October 14, 2012 00:59

「夜のくもざる―村上朝日堂短篇小説」by 村上春樹

_SX230_


村上さんの短編小説です。
もともと、どこかの会社の広告用に、
「ちょっと適当に意味のない文章を書いてよ」
と糸井重里氏に頼まれて書いたのが始まりだそうです。


本当に意味のない文章ばかりで、
そのくだらなさに笑えました。

俺のお気に入りだったのは、
海亀が家まで襲ってくるのを撃退するのに、
村上さんが嫌っているフリオ・イグレシアスのレコードをかけたら、
海亀はうめきながら去って行った、
というくだり。


それと、その話の続編で、
既にフリオ・イグレシアスのレコードも擦り切れ、
海亀を撃退する方法も見つからず、
「もう食べられるしかない」と自分の奥さんと一緒に覚悟を決めていたら、
実は海亀の手にはトランプが握られていて、
一緒に今ではゲームをしている、という話。



そのどうでも良さがいいですね。
ゆるいです。


*****


何だか先日は、村上さんがノーベル賞を取るかどうかで
巷では騒がれていたみたいですが、
きっと本人が、一番そういうことに興味がないんじゃないかな、
と思いました。


最近読んだ彼の本、
『「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか? 』
でも言っていました。

読者からの、「賞を取ろうと思うことで、やる気は出ますか?」
みたいな感じの問いに対して、
「僕は別に、賞を取るために文章を書いているのではありません。
書きたいことがあるから、書いているのです」
みたいなやり取りがありました。


*****


ここ最近は、
「ノルウェイの森」をまた読み返しています。

なんだか、秋の夜にもなると、
何となく彼の小説が読みたくなるんですね。



2012/10/14 0:58




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