July 25, 2012 20:52

「生き方」by 稲森和夫

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素晴らしい本でした。
2004年の7月に出版された本です。

*****

この本は、
僕の彼女が2010年の春に読んでいて、
その時に、「素晴らしい本だよ」と言っていたのを覚えていました。
その時は自分は余り興味がなく、
確か少しだけ読んだと思います。


今回、図書館で見つけて、
何か気になり、
読んでみました。

昨日と今日で、一気に読み終えてしまいました。


*****


この本では、

生きることとは、
仕事とは、
哲学とは、
人生観とは、
宇宙とは、

などと、様々な視点に渡って、
彼の哲学が書かれています。


しかし、その根本にあるのは、
「誠実に生きること」、
そして、
「人間として正しいと思える道を歩むこと」。


この本を読みながら、
今の自分の仕事の仕方を再度見直すとともに、
感謝の気持ちを持つことを、
また最近忘れていたかなと、
自分の心を見つめ直しました。


****


また、彼はこの本の最初の方で、
こんなことを言っています。



「この世の中には、
『知の宝庫』とも言えるべき場所があり、
そこに、今までの全人類が発明したり発見してきた
『知識』『叡智』といえるものが眠っている。

そして、ある物事に心から打ち込み、
朝も夜も、寝ている間でさえも、
そのことを考え、
その人間を切ったら、
血の代わりにその思いがこぼれてくる位まで
何かに打ち込んだ時、
ふとした瞬間、
人間は、その『知の宝庫』に触れる瞬間がある。

そして、宇宙から、
その『叡智』を借りて来ることができる。」

と。



また、彼はこうも言っています。


「この世の中の全てのことは至ってシンプルで、
こんがらがって、一見解決が不可能に見える問題でも、
次元を一つ上げてそれを観れば、
その問題が解決できることが多い。


例えでいうなら、普段二次元で考えている問題を、
一つ次元を上げて、三次元で観てみれば、
その問題の本質はシンプルに解ける。」

と。



この点は、非常に頷けるし、
そうだと強く思いました。


*****



また、彼は、
人間がこの宇宙に生まれて来る究極の理由は、

「自分の魂を、
生まれた時よりも、少しでも上の状態に成長させることである」

と言っています。


この世の中に生まれて来るものは、
それが、人間であれ、動物であれ、
物体であれ、植物であれ、
何にしろ、
必ず、「成長」というものを遂げて、
前よりもより成長した状態になって、
死んで行く、という傾向があります。


宇宙の始まり、
ビッグバンの後も、
ただの素粒子がお互いにぶつかり、
そこから原子ができ、
分子ができ、
それが長い時間をかけて、
生物へと進化をして行った、と。


では、なぜそれらの素粒子は、
そのまま、宇宙に留まっていなかったのか、と。


なぜ、原子は、
原子のままで停滞して、
変化を遂げることを辞めなかったのか、と。



それは全て、
この宇宙に生まれるものは、
必ず、「成長してより良い状態になろう」
という宇宙の力が働くからだ、と。



*****



彼はまた、「働く」ということに関しても、
この本の大半を使って、説きます。



人間は、「労働」を通して、
何よりも一番の喜びを得ることができる。

余暇の時間は、労働の時間が充実しているからこそ
楽しいのであり、
本当に心が震える瞬間、喜びは、
労働を極めてこそ、
味わえるものだ、と。






そしてまた、
人間は、
何かを強く願い、
それを、朝から晩まで思い、
それが起こる様を心から想像し続けると、
あるときから、
「今」の状態から、
その自分が望む「未来」への道のりが、
スパッと、真っ直ぐ「見えて」くる、と。


それも、白黒であったものが、
段々とカラーになり、
何よりも明確に見える瞬間がある、と。



それくらい、人間は自分が望むものを心から思い続け、
それを信じて辞めなければ、
必ず、そこに通じる道は見えて来る、と。


そして、人間が自ら頭の中で想像できる物事は、
かならず、それを叶えることができる、と。




*****



彼はこの本を、2004年に出しているわけですが、
そこには、
その後に世間で流行った、
「引き寄せの法則」なり、
「思考は現実化する」なり、
様々な物事の「本質」たるものが書かれています。


いや、決して彼が早かった、遅かったというわけでもなく、
彼の考えが実は目新しいものでもなく、
それは、人類の歴史の中で、
その道を究めたり、
あるものを極めた人が、
必ず行きつく「真実」なのかもしれません。


そして、彼はそれを、
自分の72年の人生を通して感じた中で、
自らの言葉で、書き記したからこそ、
この本が、読んでいる人間に、
心を震わせるような感動を与えるのだと思います。



*****


この本を読んだ後、
自分の中では、

「今の仕事に感謝をして、利他の思想で、仕事にあたる」

「ものごとを次元を高くして観る」

「自分が望むこと、
成し遂げたいことを、
何よりも強く望み、考え、情熱を持ってあたる」


「自らの欲のみを省みず、
広い視野でこの宇宙をみて、
忘己利他の考えで世の中を見る」


「人として誠実に生きる」


などの大切さを、
噛み締めました。


また、彼はこの本の中で、
自分の利益だけを考えて行ったビジネスは、
一時期はうまく行こうとも、
決して続かない。

正剣を抜いた際には(自分の欲を無くし、広い視野で社会のためを思って行動したときは)、
ものごとはうまく行っても、
邪剣を抜いた際には(つまり、自分の欲が少しでも入っている場合は)、
決して物事はうまくいかない、と。



そして、それを彼は、
自らが興した京セラと、
DDI(現:KDDI)の業績を通して、
確信した、と。


******


この本を読んで、

「努力を続け、
日々、昨日よりも人間として成長するように生きて行くこと。
そして、仕事をして行く上でも、
自らの利益を第一に考えずに、
利他の精神で仕事にあたっていけば、
それは必ずいい結果へと結びついて行くんだ」

ということを、
「それは正しいんだよ」
と背中をどんと押された様で、
読み終わった後に、
感動とともに、
とても清々しくなり、
まるで、何か瞑想体験をした後のような、
思いっきり泣き終えて、心が洗われたような、
そんな、不思議な感覚を持たらしてくれました。



*****


また、定期的に、
心が迷った時には、
また、
自らの心を見直したい時には、
読み返したいと思える本です。


2012/7/25 20:48







追記:
ちなみに、僕と妻は、
将来生まれて来る子供の名前を既に決めていますが、
その内の男の子の名前は、
ある漢字一文字の名前です。


彼女はそれを、
2010年の夏に、
彼女がカナダに留学をしている際に俺に言ってくれたのですが、
さっき電話で話したところ、
実はこの本を読んだ後に、
「これにしよう!」
とインスピレーションが湧いたそうです。



つまり、
僕らの未来の息子は、
この本を元にして名前が付けられた、
ということになります。


それだけの価値を持つ本であると思います。







******




補足:本の中で心に残った言葉。


「徳高き者には高き位を、功績多き者には報奨を」 西郷隆盛
(功績にはお金で報いればいい。人格の高潔なものこそ、高い地位に据えよ)











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