February 02, 2013 13:12

「トム・ハミルトンからジャコ・パストリアスまで」

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2013/2/2 12:19-13:12

先日書いておきたったことが、
もう一つあるので、
簡単に書いておく。

*****

先週の土曜日は、
いつも月一で呑んでいるOさんのご自宅で、
最後の集まりをした。

この時は、俺が今月でこちらも最後というので、
Oさんの同級生の、
TさんとKさんも来て下さる。

Tさんは、俺とOさんが8月に初めて呑んだ際に、
一緒に来て下さっていたが、
この前の12月の飲み会のときは、参加してくれたものの、
他の日は、都合が会わなくてこられなかった。

Kさんは、いつも会社の風呂で話すものの、
一緒に呑める日が中々都合が付かず、
結局、今回が初めてとなった。

*****

ちなみに、Oさんちに集まる時には、
必ず、Oさんが、ローストビーフやサラダなどを用意してくれて、
後は、ワインも1、2本用意して下さる。

俺は、ワインを一本持って行くか、
または、カマンベールチーズやチョコレートを買って持って行く。

そこで、ワインを飲みながら、
Oさんの自慢の高級ステレオと、
超高級アンプで、最高の音質で、
クラシックや、オペラや、
ジャズを、主に聴く。

たまに、俺がこれを聴きたいというCDを持って行き、
エアロスミスや、アリシアキーズ、
ジョンメイヤー、レニークラヴィッツに、
ノラジョーンズなどを流してもらった。



この前の12月の際には、
ここには書かなかったけれど、
Oさんが、クリスマス用にチキンを用意して下さり、
クリスマスの曲を聴きながら、Tさんも一緒に
3人で呑んで、本当に楽しかった。


*****


話を元に戻して。

この前の土曜日は、
そんなわけで、Kさんも加わり、
4人で、最後の飲み会を行った。


ちなみに、俺はKさんとは、
風呂場でよく話をするようになったんだけれど、
彼は、ローリングストーンズを初めとする、
ロックが好きなので、
今回は、彼の好きなアーティストの音源DVDを持って来てもらった。

The Rolling Stonesに、
Miles davis,
Pat Metheny Group,
Jaco Pastorius,
Yes,
Pink Floydに、
ZZ Top,
Rod Stewartなど。



彼にとっては、ストーンズが神様とのことで、
また、Kさんは、20年ほどベーシストをしていたので、
(『お遊び程度』というので、
本当にそうかと思っていたら、
かつて、以前にアーティストがこの町に来た際などには、
後ろでベースを担当して演奏などしていたらしい。
すげえぜ)

上に書いたJaco Pastorius(ジャコ・パストリアス)などは、
ベーシストで、俺は今まで知らなかったけれど、
色々と教えてもらって良かった。


それから、
Pink Floydは、留学時代に、ルームメイトのRoyが好きで、
よく、彼の持っていたあの古いパソコンの安いスピーカーから、
Pink Floydをかけたり、
または、彼のあの古い青いジープ(すまんね、ロイ)の、
これまた安っぽいスピーカーから、
Pink Floydをたまに流したりしていた。

(ちなみに、ロイは、この古いジープに
ずっと乗っていたのだが、
2005年ごろ彼を訪ねると、
両親からプレゼントされた、赤い新車のカローラか何かに乗っていた。

それを見て、俺が、
"Oh man, Roy, you are spoiled"と冗談まじりに言うと、
"Yes Shun, I know, I'm spoiled"と、
首を振りながら言っていたのを思い出す。

これはもちろん冗談で、
ロイは、本当にアメリカ人でこんな良いヤツいるのか?
という位、本当に良いヤツなので、
彼には、"spoil"ということばが、
全く似合わないんだけれど、
それを敢えて、そんな彼に言うと、
彼もそれにマジな顔をして乗ってくれるという、
そんなジョーク。)


****

話を元に戻して。


そんなわけで、この日、Kさんのおかげで、
今まで聴いたことの無かったPink Floydを、
映像を見ながら聴けて、
とても良かった。

「これが、Pink Floydの世界か」と、
やっと、appreciateできた。



また、ストーンズのライブ映像も、観る。


ストーンズはストーンズで、
俺は、今までなぜか聴いて来なかったんだけれど、

(イギリスのバンドは、
ビートルズやQueenを抜かしては、
殆ど聴いて来ていない。
Radio Head、OasisにCold Playなど、
どうも、イギリスのバンドの作る曲は、
全体的に好きになれない。
あとは、アイルランド出身のU2も、
やっぱり、どうもしっくり来ない。

それよりも俺はやっぱり、
Aerosmithや、Lenny Kravitzなど、
アメリカ的な音の方が、昔から聴いているせいもあると思うけど、
もっとオープンで好き。)

今回は、そんなわけで、ストーンズも聴けて、
「ああ、これがストーンズの世界か」と、
これまた、やっと理解して、Appreciateできた。



俺はてっきり、ストーンズの曲っていうのは、
結構、かなりヘヴィーで、
つかみ所の無い曲を想像していたんだけれど、
聴いてみると、歌詞もとてもクリーンで、
エアロスミスのような、f wordsの多発は全く無いし、
(というか、全然ない)
とても、「お上品なバンドだな」
という印象が、今回観てみて強かった。


(思うに、エアロスミスは、
かなり色んな歌詞で、f wordsを使うので、
もしも彼らが、f wordsを入れないで曲を作っていたら、
もっと、多くの層に、受け入れられていたんじゃないかなと、
そう思う。
f wordsが入って、アルバムが"Explicit"ラベルが貼られたものばかりだから、
結果、かけられる場所も限定されてしまう。
それに対して、ストーンズは、
f wordsがなくクリーンなので、
年代関係なく、どこでもかけられて来たのかな、と。
まあ、余りストーンズは詳しくないので、
まだよく分かりませんが。)



Rolling Stones "Start me up" めちゃくちゃ良いですね


Rolling Stones "Satisfaction" めちゃくちゃ良いですね


*****


それと、今回Kさんとは、
彼がベーシストということもあり、
俺が今回持って行ったエアロスミスの最新アルバムをかけようとすると、
「どれ、ハミルトンさんのベースを聴きますか」と、
そういうことをポロッと言われるので、
それがおかしかった。

基本、エアロスミスのベーシストはトムハミルトンだなんて、
さらっと言える人は余りいないので、
そういうところがとても嬉しい。

「ハミルトンさんのベースはどうですか?」と聴くと、
「彼のベースは、とてもシンプルやな。
シンプルだから、ヴォーカルが歌い易い。
スティーヴンタイラーが歌い易いんだな」と、
バシッと教えてくれました。


*****


そんなわけで、
ストーンズなどのDVDを見た後は、
'69年のWood stockのライブ映像も観る。

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俺は、今回初めて、
このWood stockの映像を観れたので、
とても嬉しかった。

「ああ、これが、あの有名なWood stockか」と。

そこには、Norah Jonesの父親の、
シタール奏者のラヴィ・シャンカル (रवि शंकर, Ravi Shankar)も出ていた。

俺はこの日まで、この人の娘がNorah Jonesだということを、
全然知らなかった。

*****

そんなわけで、OさんとTさんは、
俺とKさんが、ストーンズのライブに観入っている間に、
二人とも寝てしまったけれど、
そんな二人を横目に、
「OさんとTさんは、こういう音楽は理解できないんやさ」と、
ちょっと微笑みながら言っていた。


*****


今回は、前回Oさんに聴かせていただき、
俺がとても気に入った、
グレン・グールド(Glenn Herbert Gould)の
バッハ「ゴルトベルク変奏曲」BWV988(1981年4月・5月 デジタル録音版)
のアルバムを、Oさんに譲っていただき、
Oさんに御礼をしながら、
彼の家を後にした。


帰り道は、Kさんと一緒に、
雪がかなり積もった道を、
家まで歩いて来た。

俺たちが呑んでた間に、
外は、かなりの量の雪が降っていて、
地面には、さらっさらの新雪が、
絨毯のように広がっていた。

真っ白で、ふわふわの、
どこまでも続く、大きなクッション、という感じ。

(こっちの雪は、
夜は気温がマイナス15℃近くまで落ちることもあるほど寒いので、
雪の質が細かくて、さらさら。
もう少し気温が高いところでの雪は、
水分を含むので、もっとベタベタして、重いらしいが、
ここの雪は、本当にきめ細かく、
さらさらで軽い。)



帰り道は、Kさんは、
今晩は実家に泊まる、とのことで、
俺んちは、かなり遠くになるんだけれど、
そこまで、「酔いさましやさ」と言って、
家の前まで送ってくれた。

「いや、僕が可愛い女の子ならまだしも、
ただの男なんで、いいですよ」と言うと、
「いや、好きでやってるんやさ」と言って。


途中、駅前にある古い町並みの通りで、
「ここがうちの実家さ」と言う。

見ると、そこは旅館なので、
「え?ここですか?旅館が実家なんですか?」と聴くと、
「そう、うちの90になるお袋が、一人でやってるんや」と。

いやあ、この町には、旅館も4つくらいしかないので、
そのうちの一つが、彼のご実家だったとは、
ビックリしました。

(結構こんな感じで、
会社の人の実家は、
お店、という場合が多々ある。

今いる部署でも、「◯◯接骨院はどこですか」
と、Googleマップを見ながら聴いていると、
「ちなみに、このクレーン屋がTさんの実家や」
「え?本当ですか?」などのように。

俺の生まれ育った町は、俺が生まれた頃に出来たニュータウンのため、
そういうことがないので、
そんな意味でも、とても面白い。
「え?この店は◯◯さんの家だったんですか?」みたいな。)


*****


もう長くなりすぎたので、もう辞めますが、
その帰り道、Kさんが言ってくれた。


「いやあ、今までずいぶん長く勤めて来たけど、
ここまで自分の好きな音楽の話ができる人は
おらなかったもんだから、
うれしいな」と。



Oさんも、
やはり同じで、
クラシックやジャズなど、
彼は、そんな高級なオーディオを買うくらい好きなのに、
周りに、そういう音楽の趣味をシェアして話せる人が、
余りいないと言う。

「この辺には、こういうものを聴く人がおらんでな」と。


そういうわけで、
そんな風に、
二人の方が、そんなことを言ってくれる、というのは、
とても嬉しいし、
俺も、自分の好きな音楽の話ができて、
良かったな、と思う。



Kさんに、その帰り道、
「いや、ぼくも、
結構、周りに、エアロスミスなどの話をする人がいないので、
こうしてお話ができて、すごく嬉しいです。
以外と、ロックとかを聴く人って、
周りにいないもんですよね」と。


するとKさんが、
「結局俺らは変わりもんなんやさ。
だって、普通は、その時に流行っている
日本の歌謡曲を聴くのに、
そこで、『俺は周りとは違う』とか言って、
アメリカなんかのロックを聴いているんやから」と言うので、
言われてみれば、そうだな、と思った。



*****


その時の帰り道の、雪が真っ白に積もった道の中を、
すごく静かな中、
Kさんと、そういう、音楽の話をしながら帰って来た情景というのが、
ずいぶんと印象的で、頭に残っている。



2013/2/2 13:12






PS.
簡単に書いておくと言いながら、
Alicia Keysの"songs in A-minor"を丸々聴き終わってしまった。


ちなみに、Alicia Keysといえば、
先日出た"Girl on Fire"に最近はハマっているけれど、
この日、それを持って行ってかけると、
OさんもKさんも、
「これはええなあ」としみじみと言っていた。

ということで、そのアルバムはお貸しして来た。


妻にそれを言うと、
「二人とも趣味がいいね」と言っていた。


本当に、Alicia Keysは、
たとえ歌詞が分からなくても、
「この音楽は、良いな」と感じさせる何かがあるようです。



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