August 31, 2012 16:13
「しつもん仕事術」by 松田充弘
日経BP社より2012/6/7に刊行。
著者初の本。
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帯に誘われて読んだが、
期待したほど感動はしなかった。
要するに、
「仕事をする上で、
様々な場面で、
うまく『しつもん』を使えば、
物事がうまく行きますよ」
という本。
その質問の例が、
多々紹介されている、という形。
著者は、実際にコンサルタントをしているとの事。
よって、質問の多くは、
「御社が期待をしているご利益は何でしょうか?」
「この仕事を終えた後に、キミはどうなっていたい?」
などのように、
相手に対して、その相手が求めるニーズを、
自らに深く考えてもらい、
それを言葉にしてもらう、
という手法が紹介されている。
これは自分も前職で実際に同じ様なことをしていたので、
的を得ているな、と思う。
そして、こういった質問は、
一見当たり前に思えるが、
いざ自分が仕事をし出すと、
「自分のこと」しか見えなくなり、
「相手の立場」に立って物事を考えることを、
辞めてしまう。
それが、自分の仕事がうまく行かなくなる瞬間である。
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また、なるほどと思ったのは、
自分の部下のやる気を出す際の質問。
通常は、上司というのは、
部下に対して褒めるところを見つけられずに困るが、
そんなときは、
「今、上手く行っていることは何だい?」
と聞く。
それに対して、部下が
「そうですね。今はこれが上手く行っていると思います」
と答えれば、
「そうか、いいぞ。よくやってるな。その調子でがんばろう」
と声をかければ、
部下は、「自分は見られている」と感じて、
よりやる気を出す。
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答えは、
常に相手の中に眠っている。
そういうことです。
2012/9/1 7:20am