February 11, 2012 21:57

「ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編」by 村上春樹

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昨日読みだして、今日読み終わりました。
残り二部作あります。

このクロニクルの一部目は、三年半前の夏(2008年)に、一度読んでいます。
しかし、最後のノモンハンでの皮剥ぎのシーンが余りにも残酷で、その後、二部目を読む気がしなくなって、そのまま放置して、今に至りました。

よって、このシリーズに関しては、どうしても読み始めるのに気が乗りませんでした。

でも、先日、河合さんとの対談の『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』を読み、そこでこの作品について沢山語られていたので、
「また読んでみよう」と興味が湧いてきて、読んだ、という次第です。


、、、、、


この後、二部、三部でどう話が進行し、最後は終わるのかが気になります。


この長編作品は、
他の長編作品のどれとも、雰囲気が違う気がします。

村上さんは、上に挙げた河合さんとの対談で、
この作品ではコミットメントに関して書かれていると言っていましたが、
そう言った意味でも、この作品は、主人公の「僕」が、
より、自分を取り巻く他の世界、人々に、
何か繋がりを持とう、という傾向が観られる気がします。

(これより前の他の作品では、
主人公の醸し出す雰囲気は、
『俺は自分の周りのこと、モノ、人には、余り興味を示さない』
という傾向がより強かったのに対して。)

、、、、、


まだ一部しか読んでいないので何とも言えませんが、この後どうなって行くかが楽しみです。

2012/2/11 21:49



追記:
それにしても、村上さんは本当に、まるでその出来事が目の前で起きているかの様に、その登場人物の取った行動、見た景色、感じた心情、そう言ったものをリアルに書きますね。

なので、彼の作品を一度読むと、まるで生の映像を見たかの様に、その小説の細部のシーンまでが、ありありと頭に残るのが特徴的です。










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