April 21, 2012 07:46

"127 Hours"

127_Hours_Poster


『127時間』。
観ました。


もう、本当に、
ショッキングな映画でした。

昨日は夜眠れなくて、
夜中の12時過ぎからこの映画を観たのですが、
見終わった時には、
余りにも脳に映像がこびり付いていて、
そのまま寝ると、悪夢を見ると思い、
別の映像を少し見てから寝ました。


さっき起きましたが、
今はなぜか、作中でアーロン・ラルストン役のジェームズ・フランコが折った右腕と同じ部分が、微妙に痛みます。
きっと、余りにも強く感情移入してしまったんだと思います。


見ている間は、画面の凝視が辛く、
何度も目をそらそうとしまいたが、
結局全部見てしまいました。

見ている最中、足がゾワッとし、
ホラー映画ではないものの、
ホラー映画以外で初めて、映画を観ている最中に逃げ出したくなりました。

その例のシーン
(腕を自ら折り、神経を切断するところ)では、
見終わった後に、気持ち悪くなりました。

(Wikipediaによると、テルライド映画祭、トロント国際映画祭では鑑賞中に気を失ったり発作を起こした観客が数名居たらしい。オランダでもプレス試写中、気を失う者が居たとのこと。そりゃそうだ。)

*****

一日経って思い返すと、
そして、実際に実在しているアーロン・ラルストンが、
そのような状況の中、
生き残って返って来て、
しかも今でも、登山を続けている事を考えると、
感動するのですが、

この映画は、
あくまでも、彼が岩に腕を挟まれた127時間を
超リアルに描いているだけなので、
もう、見ている間は、
感動なんて言葉とはほど遠いものでした。

見終わった後、
「何でTsutayaは、こんな映画を、
あんなに大々的に宣伝していたんだ??」
と、疑いたくなるくらいでした。
アメリカでは、一部の限定公開だし。



ちなみに監督は、『トレインスポッティング』や『ザ・ビーチ』、
『28日後...』("28 Days Later...")、
『スラムドッグ$ミリオネア』などの、
ダニー・ボイルです。


彼はハッキリ言って、Sickな映画を作るよね。
ブットんでいるというか、
精神錯乱状態を描くのが本当に上手いと思います。

どうして、イギリスの人たちは、
映画にしても、音楽にしても、
こう、暗ーい作品を作るのでしょうか。


未だにイギリスの音楽は、大好きになれませんが、
(U2やCold Play, Radioheadなど)
どうも、人間の奥底の暗い部分を、
狂気じみた感じで作品にするのが、
好きな人たちだなと思います。

イギリス作品ファンの皆さん、ごめんなさい。

*****

ということで、
見終わった後、
右腕が変な感じになること間違いなし。


そして、ジェームズ・フランコはとても素晴らしい演技をしています。
本当に素晴らしい俳優さんです。
ちなみに俺の彼女は、彼の大ファンです。

(2007年に一緒に『スパイダーマン3』を観に行った時は、
アーヴァインのIMAXシアターの大画面で、
彼がオムレツを焼くのを失敗するシーンを見て、
嬉しそうにしていました。)

ちなみに、とても優秀な方です。
以下、Wikipediaより。

「UCLAに再入学し、2008年に優秀な成績で卒業。2010年にコロンビア大学芸術大学院から修士号取得。現在エール大学の博士課程に在籍している」

素晴らしいですね。

*****

夜に観ない事をお勧めします。
R指定ですが、まさにこの映画こそR指定にするべきです。
小さな子供には見せないで下さい。
その辺のホラー映画よりよっぽど恐いです。
(去年観た『ブラックスワン』以来の恐怖でした。)

そして、Tsutayaがこの映画をしきりに売り出していた意味が分かりません。

2012/4/21 7:46



アーロン・ラルストン本人の写真
Aron_Ralston_on_Independence_Pass





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