August 13, 2012 00:04

"My great & heartwarming life"

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2012/8/12 23:25-

今日は会社の先輩に誘われて、
近くの町の祭りに行った。
そこでは、同じく同じ課の別の先輩が出身で、
そこで今日は祭りがあるとのことで、
本当は今日は会社は出勤日だったが、
彼は祭りの為に休みを取っていた。



17時ぴったりに仕事を終わらせ、
速攻風呂に入り、
17時半に先輩の車で祭り会場へと向かう。

町と言っても、同じ「町」。
しかし、ここは今から6年程前に、
幾つかの町が統合されたらしいので、
実際は、「区」に近いらしい。





会場に着くと、
完全に、「町」の祭りだった。

俺たちは17時45分には着き、
まだ客も全然いなかったが、
それも19時前にはかなり込み始め、
最後、21時前後には、
大込みだった。


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*****



先輩に焼きそばやぎょうざをおごってもらい、
焼き鳥を焼く先輩には、
パックに入った10本程の焼き鳥をただでもらう。

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生ビールも一杯目は彼のツテでもらってもらい、
その後は、
何と別の会社の人がいて、
その人伝いで、
生ビールをもう一杯と、
熱燗の酒までもらう。

今日は、お金を一銭も使っていないんですけど。
しかし、「これ以上本気で食えません」というくらい、
沢山色々なものを食べさせてもらった。

団子に、飛騨牛の焼き肉に、
えごまクッキーに、
その他もろもろ・・・・

もう、感謝しまくりです。


*****


結局、
うちの会社の品質管理部の部長と、
総務の課長もそこの町の出身者で、
その二人と、
あとは、俺にビールや酒を嫌という程持って来てくれた方と、
俺の先輩と、
他にも友達も読んで、
最後は10人くらいで、
わっはっはと盛り上がっていた。

ビンゴの神様と称する品質管理部の部長は、
途中までぜんぜん当たっていなかったので、
「あれ?ビンゴの神様じゃなかったんですか?」
とちゃちを入れたら、
「ここから集中します。
次は12がくるで」
と言うと、本当に12が来る始末。

その後、一気にリーチとなり、
舞台の方に行ったかと思いきや、
速攻次の数手でビンゴとなり、
デカイ景品をもらって帰って来ていた。

やるな、あれがビンゴの神様か。

*****


しかし、ここの土地に来て5ヶ月目になりますが、
本当に良い人たちに囲まれて幸せです。

昨日は、同じ課の別の先輩の家にお邪魔して、
桃狩りや、きゅうり、とまと、ピーマン、なす、みょうが、枝豆、大葉など、
色々な野菜狩りもさせていただきました。
(一番上の写真は、昨日直接畑から採ってそのまま頂いた桃と野菜たち。)


彼女の家は、俺の家からチャリで走って10分くらいなんだけど、
そこは山の麓にあり、
彼女の家が所有するその畑の広いこと!!

山に、段々に畑があり、
本当にぶったまげるくらいの広さの畑だった。

しかしそれも、
「この辺の人は、こんなもんやで」
と言っている。
俺から見たら、超大富豪なんですけど。


*****


彼女の家では、ご両親(父親)は10年前までサラリーマンだったが、
58歳で退職をして、
それから、このまま何もしねえと体がなまけちまう、
ということで、
「じゃあ、畑もあるし桃でもやっか」と、
桃を苗木から作り始めた所、
今では、全国からわざわざ桃を買いにくる程、
かなり有名な桃の農家となったそうな。



彼女のお父さんとお母さんはとても強烈で、
特にお母さんが強烈だった。
会うなり、
「ほら、こんなに蚊に食われちまった」と、
真っ赤になった足を俺に見せて来る。
そういうノリがいいですね。


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昨日は、その先輩の妹さんも名古屋からたまたま実家に帰郷してくる日で、
俺が昼前に彼女の家にお邪魔し、
桃をいただき、
そのままじゃ申し訳ないので、
段ボールなどを作って手伝っていたら、
妹さんが到着した、という感じ。

よって、いつの間にか、
4人の間に加わって、
完全にホームステイにきた留学生みたいになっていた。

先日6月にRに会った際に、
「お前は山に縁があるな」と言われたが、
やはり、10年前に留学の最初の地に選んだWeed, Californiaにしても、
俺は山に縁があるらしい。

(俺の父親と母親の実家は、
ともに港町なんだが)


*****


それにしても、
田舎の人は、やっぱり親切で、
昨日の俺の様に、
のこのこと桃を頂きに行った人間にも、
「ほら、これも食ってけ。あれも食ってけ」と、
色々とくれる。

そして、ホスピタリティ(おもてなし精神)が
非常に強い。
温かい。

多分、俺の様に、
誘われたら「はーい、いきまーす」というノリで、
素直に遊びに行く人間も少ないのかもしれないけど、
(または、みんなそんなに図々しくないのに、
俺は、ぼーっとしてるから、
普通の人なら、気を遣って遠慮する所を、
それを全面から「ありがとうございます」と受け入れるから、
逆に向こうも受け入れてくれるのかもしれないけれど)

とにかく、
色んな人に可愛がってもらって、
本当に幸せだなあと思います。


*****



昨日は、
彼女のお母さんと二人でソルダムを取りに行き、
(そのソルダムの畑は、
かなり上の方まで坂を上がった、遠い所にあった)
その畑から、
帰りは一人で歩いて下の家の方まで帰って行ったんだけど、

その道の途中で、
周りに広がる、
凄まじい程の量で生える木々によってできる、
緑の色がすごく強い森と、
遠くに見える田んぼと、
近くに流れる水路の水の音と、
遠くに聞こえるかすかな蝉の声と、
向こうから流れて来る、その気持ちの良い風を肌に感じていたら、


そして、
自分が決して食べきれない量の桃をいただき、
更には、
自分が今まで目にしたことの無い程の量の桃が
気になっているのを見て、
そのように、

「自分が生きて行く上に十分すぎる以上の食物が、
自然の中になっている」状態と、

「圧倒される程の自然に囲まれた」状態に身を置いたとき、


ふと、
「豊かさ」とは何だろう、と、

そう思った。



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都会にいると、
まるで、お金が沢山あるほど「豊か」で、
高級な車に乗り、
高級な家に住み、
高級な時計やアクセサリーを付け、
高級な洋服を着て、
人と比べて、
金銭的に、沢山のお金を持っている状態ほど、
「豊か」だと思えるけれども、



こうして、こういう環境にくると、
そういうものは、
余り意味をなさないことに気づく。



こっちの方は、
土地も余る程あるので、
どの家もバカでかいし、
(普通に、
家の中にトイレが三つあるのがスタンダードらしい。
洋風、和風、そして、男用トイレ。)

そしてみんな、
洋服や装飾品などは、
一切気にしない。
まあ、少しは気にするが、
ここではそんなに意味を成さない。


そして、
どの家でも野菜や果物を大抵作っており、
それが穫れたら、
会社に来て、
みんなに分ける。




どこかに旅行に行ったり、
出かけて来たら、
必ずお土産をかって、自分の部署や、
普段お世話になっている他部署に配る。




そういうように、
「分ける」文化が、
浸透している。




なので、
「モノ」は有り余っている、と感じ、
その感覚が、
自分の心を、「豊か」にさせる。


(ここで俺が言う「モノ」とは、
上に書いた時計や装飾品、車などの「モノ」ではなく、
生きて行く上に必要となる、
食べ物などの「モノ」。)




*****




俺は正直、
この会社に入るかどうか迷っているとき、
この町を、Google Mapのサテライトで見て、
周りを山に囲まれ、
何にもなさそうなこの土地に来ることを、
かなり躊躇ったが、
しかし、
その結果、実際に来てみると、
そこには、
Googleマップでは決して見ることのできない、
温かい人々の「生活」が存在していた。



そして、その人々との触れ合いが、
俺に、色々と、
大切なことを、
教えてくれている。




*****




10年前、
2002年の7月28日、
俺は、日本の千葉から、
アメリカのWeedに向けて旅立った。

その時は、
「なんでこんな山奥に来てしまったんだ」
と後悔した時も多々あったが、
やはり、後から思い返すと、
そこで出来た友達、
知り合った家族たちは、
俺の本当の家族の様に、
今でも連絡を一番取り合う仲となり、
そんな、素晴らしい人たちとの「出会い」を、
俺にくれた。









それからちょうど10年。



こうして、また、
今度は日本の中の「山奥」に来て、
またそこで、こうして、
毎日、素晴らしい日々を過ごしている。


温かい人々に囲まれながら。




******



ここでみんなに受けている恩は、
必ず、これからどんどん返していかなきゃなあ、と思う。


こうして、
先に人に分け与えるからこそ、
みんな、
お互いに分け与える、
そんな文化になって行くのだと思う。




****




ちなみに、
俺の最初に行った学校の裏には山があり、
そこには、
"Bear Trail"(クマの道)という名の
山道があったが、
そして、本当にクマが出るとの噂だったが、



昨日桃狩りをさせて頂いた先輩の家では、
家のすぐ近くまで、熊が出たそうな。

ある日、桃が一日に100個くらい夜の間に無くなっており、
タネだけが地面に残っていて、
「何かおかしい」と、
警察に届け出たら、
「奥さん、それは熊ですよ」となり、
カゴをしかけたら、
大きな熊がかかったらしい。
しかも2頭も。






10年前は、
「こんな、ベアトレイルなんて名前の、
熊が出るところは、
他にはないだろうな」と言っていたが、

実際、自分の生まれた国の、
そこの山奥の方が、
もっと凄かった。



ちなみに、猪やカモシカ、
狐に狸も出るんだって。

「サファリパークじゃないですか!」と言ったら、
「いや、人も普通に住んどるし。失礼や!」とツッこまれた。


2012/8/13 0:01am





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