July 29, 2012 16:31
「キミが働く理由」by 福島 正伸
こういう本は最近は興味がなく避けてましたが、
ふと手に取り、ちょっとページを捲ってみると、
一気に引き込まれ、
1時間弱で全部読んでしまいました。
大学を出た後、
一ヶ月で就職先を辞め、
その後4つの事業に失敗し、
今は、社員のモチベーションアップや、
学生を相手に、講演を行っている著者の作品。
中経出版より2009/2/28に出版。
著者が50歳前後で書いた作品。
株式会社アントレプレナーセンターの取締役。
このおじさん。
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中には、25の題名とともに、
彼の人生の生い立ちを交えて、
彼が大学時代から、今までをどう生きて来たかが書かれています。
また、その中には、
彼が今まで会って来た人たちに聞いたり、
または、彼自身が直接会って体験した人たちの話も、
たくさん盛り込まれています。
それらの話は、非常に心に響き、
読んでいて、ちょっとジワッと来たり、
または、声を出して笑ってしまうところも幾つかありました。
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基本的に彼は、
「仕事は、
適正や能力よりも、
”好き嫌い”で決まる」
という考えを通しています。
そしてその中で、
「どんな仕事でも、
その仕事がなぜそこに存在するかを
忘れた瞬間に、その仕事はつまらなくなる。
そして、どんな仕事でも、
自分で楽しもう、
それを極めてみよう、
と自ら考え方を変えるだけで、
一気に仕事は楽しくなる」
ということを説いています。
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例えば、あるレストランでの従業員の話。
彼は、シェフになりたくてそのレストランに入ったにも関わらず、
マネージャーから、
ずっと皿洗いばかりさせられていた。
そこで彼は、
最初のうちは腐っていたものの、
途中から、
「どうせやるなら思いっきり極めてやろう」と、
皿洗いをもの凄いスピードと手際の良さで行う様にした。
すると次第にそれが話題になり、
「凄いスピードで皿洗いを芸術のようにするヤツがいる」
と、それだけを見にレストランに来る客も増えた。
直に、彼は他のレストランのマネージャーに、
「うちに来い。そしたら、今の給料の2倍を払う」
と言われる様になる。
しかし彼は、
「それをするには、まず最初に私のマネージャーに言わなければなりません」
と言う。
そして、自分のマネージャーにそれを言いに行くと、
「いや、ならばその2倍の給料の更に倍の給料を
ここで出すから、お前は残れ」
と言われる。
その結果、彼はずっと給料が上がって行く、と。
(まあ、この後彼の希望である、
シェフにいつなれたのかどうかは書いてなかったので、
もしそのまま「お前はうちの皿洗いマスターだ!!」
なんて言われてシェフになれなかったら悲惨ですけど。)
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他にも、毎回「感謝」を見つけ、
「感動」を沢山して、
「ありがとう」という対象をどんどん見つけよう、と。
喫茶店に入ってイスがあったら、
「イス、ありがとう」。
コーヒーが運ばれて来たら、
「コーヒー、ありがとう。
店員さん、ありがとう」。
エアコンが付いていたら、
「エアコン、ありがとう」みたいな。
すると、喫茶店を30分の間に出るまでには、
50回以上ありがとうを言っている、みたいな。
まあ、これは例えが極端ですが、
そんな風に、
「自分の心次第で、
自分がどう思い、どう考え、どう行動するかで、
毎日の生活は、一瞬一瞬が幸せになって行く」
ということ。
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他にも、
「一度、その目標を絶対にあきらめないと決めたら、
他の人の批判もすべて、ありがたいアドバイスに変わる」
など、
全て、心の持ち方を書いています。
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著者もいいますが、
「自分がなぜその仕事をするか」
のようなことは、
はっきり言って、5分ごとに忘れてしまうようなものなので、
その点を意識して、
「徹底的に会社に尽くしてやろう」
「徹底的にお客様に尽くしてやろう」
「徹底的にこの仕事を極めてみせよう」
と、意気込みを変えるだけで、
全てが面白くなっていく。
その点は、いつまでも忘れずにして行きたいと思います。
2012/7:29 16:33
追記:
彼は若い頃、
本を読んだ後に、
必ずA4のレポート一枚に、
その本の概要を纏めていたそうですが、
それは、俺もこのブログの本レビューと同じだな、
と思いました。
彼も言う様に、
ただ本を読むのと、
「読み終わった後に、
その本の感想を書こう」
と決めて読むのとでは、
その読書に対する目的意識も変わってくるし、
また、こうして書くことで、
その本の内容が、
より自分の中に刻まれます。
(と言っても、
最近は記憶力が落ちているのか、
たまーに自分の過去のブログのレビューを読んで、
「あ、そういえば、俺こんな本も読んでたっけ?
あれ?これ何が書いてあったんだっけ?」
みたいに、殆ど覚えていなかったりして。)