最高級の、
ここには書けないようなワインを何本も戴いています。

(今回一緒に商談に参加しているその会社のCEOが、
これはものすごい実業家で、
億万長者ということで、ワインのコレクションを8万本持っているそうな。
その彼が持つワインを、家からゴロゴロ持ってきてくれて、
一本それこそ数万円から数十万円するもの、
なかには、買おうと思っても買えないものまで、
そういうワインを、幸運にも飲ませていただいています。

この歳で、こんなに沢山の高級ワインを、
一度に飲ませてもらっていいのか、と、
ずいぶんいい思いをさせていただいておりますが、
ラッキーだったとしかいいようがないでしょう。
この特権を十分噛み締めたいと思います。)

*****

こう書いていると、まるで食事とワインのためだけに来たようですが、
そいういうわけではなく、きちんと仕事もちょこっとだけしています。

とにかく、自分が英語がしゃべれるというだけで、
この会社に雇ってもらい、
今回の製品、およびこの国の担当でもないのに、
こうして呼ばれてもらったことは、光栄だったとしか言いようがないでしょう。

それから、そのCEO(以下T)と実際にお会いして、
「こんな人間もこの世には存在するのか」と思える人と、
2日以上一緒にすごさせてもらえるというのは、
すばらしい経験だなと思いました。

うちのコンサルタントでもあるOさんも、
これまたすごい人で、色々な会社の社長や副社長をやったり、
後は、ハーバード大学で客室教員をしたりしているそうです。

この方とも、今回の出張は結構時間に余裕があったし、
周りに何もないので、
1対1で色々とお話を聞かせて戴いたりして、
大変ありがたいです。
(普段は、うちの会社では課長以上の人間しか、彼の講演を聞けなかったりする)

ということで、
I'm enjoying the advantage of being here.

******

こうして4日間、丸々英語だけの世界に浸っていると、
なかなか、英語力というか、英語の「感覚」は戻ってくるものですね。

しかし、5年前、留学していたころに比べると、ずいぶんとスラスラとしゃべれなくなったな、
というか、
口のまわりが悪い気がしますが、
ずっと使っていると、慣れてくるもんですね。


それにしても、俺はこの5年間で、
完全に日本のカルチャーに慣れきってしまったんだなあと思った。

フランスなんかでは、他人と目が合っても、
「ボンジュー♪」とかいって微笑んだり、

ホテルのフロントやレストランの従業員と何か言葉を交わすときも、
笑顔とちょっとのユーモアがこもった会話をするわけですが、

日本人てそういうのがないから、
俺も、最初は完全に、「他人」という意識をして、顔がこわばっていたというか、
なんか、ぎこちないなあ、という感じだった。

俺は、その国の文化に慣れるスピードが速いと思うけれど、
それも、日本に帰ってきたときも同じで、
今は完全に、「THE日本人」になってたんだなあと、
しみじみと1日目に思った。

今はだいぶこっちのノリに慣れたけど。

******

ちなみに、ビリオネアというのは、
完全に一般人と違うなと思った。

はっきり言って、「超わがまま」。

自分の意思をどんなところでも必ず通すし、
それがうまくいかないと、やたらと不機嫌になるし、
その場に何人人間がいようと、全部自分のペースで空気を支配することを絶対的に求めるし、
急にデカイ声で歌を歌いだしたり(in the restaurant)
その場にいる女性に必ずフラーティングしたり(口説く)
話す内容は、下ネタのジョークか、自分の妻と家族の自慢か、
いかに自分がお金を持っているかだったり、

こうかくと、まあ嫌な人そうですが、

その生き様というか、「生き方」を見ていると、
「こんな生き方をしている人がいるんだな」と、
びっくりせざるを得ない。

やっぱり、この世の中というのは、
同じ人間でも、その人によって、
考え方も、生き方も、きるものも、お金に対する考え方も、
もの、食事に関する考え方も、
すべて変わってくる。

だから、普段は自分が決して接することのない世界の人間と、
こうして時間をともにして、彼を観察できたというのは、
非常に貴重だな、と思った。

自分の生き様も、
彼を少し見習い、後はほとんど反面教師にして、
色々と学べたから。

*****

しかし、昔落合信彦が言っていたけど、
「この世で、自分の金や女の話しか出来ない金持ちのやつほど、つまらない人間はいない」
と言っていたが(ex. ドナルド・トランプ)
今回あったこの人も、結構それに近いな、と、表面的には感じるところあった。

でも、彼の場合は、
芯が通っているし、
きちんとこっちが丁寧に真摯に接すれば、
それをきちんと返してくれるので、
Totally assholeではなく、
He's just a big kid who's grown up but still a kid. And totally a control freak.

という感じの人です。
Very interesting.

(でも、彼も自分で自分のことをPervertと言っていたけど、
やっぱり、ヘンタイであればあるほど、
それだけ色々なことに拘りがあるということだし、
自分の世界を持っている、という意味では、
ヘンタイほど面白い人間はいないと思う。)

でも、同時に、すげえコンプレックスも抱えてるんだろうな、と、
そう思えるところもある。

*****

今の気持ちを記すつもりが、
だいぶ長くなりました。

この4日間はワインの呑みすぎで気持ち悪いので、
もう寝ます。

2013/5/4  0:17am




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