April 17, 2012 21:43

"Crazy, Stupid, Love."

CrazyStupidLovePoster

邦題は『ラブ・アゲイン』。
やっと観ました。
以前さやかさんにブログのコメント上で紹介してもらってから、
ずっと観たかった映画です。
劇場には観に行けず、
DVDが出るのを待っていました。

*****

感想。
とても良かった!!

ただの恋愛映画では終わらず、
一度壊れた夫婦の愛情、
ライアン・ゴズリング演じる女たらしの男が見つける、本物の愛情、
13歳の息子が持つ、17歳の女の子に対する愛情、
色々な「愛」が描かれていて、
しかも、それぞれが真剣に描かれていて、
観ていてとても好感の持てる映画でした。

その理由としては、
やはりここは主演のスティーヴ・カレルの演技の上手さに
祝杯があげられると思います。

彼の演じる、
寂しげな表情。
それも、ただの寂しい男で終わらせず、
きちんとコメディぽさを入れて、
笑いを含ませつつ、
でも、泣かせる、という演技をとても自然にします。

彼を初めて知ったのは、
『ブルース・オールマイティ』"Bruce Almighty"
でしたが、
あれから、どんどんと有名になり、
とても良い位置を占める様になってくれました。

こういう俳優さんが、ハリウッドにいる事は、
とても嬉しい事です。

*****

途中で爆笑だったのは、
スティーヴ・カレルが初めて、
バーにて女性を引っ掛けるシーン。

その女性は後で、
自分の息子の英語の先生だったと、
知る訳ですが、
その女性に対してカッコ付けて話をしたが、
それが上手く行かなかった後、
「Sorry, I just wanted to say that you are the best combination of cute and sexy」
と行った後に、
「I'm wearing this 18 layers of clothes and it's so hot. This is all sweat. This is all juice. From here, it's all sweat down here.」
(俺は今18層もの洋服を着て格好をカッコ付けているけれど、暑くてしょうがない。ここ(胸をさして)から下は、全部汗だよ。ジュースが閉じ込められている。そう、全部汗。)
みたいなことを言うところでは、爆笑でした。


それと、ライアン・ゴズリングと一緒に彼がジムに行った後、
サウナに入る所。
続けて同じポーズで、ライアン・ゴズリングが彼に説教をしているのですが、
ライアン・ゴズリングは真っ裸で、
ちょうど彼の息子がスティーヴ・カレルの頭で隠れているわけです。

あのカット割りがとても面白かった。

*****

後は、最後の方で、
ジュリアン・ムーア(スティーヴ・カレルの奥さん)が、
本当は一階の部屋にいながらも、
彼に電話をかける為に、「丁度今地下にいるの。直したいけれどうまく直せないものがあるのよ」と口実を作って、嘘をついて電話をスティーヴ・カレルにするわけですが、
実はスティーヴ・カレルは、丁度奥さんと子供たちの様子を見に、
庭にこっそり来ていたわけです。

その時のスティーヴ・カレルの表情が、
とても泣かせてくれました。

*****

最後では、
登場人物がうまく繋がっている事が分かり、
なるほど、という感じです。

まあ、あの辺は、
ハリウッドに典型的な、
「登場人物実は全員繋がってるぜ」的な展開でしたが、
まあ、うまく纏まっていました。

*****

白人のレッドネックを演じたら誰も右に出る者はいないケヴィン・ベーコンもちょい役で出ていて、とても豪華なキャスティングでした。

そして、俺の好きなエマ・ストーンは、
この映画では、目が大きすぎてチワワのようで、
可愛く無かった。残念。

ちなみに、彼女が以前出ていた"Easy A"で取り上げられていた、
"The Scarlet Letter"がこの映画の中でも取り上げられていましたが、
あれは完全に狙っていたと思います。

*****

とにかく、良い映画でした。
オススメです。

2012/4/17 21:50





PS.
ちなみに、映画の最初では、
スティーヴ・カレルはマジックテープ式の財布を使う
ダサイおじさんなわけですが、
その自然な演じ方から、
映画の最後には、きちんとカッコいいお父さんに変わっているところも、
スティーヴ・カレルの演技の上手さだなと思います。

よく考えないと、
その変化に気づかないくらい、
自然に演じ分けています。

b955e1433b73f027cf5fa661886619e7



トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索