July 08, 2012 16:53

「もう一歩先の世界へ 脱資本主義の革命が始まった」by 苫米地英人、フィデル・カストロ・ディアスバラールト

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また苫米地氏の本です。
2011/7/29初版発行。

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この本は、三部構成となっている。
第一部は苫米地氏が語る、地球環境を考えた今後の世界が取るべき対策方法について。
第二部は フィデル・カストロ・ディアスバラールトが語る、地球環境の変化に関して。
そして最後の第三部は、二人の対談による、今後日本とキューバを初めとした国がするべき対策に関して。

ちなみに フィデル・カストロ・ディアスバラールトはカストロ議長ことフィデル・カストロの長男。


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第一部で苫米地氏が語る内容は、
金融資本主義(「資本主義」ではなく、金融を主とした世界構成の「金融資本主義」)がもたらす陰に関してや、
地球温暖化に関する真相に関してなど。
現在はCO2を減らさんとばかりに、CO2本位制などが敷かれているが、むしろそれは一部の投資家や資産家の金儲けの為の決まり事であり、余分なCO2を増やしてばかりだと批判する。
(中国は「発展途上国」との定義により、CO2を抑える規定がないため、中国の分を他の国々が買い取って、その分のCO2を出している。よって、それにより必要以上のCO2が更に地球に増えることになる。)
そもそも、問題なのはCO2が増えていることではなく、O2とCO2のバランスが壊れていることなので、今後はCO2を出した分、O2を作る義務を人類に課すことを提唱する。

また、日本は原発の停止などもあることから、今後は風力を使った風力発電を日本全国に持ち込み、エネルギー生産をそれで間に合わすことも推奨。
(日本の海岸沿いに風力発電機を建てれば、東北の海岸沿いだけで日本中に必要な電力はまかなわれる事を提案。)

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それに対し、第二部では、カストロ氏が、科学的データと根拠により、地球温暖化は確実に起きていることを主張。

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そして最後の部で、二人は、キューバと日本が持つそれぞれの良い所をもっと世界に発信し、それを世界のスタンダードの改善に役立てる事を話し合う。

(例えば、キューバは医療水準が非常に高いこと。また、文化やスポーツが盛んで、お金をかけずに余暇を楽しむ方法を人々が知っていること。
また、日本は戦後少ない資源で世界でもトップ3の位置に瞬く間に成長した基盤と力、人材力があること。
(GDP上では現在第3位だが、2位の中国のGDPを国民数で割ると、日本のそれの方が断然高い。)

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この本で面白いと思ったのは、いつも苫米地氏一人の本では、彼の主張だけでもちろん本が終わってしまうので、一見すると、彼の言う事が全て正しいかの様に感じてしまうが、
この本では、彼の主張に対して全く反対の事を、カストロ氏が真っ向から主張していること。よって、双方の意見を聞いて、より広い視野でこの本で取り上げている問題点を考えることができる。

(第一部では苫米地氏が、「そもそも地球温暖化が起きているかどうかさえ、NASAのデータが間違っていたと公式に発表されている事から、温暖化を正確に示すデータは存在しない」と言っている。彼はこの主張を他の数冊の本でもしている。
それに対して第二部でカストロ氏が、「地球温暖化は確実に起きており、海面の水位も数十センチの単位で上がっていると示す科学的データがあります」と堂々と言っている。)


偉いなと思ったのは、
それぞれの言い分をきちんと示して、その上で、二人がそこから考えられる対策を第三部できちんと話し合っていること。

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以上、キューバに関しても深く知ることができる本となっています。

2012/7/8 16:51




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