October 27, 2012 13:46

「共感覚という神秘的な世界-言葉に色を見る人、音楽に虹を見る人」by モリーン シーバーグ(Maureen Seaberg)

_SX230_


エクスナレッジより(2012/6/30)に発行。

とても面白い本だった。

本の著者は、実際に共感覚を持つ人で、
文字や言葉を見たり、
音楽を聴く度に、
色を感じるとのこと。

*****

ちなみに、妻も共感覚を持つ一人で、
人のオーラが見える。

また、文字を見たりして、
その性格や印象などを、
バッと言い表すことができる。


付き合い出してすぐに、
彼女が人のオーラの色が見えることを知ったんだけど、
実際、その人のオーラというのは、
基本の色は決まっていて、
それが、その時の環境や心境の変化、
及び、その人の成長などにより、
色が変わったり、
濃くなったり薄くなったり、
変な線が入ったりと、
様々に変化する。


そして、一度、
彼女と一緒に、
自分たちのまわりにいる人たちの名前と、
その人のオーラの色を、
360度の円に虹色のダイアグラムを作り、
そこに名前を当てはめていった。

もちろん色の濃さ薄さも当てはめて。

すると、同じ色の傾向にいる人たちは、
その人同士の基本的な性格などが似ていることが判明。

これは、彼女も最初は意識せずに、
ただ、会う人会う人のオーラが見える、
とだけ話をしていて、
色とその人の性格に何か関係性があるとは考えていなかったので、
実際に二人でこのダイアグラムを作った時には、
「おおー!!」と感動した。


*****


ということで、全く本のレビューになっていませんが、
共感覚を実際に持つ、様々な人たちへのインタビューが
まとめられた本。

この本の中には、
ビリー・ジョエルも出て来て、
中々面白いです。

*****

ちなみに、この本によると、
つい数百年前までは、
共感覚というのは、世間的に当たり前の様に認められた存在で、
それが流行であった時代もあったとのこと。


しかしいつの間にか、
「共感覚」という感覚が存在すること、
またその存在自体も社会的に忘れられ、
実際に共感覚を持った人たちが、

「私が、文字を見たり音を聴いたりして、
色を感じるこの感覚は、一体何なの?
私しか感じないものなのかしら?」

と、その感覚こそが、共感覚であることを、
認知することができない時代が最近まで続いてきたそうな。

そして、ここ最近で、
また、社会的に、
「”共感覚”というもの自体が存在すること」
が、再度認知され、広まってきたそうな。


そういった歴史を見ると、
社会、および人の考えや常識というのは、
それまでは当たり前であったものが、
完全に忘れられてしまうことが、
いとも簡単に起こるものなんだなと、
何か不思議な感覚を覚えた。


*****



ちなみに、この本の中でも触れているが、
共感覚がどのようなものかは、
『レミーのおいしいレストラン』と
『路上のソリスト』
の映画の中で、うまく表されています。

(実際、PIXARのスタッフは、
『レミーのおいしいレストラン』を作る際に、
共感覚を持つ人にインタビューをしたことが触れられている。

レミーが、人間の家かどこかから
チーズと何かを一緒にかじるシーンがあるんだけれど、
そこで、レミーの頭の中にイメージが浮かぶシーンを
共感覚をもつ人たちに見せ、
それが実際に彼らが感じる様子と近いかどうか、
真実味はあるかどうかをの意見を聞き、
映画が劇場で公開された後にも、
その後のDVDリリースに合わせて、
既にある映像を修正することも試みたそうな。)


*****


僕は共感覚は持っていませんが、
お酒を飲んでいい気持ちになって音楽を聴いたりすると、
その感覚に近いものが生まれます。


2012/10/27 14:02





追記:

ちなみに、この本の中で、
共感覚を持つ人のことをこう記しています。

「また共感覚者は、生まれながらにして、他人の痛みを本当に感じるエンパス(訳注:共感能力者。他者が感じたことを、自分のことのように体感できる能力をもつ人)でもある。その原因とされる「ミラー・ニューロン」という神経細胞が、そうした人たちの脳で発見されたのだ。」(p.16)

これを読んで、「ああ、なるほど」と思った。

妻は、よく、
テレビや映画を見たりしながら、
誰かが怪我をしたり、何か痛いシーンがあると、
「いたたたた・・・」と言いながら、
本当に辛そうに顔をしかめて、
画面から目をそらすことをします。

また、俺が、
誰かが怪我をした話などをすると、
その話の詳細を聞きながら、
やはり「いたたたたた・・・」と言って、
すごく痛そうにしています。


以前、何かの本で、
女性の方が男性よりも、
他人の痛みなどを本当に感じる能力が優れている、
ということを読んだことがあるけれど、

それ以上に、
彼女は共感覚も持つので、
「女性+共感覚者」
ということで、最強に誰よりも
人の痛みを、本当に感じてしまう能力が
高いんだろうな、と。




これで、妻が、
痛いシーンをテレビで見ながら、
「いたたた」と本当に痛そうにしていた謎が解けました。


それに比べて、
俺はそういうのが疎いなあ、と思います。







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