March 29, 2012 14:53

「日経新聞の「本当の読み方」がわかる本」by 小宮一慶

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一つ前に書いた「日経新聞の数字がわかる本」の続編です。
2010年2月の出版。

その後に、「日本経済が手にとるようにわかる本」
第三弾として、2010年11月に出ています。

この本は、一個前のレビューにも書きましたが、
第一弾と合わせて読むと、
より分かりやすいです。
第一弾を基礎にして、
こっちはもっと、世の中の経済の動きは実際にはどうなのか、
というのを解説しているので、
読みやすいです。
イメージ的には、第一弾が、「教科書」で、
第二弾が、「応用実践編」的な感じ。

*****

中には、経済用語の解説がちょこちょこと出てくるので、
知っている単語は、自分の復習になるし、
知らない単語は、「へええ」と学べます。

*****

本を読んでいて思うのは、
このオッサンは、「ただの数字マニア、経済マニアの少年が大きくなったんだろうな」
ということです。
(全然当たっていないかもしれませんが)

上の書き方は悪く聞こえてしまうかもしれませんが、
いい意味で、きっと、日経の新聞を読みながら、
その数字の中から、自分なりの読み方を当てはめて、
世の中の動きを当てていくことに、
快感を覚えるんだろうな、ということです。

小宮氏は、書き方も非常に丁寧で、
親切に解説がしてあり、
品もあるので、
経済の知識が全く無い人、
数字に強くなりたい人が勉強を初めて行くには、
とても良いと思います。

*****

偉そうなことを書きましたが、
僕もこの本に書かれていることが全部理解できていないので、
引き続き勉強して行きたいと思います。

2012/3/29 14:52



追記:
ちなみに、この本の中か、または第一弾の本の中か、
どっちかは忘れましたが、
中に、「自分なりの基準を持って、それを元に先を予測したり、数字を測ったりすると、先を読む力が付く」というところがありました。
まさにそうだなあと思います。
何かのとっかかりというのは、
まず自分にとって定点となる基準を作り、
そこから次第に、少しずつ自分の手を出す領域を拡大すること。

そして、先を読む際にも、
自分なりの経験と勘から、
きちんと理由と根拠を付けて、
それを元に、先を読むこと。

それが外れても構わないので、
そうやって、自分なりに世の中を測るモノサシを作って行くと、
最初は、「全く分からない金融社会の動き」が、
段々と、「ああ、あそことここが繋がってんのかい」
と分かって来ます。


そういう、点から線へ、そして線から面へ、面から球体へ、
と見えて行く過程が面白いですね。





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