June 08, 2012 22:48

「とてつもない未来を引き寄せる予見力」by 苫米地英人

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さあ、非常に怪しいタイトルです。
一体、「とてつもない未来」とはどんな未来なのか、
ツッコまれそうです。

自分も、この本を会社の食堂で読んでいましたが、
先輩に「どんな本読んでるの?」と聞かれ、
この本の表紙を見せたら、
「そっちの方に興味があるの??」と、
やっぱり勘違いされました。

*****

この本は、2009/10/20に出版されました。
内容は、主に、

「時間は、過去から未来に流れるものではなく、
未来から過去に流れて行くものです。
よって、未来を、なるべく強い臨場感を持ってイメージし、
まるで手に取れるかの様にイメージが出来たら、
後は、その未来から今に直線が繋がっている様にイメージをして、
その道を歩むだけです」

というメッセージです。


彼が他の本でも言っている、

「時間は未来から過去へと流れて行くもの」
「抽象度を上げて、物事を見る」
「物事を立体的に見る」(例えば目の前のパソコンを見る際にも、そのパソコンに対して、様々な視点や観点で一度に見る)

などの論理が説かれています。
よって、苫米地氏の本を何冊も読んでいる人にとっては、
「ああ、またそれね」という内容の本でもあります。

*****

読んでいて面白かったが、
「あまのじゃくトレーニング」と称して、
「自分のスコトーマ(心理学的盲点)を外す訓練として、
今までに抱いた願望や価値観を全て否定して、自分の信条と全く逆のことをやってみる」というくだり。


例として、

「ビジネスで大成功したいと考えている人は、
会社を無断欠席したり、大遅刻をしたりしてみる」

や、

「食に拘りがある人は、
自分の嫌いな物や、不味いと思うものばかりを沢山食べる」

などの例はまだよかったのですが、

「美容に拘っている人は、
現在使用している化粧水や乳液を使うのをやめて、
コンビニで売っている安い石けんで、顔を毎日洗う」

の例が出て来た時は、思わず爆笑してしまいました。


(この主張のポイントは、以下の通り。

人は通常、”Belief System”(ブリーフ・システム。自分の信念に基づいて物事を考える傾向)を持っていて、その”信条”を元に、すべての行動を決めている。
しかし、その”信条”ゆえに、本来は見えるはずだったものが見えなくなっており、
実際には、その、自分が”見ようとしていないもの”の中に、自分にとってはもっと良いものが隠されていたりする。

例えば、「どこの高校に行ったらいいか分からない」と言っていた友人の中学生の息子に、苫米地氏が、「じゃあ、自分が一番行きたくないと思う学校の見学に行ってごらん」と薦めた所、その子は一番行きたく無いと思っていた「地元の公立高校」に見学に行った。その結果、「下らない生徒しかいなくて、先生もレベルが低い」と思っていた所、実際には、「効率なので真面目な生徒も多く、先生も熱い人が多かった。また、家からも一番近いし、学費も私立よりも安いので、一番いい選択肢であった」ということに気づいた、という例が挙げられる。

苫米地氏曰く、「人が持っているBelief Systemは、自分の両親の言葉や、周りの友達や学校の先生の意見、マスコミでいつか聴いた意見に影響をされて持った”偏見”」である
場合が多く、自分がそれを「良い」と思う根拠も、そんなに確固たるものではない、ということ。
そして、その”偏見”が故に、本来目の前にあって見えるはずのものが、見えなくなっていることが多すぎる、ということ。

よって、それを外すことで、自分の人生がもっと広がる、ということ。)



彼は、「自分のBelief Systemを外す為に、上に挙げた様な、自分の信条とは正反対の事を続けてしてみることで、何かに気づく。その後、もしも前の自分の考えの方が良いと結論づけた場合には、それに戻れば良い。」と説きます。

まあ、それはそうなんですが、その例えが極端すぎで、とても面白かったです。しかし参考になりました。

******

彼は、このように、結構極端な意見を、(笑いを狙っているのもあるかと思いますが)面白く書くので、読んでいてぷぷっと吹き出してしまうところが毎回あります。そこが彼の本の面白さの一つです。
(でも、一定の人からは、彼の書き方は、嫌われる傾向にもあると思う。)



別の表現で面白かったのは、
自分のスコトーマを外して、
周りの人間が考えてもいないような別の次元で物事を見て、行動をする人の例えで、
その昔、太古の生物の時代に、
初めて海から陸に上がった魚の話がでてきたとき。

「周りのどの魚も、『水の中の方が良いに決まっている。陸は危険だ』と思っている中で、その魚だけは、『俺は陸に上がる』と決めました。」

というくだりがあった。
この解説も、人の顔をしたような魚の挿絵と併せて読むと、非常に滑稽で面白かった。


*****


何だか、全然本のレビューになっていませんが、
この本で彼が言いたいのは、

「今までのように、過去と現在の研究ばかりして、それで未来が見えるわけではありません。現に、現在の情報量は、一昔前の情報量の何倍にもなっているので、過去と現在の情報ばかり研究していても、追いつく訳がありません。

それよりも、時間は未来から過去に流れているものなのだから、いかに物事を立体的に見て、抽象度を上げて、明確にイメージしながら考えるかで、未来は確実に見えて来るし、自分が望むその未来が今に繋がってくるのです。
その際に、自分の中に存在する、”Belief System”、”スコトーマ”を外すのが大事です。」

と言うこと。


彼が全ての彼の本で何度も述べている、
「抽象度を上げてモノゴトを見る」とは、

「例え、一見何のパターンもないような奇想天外なことでも、大きな視点で見て行くと、その中にある一定のパターンを見いだせる場合が多い。それと同じで、目の前のことしか見ないアリンコの目で物事を見るのではなく、情報を出来る限り削ぎ落として、俯瞰的な目で、ものごとを見て考える事で、そこに眠る、ある一定の本質を見いだせる」ということ。



*****

最近、彼の本ばかり読んでいるので、
「洗脳されないようにね。アナタはすぐに信じやすいんだから」と妻に心配をされています。

しかし、一度ハマるととことんハマってしまうので、
これからも当分、彼の本を読み続けるでしょう。



2012/6/8 23:11





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