August 29, 2012 21:23

「クロックサイクルの速め方 ~脳が2〜32倍速になる特殊音源トレーニングCD付」by 苫米地英人

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2012/08/21に読み終わる。
フォレスト出版 (2011/3/25)刊行。


主に、苫米地流「速読」の仕方の内容。
彼の速読の仕方は、
「常に、1行先に目を落としながら、
その1行前を読む」というもの。
人間が何かを読む際に、それを瞬時に理解できない場合は、
その文章の全体像が掴めていないから。
よって、先に自分がこれから読む文章を一度視野に入れておく事により、
実際に自分がその文章を読む際には、
「最初にその文章を視野(脳)に入れた時間」と
「実際に読んだ時間」に時間の差が生じ、
そのバッファーを利用する、というもの。


慣れてくれば、自分が目を落とす行を、
1行先から2行先、3行先、
そして慣れてくれば、
ページの真ん中に目を落として、
全体を瞬時に見れる様になるという。


また、彼の速読の方法は、
本の中の要点だけを拾い読みするのではなく、
一字一句、全て読むというもの。


それを、上の方法を使い、
そのスピードを上げる事で、
最終的には一冊を10分で読めるようになると言う。


*****


ここで出る彼の主張とは、

「10分で1冊、
一日に最低10冊は読んで、
一月に300冊、
年に3600冊は読んで欲しい」というもの。

人間がIQ(物事の全体像を俯瞰的に掴む力)を高めるには、
読書が最適の訓練である。

また、
上に挙げただけの数の本を読む事で、
世の中に存在する理論や考えなどにランダムに触れると、
初めは荒唐無稽に見えるこの世の中が、
次第に、
「この考えは前に読んだことがある」
「この知識も前にあれで読んだ」
と、別の本や著者を通して、
同じような概念や知識に何度も触れる事で、
より、その内容が頭に入る、とのこと。

また、それを行う事により、
世の中の事象や概念の全体像を、
より広く掴めるようになるとのこと。


*****


また、本を読む際には、
一定の著者や、自分の慣れた考えについて触れている本ばかりでなく、
自分が決して普段は読まない様な本も含め、
Amazonの本ランキングで月間1位から100位までを、
全て読む様な形で、あらゆる分野の本と著者の考えに
触れる事が大事、という。

自分が好んで読む本は、
結局は「昨日の自分」の延長上である。

しかし、自分とは全く考えや価値観の違う著者の本を読む事で、
全く新しい世界へ自分を体験させることになり、
より自分の視野が広がる、と。


*****


また彼は、
本を読む際には、その本の著者と同じ様な人間性になりきり、
その著者に「なりきって」読む事が大事、という。

自分の価値観を最初に持って来て、
その本に対していちいち反論するのではなく、
まずはその本を通してその著者になりきり、
その後、その上で反論等をして、
自分の身にして行く事が大事、という。


また、先ほどの速読の読み方に戻るが、
巷にある、ただ本を読む時だけに「速読」をするやり方ではなく、
日々の日常の上で、
一日24時間を、
2倍の48時間、
3倍の72時間、
4倍の96時間、、、、と体感速度を速くして行き、
普段からそのように行動、考えて行く事で、
自分の思考、行動速度が一段と上がることを示す。

それが、この本の題名の由来ともなっている。

*****

また、これは著者の意見だが、
「速読で本一冊を10分で読める」という人が、
「毎日30分で3冊読んでいます」
で終わらせていては、速読をする意味がないと言う。

速読をするのは、著者が言う様に、
一日に10冊の本を読む為であり、
1日に3冊しか読まないのであれば、
3時間取って、1冊を1時間で読んだ方が良いという。

あくまでも、「速読が必要な本当の理由」は、
一ヶ月に300冊の本を読み、
今までとは全く違うレベルの膨大な知識量を得たい、と思うからであり、
そう思う人だけがそれを本当に必要とする、という。
この辺は相変らずエクストリームな主張だと思う。

*****

また、「それだけの量の本を読んで、アウトプットをどう効果的にするのか」
という質問に対して。

答えは、
「アウトプットは、その人間の人格として醸し出される」
とのこと。

人格の高い人間とは、
「物事を、人よりも広く、高い視野で抽象的に見られる人間であり、
多読をすることは、その力を鍛える。
そして、ビジネス上でも、社会の社交の場でも、
人間の人格は、黙っていてもその人間から発せられる。
よって、ヘタにアウトプットをする必要はない。」

とのこと。
「読書は、人格を作るためにするもの」と著者は言いきる。

*****


以上、極端な主張や意見も含め、
非常に面白い本でした。

2012/8/29 21:16





追記:
ちなみに、付録の部分に付いている彼の別の著作の内容からだが、

過去のアメリカのスパイ訓練で外国語を覚える為に使われていた方法とは、
例えばロシア語が喋れない国務省の官僚に対して、
1日11時間、ロシア語だけをしゃべり続ける、
それも、11人の教師が1時間ごとにずっと来る、というものだったらしい。
(これは初期のベルリッツのトータルイルマジョン法を国務省が正式に採用して使っていたもの、だとか。)

そのように、外国語を習得するには、
長時間、その言葉だけに自分を浸して、
決して「暗記」するのではなく、
次を「予想」するにようにして覚えて行くのが、
一番だという。

よって日本で外国語を学ぶ際には、
その言葉で話されているテレビドラマなどを、
長時間ぶっ通しで何日も見る事を、
著者はオススメする。




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