February 22, 2012 22:20

「本当はすごい私  一瞬で最強の脳をつくる10枚のカード」by 苫米地英人

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この人の本は面白いですね。
発想が一般の人の考えからブッ飛んでいて、
「そこ」の考えを当たり前の様に、
分かり易く説いてくれるので、
読んでいて非常に目を見開かされます。


今回のこの本は、
題名の通り、
自分の中に眠る”本当の力”を呼び起こす為に、
彼が書き起こした10個のメッセージについて、
解説が詳しく書かれている、というものです。

*****

読んでいて面白かったのは、
まずは、彼が「この世の中」=「資本主義」の社会を、
徹底的に批判している、ということ。

まず最初に、上に挙げた”本当の力”ですが、
この世の中に生きる私たちは、
その”本当の力”を、
”バイオパワー”たるものに抑制されて生きている、と。

(”バイオパワー”とは、
現在の資本主義を永遠に維持し、
その中での利益を最大限に獲得したい為に、
人々を資本主義に順応させ、
何疑う事なく、資本主義の為に奉仕する奴隷集団を作り出したい、
という勢力が存在する中で、
その勢力に仕掛けられた権力のこと。)


そして、よくある成功本の中などで書かれている、
「出世街道をひた走って、社長になりたい」
「マネーゲームの達人になって、大金持ちになりたい」
「ビジネスで成功して”勝ち組”と呼ばれたい」
などの目標は、
全て、資本主義社会を牛耳る人間たちにより与えられた、
「競争は素晴らしいもの」
という観念によって、思考を固められた上での考えの中でしか派生しない、
思い切り洗脳された「奴隷の夢」であるとスパッと言いきっています。
そういうところが、心地いいですね。


彼は、そんな「奴隷の夢」でも良いから、
まずは何かしら、自分が今持てる「目標」を取りあえず持つ事を薦めます。
それにより、その目標に辿り着こうと脳が動く中で、
「この目標は究極的なものじゃない」
「自分が求めるものはもっと違うことだ」
と、どんどんと脳が、本来の自分の真の目的に近づいて行くから、
良いのです、と説明します。

*****

また、もう一つ面白かったのは、
「現在の結果が、過去である」様に、
「未来の結果が、現在である」為に、
時間は、
「未来」→「現在」→「過去」へと流れて行くものだ、と。

最初は読んでいて、「へ?」となったのですが、
要するに、「現在」の結果が、人間の「過去」となることから、
同じ様に、「未来」の結果が、人間の「現在」となる、と。

よって、今、何をすれば、未来にどうなる、
とかでは無くて、
未来から流れてくるものは、決まっていて、
現在でその流れてきたボールをキャッチするかどうか、だと。

過去が現在の原因にはなり得ない様に、
現在が未来の原因にはなり得ない、と。

よって、自分が掲げた状態に近づく為には、
まず、「未来」でそうなっている自分を思い描き、
その結果、「現在」の自分が、その幸せな状態にいることを、
リアルに感じろ、と。

「思い通りの未来は実現している」
という意識状態がつくれたときに初めて、
自分がいま現在なすべきことが明確に分かる、と。

*****

これは、「幸せになりたい」と願うのでは無くて、
「自分は今幸せだ」と思い、本当に幸せに感じることと同じ原理です。

(「幸せになりたい」と願うのは、つまり、
「今は幸せじゃない」と言っているのと同じ事になる。
よって、
「今の自分は十分幸せだ」と思うことで、
今の自分が、幸せになる、ということ。)

これで、人間のホメオスタシス(サーモスタット機能)が動いて、
「自分が心から理想として、心地よいと思う自分」と、
「今の現在の自分」の間のギャップを脳が感じ、
すぐに、その溝を埋めようとする、と。

(この辺は、彼も他の本でもよく話していますね。)

*****

後は、「仮想の自分」を捨てろ、ということ。

「もしも一流大学を出ていたら」
「もしも大企業に就職していたら」
「もしも別の道を歩んでいたら」
などの考え。

人間は、全ての瞬間に置いて、
自分がベストと思える選択をしているものであり、
その人間にとって、今がベストであることから、
まず、そもそも「失敗」というものは存在しない、と。

そして同時に、
上の考えに基づき、今の人生がベストの状態であるのだから、
その上で、
「もしもこうしていたら」と考えるのは、
それで既に、バカだと。

一流大学に行かなかったのは、その時に行きたくなかったからであり、
大企業に就職しなかったのは、その時点でそこに就職したくなかったからであり、
別の道を歩まなかったのは、その時点で今の道を歩みたかったからだ、と。

そこに余計なパワーを使うのは、愚の骨頂なので、
一刻も早く辞めなさい、と。

それも、確かにそうだよなと感心した。

*****

それと最後に、すごく大事だなと思ったのは、
「普段から、『思考の抽象度』を上げることを心がける」
ということ。

「抽象度」とは簡単に現すと、
「物事をどのくらい高く広い視野で見るか」
ということ。


普段、視野を狭く生きて、
自分の生活の目の前にしか起きないことばかりしか見ていないと、
抽象度が低いばかりに、
自分の興味のあるものしか見れず、
大事な他の点に、気がつかない、と。

こうして、自分が興味のあることしか見えない、
脳の「盲点」を、スコトーマと呼びます。

しかし、抽象度を上げて行く事で、
例えば、会社の中を例えで出すなら、
平社員であろうと、社長、または取締役の抽象度を持つ事で、
その位置にいる人間しか見えないものが見えて来る。

そのように、自分の生活の中で、
常に抽象度を上げるように心がけ、
物事を高く広い視点から見る様に心がける事で、
「世界が立体的に見えてくる」と。



例えば、周囲にある物を見て、
それらが過去に向かってどんな”縁起”を形成してきたのか、
その歴史ーーーつまり、その物がどういう経緯でここにやってきたかを、
想像してみる。

あるいは、過去に経験した出来事を思い出し、
その時に自分が抱いた感情を引っ張り出してみる。


そうすることで、
「自分の周囲の物や過去の出来事をすべて、
”縁起”が張り巡らされた情報宇宙として感知できる」
ようになる、と。

その結果、「情報の断片から全体を見晴らす」ことが出来る様になります。

つまり、
「点から球を見る」ってやつです。

(ちなみに上に2回出て来た”縁起”とは、
釈迦の言うところの、
「宇宙空間に広げた座標軸に描かれた、いくつのも点によるネットワーク」のことです。)

*****


ちなみにここで話はずれますが、
その昔、俺がCOSで勉強していた頃、
一緒の時期に留学していたジョージさん。
彼は、俺の4つ上で、
俺に取っては当時貴重な日本人の先輩だった。

ある日彼が、俺に言っていた。

「最近良く思うのは、
この世の中で会う人間っていうのは、
必ず、何かの縁があって出会っているんだろうな、ってことなんだよね。

イメージで言うと、
自分が宇宙の中に浮かぶ一つの星で、
その周りを、多くの惑星が、回っている様な。

その中で、凄く親しくなる人は、
その星が、自分に凄く近いところを回る様になっているからであるし、
例えば、
このWeedの小さな町で出会う、ただのおばちゃんも、
その”おばちゃん”っていう星が、
俺の星に急接近して、軌道が一時的に近くなったってことなのかも、とさ。

そのおばちゃんも、俺にとっては全く関係ないように見えるけど、
俺の人生の中では、
そのおばちゃんの星が、俺という星に、
人生のこの時期に、急接近するって、
決まってたのかも、って思うんだよね」と。

そんなことを言っていました。

*****

話を元に戻します。

そんなわけで、
苫米地氏の本は、
いつも、「それはちょっと言い過ぎじゃん」と思いつつも、
中々ズバッと、
この世の中の「常識」とやらを切り捨てて、
ちょっとブッ飛んだ視点から、
物事を説いてくれるので、
非常に面白いのです。

2012/2/22 22:18




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