February 18, 2012 22:45

マイケル・サンデル 究極の選択「お金で買えるもの 買えないもの」

*以下、番組HPより*

番組内容:
社会にはお金で買えないものがあると考えられてきた。しかし今や、お金という物差しが幅を利かせている。サンデル教授が、著名人、若者たちとお金という価値観を議論する。

詳細:
「世の中にはお金で買えないものがある」。今まではそう考えられてきたが、今やお金さえ出せば、ほとんどのものが手に入る時代だ。例えば、インド人女性による妊娠代行サービス。7000ドル払えば、依頼人夫婦の子どもを産んでくれる。アメリカでは、成績優秀の子どもや先生には賞金を与えるという試みが始まっている。ハーバード大学マイケル・サンデル教授が、著名人・若者たちとお金という価値観について白熱の議論を行う。



**********


面白かったです。
大学の授業を受けているみたいでした。


1時間15分の中で、色々な事が話し合われましたが、
最終的なサンデル教授からのメッセージは、

『「資本主義」=「お金が多いほど、幸せの度合いも上がる」という基準で発展して来た世界だが、
それを見直す時が来ている』

というものでした。

ある程度の段階や、範囲までは、
物事をお金によって手に入れることができ、
それが、人々の「幸せ」に繋がりますが、

ある段階から、
また、ある範囲以上の物事に関しては、
お金では得られないものが存在します。


お金の本来の目的は、「信頼」であり、
それを持っていることによって、
自分の必要とするものと、いつでも換える事ができる、
というのが、お金の存在意義です。


しかし、それを忘れ、
「お金」=「全て」、
「お金」=「幸せ」、
「お金」=「何でも望むものは手に入る」、
「お金」=「手に入れられないものはない」

と考えがエスカレートして行くと、
次第に、人々は、
「人間として何が正しいか」というものを無視し、
どんな問題でも、お金で解決ができる、
という前提のもと、
物事を考え、行う様になって来ます。


それが、行き過ぎた資本主義の先に待つものであり、
今日番組で紹介されたような、
目の前で家が燃えているのに、
年会費を払い忘れたという理由で、
それを平気で消防士が見過ごす様なケースが出て来るのです。

*****

この番組を見ていて、
先日読んだ「サブプライム後の新世界経済~10年先を読む「経済予測力」の磨き方」を思い出しました。

この本の中でも、
「サブプライムローン破綻の後のリーマンショック等で、
資本主義の根底を見直す必要が出て来た。
今後は、その国の人間がどれだけ幸せなのか、
という基準で物事を測って行く必要があるのかもしれない」
と言っていましたが、

今日のサンデル教授も、
「2008年のリーマンショック、
及び、2011年の東日本大震災の影響で、
私たちは今、
資本主義が絶対、という価値観を考え直すところに来ているのかもしれない」
と言っていました。


*****


自分にとっての幸せとは、何なのか。

自分を取り巻くお金とは、何で、
そのお金を用いて、自分はどのような人生を送りたいのか。

そこを常にきちんと考えることが大事、ということです。

2012/2/18 22:45



追記:
番組を見ていて一つ疑問だったのは、
何故か、東大の学生たちが英語で話す時には、
日本語字幕がついて、声はそのままなのに、
中国やアメリカの学生が話す時には、
吹き替えになっているということ。

あれは、どうしてなのでしょうか。

最初は、
「日本の東大の学生たちも、
こうして英語で発言ができるんですよ」
ということを、無言で主張をしているのかと思いましたが、
実際、東大の学生たちの英語を聞いてみると、
メガネをかけた一人の学生を除いては、
皆、帰国子女みたいな感じでしたね。
(メガネの彼の発音は、バリバリ日本語訛りだったので、
きっと彼は、すごく勉強したのでしょう。)

あそこが謎です。
もしも字幕にするなら、
サンデル教授の発言も、
中国、アメリカの学生の発言も、
全て字幕にした方が良いと思うし、
そうでなければ、
日本の学生の発言も、
吹き替えにして良いと思うのですが。

*****

それと、全然関係ないけれど、
東大の女の子の一人がとても可愛かった。

以上、エロ親父の感想でした。

(サンデル教授の後退した額を見ながら、
「俺もいずれ、ああなって行くんだな」と、
自分の生え際を必死に触りながら見ていたという悲しき事実。)




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