July 23, 2012 22:42
"The Matrix Revolutions"

邦題は『マトリックス・レボリューションズ』。
この世で多分知らない人はいないであろう、
『マトリックス』シリーズ3部作の完結編。
監督と脚本はウォシャウスキー兄弟。
第一作目は1999年3月31日(日本は同じ年の9月)に、
第二作目は2003年5月15日に、
そしてこの第三作目は、
二作目の公開からたった半年後の、
2003年11月5日に公開されました。
(これが公開された頃、
その時住んでいたサラトガやクパティーノを走っていた
バスの車体に、エージェントスミスの顔が大きく載っていたのを
覚えています。
そして、「え?もう公開なの?」
と驚いたのを良く覚えています。)
結局、
二作目は劇場でしっかり観て、
(まだウィードにいた頃に観た)
そのDVDまで買ったにも関わらず、
なぜか完結編のこれは、
観に行きませんでした。
そして、公開から8年が経った今日、
やっと観ました。
(なぜ観に行かなかったのか分からないが、
確か、その時のルームメイトのPhilが、
「観たけど、余り面白くなかったぜ」と言っていたからだった気がする。
違ったりして。)
*****
とにかく、
今日観てみて、驚きました。
まずは、SFXがかなり凄い。
途中で、あの機械のクモみたいなマシーンが、
一気に襲って来ますが、
(設定では25万体らしい)
その映像は、公開から8年経った今でも、
全然古くありませんでした。
むしろ、「これ最近作ったの?」と思うくらい、
中々凄い映像でした。
*****
それと、お決まりのエージェント・スミス役、
ヒューゴ・ウィーヴィングさん(Mr. Hugo Weaving)が、
かなり沢山出て来て、観ていてとても嬉しかったです。
たくさんいます

(最後のネオとの対決シーンでは、
10万人くらい出て来る。
その前の、アーキテクトを追いかけるシーンでは、
実写で何回も重ねて撮られたであろう彼の姿が、
何十人も出て来る。
シリーズ二作目のメイキング映像では、
「自分のエクストラ役の人間が、
みんな私の髪型を真似て作ったカツラを被っているんだが、
自分の生え際が『そんなに後退したの?』
と嫌というほど見せつけられて、たまらないね!」
とユーモアを交えて話していたのを観てから、
好きになった。)
まだいます

*****
僕は彼の演技を余り知りませんが、
(これ以外には、
『Vフォー・ヴェンデッタ』と
『ロード・オブ・ザ・リング』系以外は観たことが無い。)
でも、実は色んな映画に出ていて、
あの、SFXは素晴らしいのに、いつも駄作の
『トランスフォーマー』 のメガトロン(悪いヤツの方)
の声もしていたみたいです。
やるね。
(声優でいえば、
『ベイブ』のレックス(オスの牧羊犬)の声もしています。
僕の嫁さんは、ベイブが大好きで、
ベイブの「ラ、ラ、ラー♪」と
アヴリルラヴィーンみたいな声で歌うモノマネを、
よくしてくれます。)
ヒューゴおじさんはいつもがんばってたたかってくれます。
ぼくたちのきたいをぜったいにうらぎりません。

*****
さて、全然映画のストーリーに触れていませんが、
この映画は、やはり何だか深いですね。
一作目のアイディアは、
よく心理学の授業に使われます。
アメリカにいるときも、
大学のコミュニケーションのクラスで、
「この世の中での私たちの人生とは、
パペット(操り人形)が火の前で誰かに操られ、
その後ろの洞窟の壁に浮かび上がる影(虚像)を、
観ているにすぎない。
そして、その真実に気づくかどうかは、
自分次第だ」
というどこかの哲学者のテーマを、
マトリックスの一作目で、
モーフアスがネオに、
「赤のピルを飲むか?青のピルの飲むか?」
と聞くところの映像も合わせて、
その時の教授は講義をしていました。
(ちなみにその教授はかなりホットで、全学生に大人気だった。)
*****
そして、二作目は、
俺はDVDまで買って今まで多分、4回くらい観ているのに、
未だに、その意味が分かっていませんでした。
(多分英語版を買って、日本語の字幕が付いていないので、
哲学的な部分は難しすぎて、何を言ってるのかよく分からなかったからだと思う。)
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そして、今日三部作目を観て、
その後に、僕らの味方、
Wikipediaの内容を見て、
「この映画は、やはり深いな」
ということに気づきました。
(ちなみに、二作目のあらすじが余りにも長過ぎて、
読む気がしない。
今度気が向いたら読もう。)
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ということで、
一作目が公開されて、それを劇場で高校1年生の頃
(1999年の9月11日に公開)に観てから、
早、13年が経った今、
やっと、3部作が自分の中で完結しました。
この映画は、
映像的にもかなり色々な映画に衝撃と影響を与えましたが、
(この映画が出てからは、
被写体を360度の角度で映して、
それをスローモーションでぐるりと観る、
という手法が多用された。
一作目でネオがエージェントスミスの弾丸を避けるシーンは、
余りにも有名です。)
映像技術以外にも、
その「コンセプト」という段階で、
本当に多くの人々に、衝撃を与えたと思います。
何せ、大学の授業でその映像が流されつつも、
何度も語られるくらいだから。
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それぞれ一作品ずつ分けて考えても、
中々凄いスケールの映画ですが、
三部作合わせて考えると、
よくもこんな壮大な映画を作れたなと、
監督たちに感心せずにはいられません。
2012/7/23 22:42
追記:
ちなみに、ランダムに見つけたこの人のブログのコメントが面白い。"Movies I Don't Remember"