August 31, 2012 16:13

「しつもん仕事術」by 松田充弘

h_P49120


日経BP社より2012/6/7に刊行。
著者初の本。

*****

帯に誘われて読んだが、
期待したほど感動はしなかった。

要するに、

「仕事をする上で、
様々な場面で、
うまく『しつもん』を使えば、
物事がうまく行きますよ」

という本。
その質問の例が、
多々紹介されている、という形。


著者は、実際にコンサルタントをしているとの事。
よって、質問の多くは、
「御社が期待をしているご利益は何でしょうか?」
「この仕事を終えた後に、キミはどうなっていたい?」
などのように、
相手に対して、その相手が求めるニーズを、
自らに深く考えてもらい、
それを言葉にしてもらう、
という手法が紹介されている。

これは自分も前職で実際に同じ様なことをしていたので、
的を得ているな、と思う。

そして、こういった質問は、
一見当たり前に思えるが、
いざ自分が仕事をし出すと、
「自分のこと」しか見えなくなり、
「相手の立場」に立って物事を考えることを、
辞めてしまう。

それが、自分の仕事がうまく行かなくなる瞬間である。


*****



また、なるほどと思ったのは、
自分の部下のやる気を出す際の質問。


通常は、上司というのは、
部下に対して褒めるところを見つけられずに困るが、
そんなときは、

「今、上手く行っていることは何だい?」

と聞く。

それに対して、部下が
「そうですね。今はこれが上手く行っていると思います」
と答えれば、
「そうか、いいぞ。よくやってるな。その調子でがんばろう」
と声をかければ、
部下は、「自分は見られている」と感じて、
よりやる気を出す。


*****


答えは、
常に相手の中に眠っている。


そういうことです。


2012/9/1 7:20am







トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索