February 06, 2012 22:51

「世界のしくみがよくわかる!ニュースを読む技術」by 池上彰

4828415874

先日、東京工業大学の教授に就任された、
池上さんの本です。

2010年6月に出版されたものですが、
その当時の日本で話題になったニュース、
アメリカのサブプライムローン破綻後のリーマンショック、
ドバイショック、EUの問題、
中国の問題等、
大きく分けて書かれています。

この本を書こうと思った理由は、
普段ニュースを読む力を、より読者に付けて欲しい、との気持ちからとの事です。



「前書き」の部分で彼はこう言っています。

*****

「毎日くまなくニュースを見ていますが、池上さんが解説するように、深く読み解けません。
どうしたら池上さんの様に深くニュースを読み解ける様になりますか?」との質問を良くもらいますが、
比喩として、ジュースをストローを使って飲むところを考えて下さい、と。

ストローで吸い上げることによって、
ストロー内の空気が口に移動し、
気圧が下がって、ジュースが上がって来る、と。

ここでいう、空気を吸い上げる事が、
「ニュースを知った後に、誰か他の人に、話をしたり、書いたりすること」であると。

そうすることによって、
自分が分かったつもりでいたニュースを以外と知らない事に気づいたり、思っていたよりも理解をしていなかった事に気づく、と。

そうすることで、どこが分からないかに気づき、
その知らない部分をより知る為に、
更なる参考文献を読んだり、新しく自分で調べたりする、と。

そうすることが、より自分へ情報を引き寄せる力となり、
結果、一つの事に対して、詳しくなることができるのです、と。

*****

俺はこの例えを読んで、
とてもうまい例えだなと思いました。

確かに、自分では分かったつもりの事でも、
誰かにいざ説明をしてみようとすると、
以外とうまく話せないものです。


最近は本を読んだ後に、ここにレビューを書く様にしていますが、
それも、理由としては、

1、自分が読んだ本のリストを知りたい
2、自分がその本を通して何を学んだのかを客観的に知りたい
3、「俺はこんなに本を読んでいるんだぜ」というのを、周りの人に知らしめていい気分になりたい

という理由が挙げられますが、
(3の理由が一番強かったりして。)

実際、本を読み終わって、その本に関して書こうとしてみると、
以外と、「あれ?俺、分かったつもりで全然分かってないじゃん」
と気づきます。

または、自分では、
「俺、こんなことをこの本を読んで思ったけど、もしかしてかなり冴えてる?」
なんて思う訳ですが、
いざ文字にして、客観的に読んでみると、
「大した事言ってねえなあ」と気づいたり、
または、毎回同じ様な、自分の主観が入りまくった感想で終わったり、
「これってただの自己満じゃん?」という内容だったりと、
まあ、自分を客観的に見れるわけです。


そして同時に、色んな人の目にさらされるので、
いざ感想を書き終わった後でも、
「そういえば、本の中のあの箇所について触れてなかったな」とか、
「ああやって書いたけれど、本当はこういう見方もあるんじゃないだろうか」とか、
色々と考えることになるわけです。


その結果、
本を読み終わった後よりも、
感想を書いた後の方が、もちろん、
その本に対しての理解力は深まるし、
更には、その感想を書いてから、
しばらくして色々と考えた後の方が、
益々、その本に対して、理解が深まる気がします。



これは、音楽や、映画に関しても同じ。

ここに、自分の観た映画や、自分の好きな音楽の感想を書く事で、
より、その事物に対して、
愛着がわいたり、より、記憶が深まったりするのです。

*****

というわけで、
池上さんの言っていることは、
いかにニュースをより深く読むか、の例えなので、
俺がここに書く、本や映画、音楽の感想のこととは、
ちょっと異なるのですが、
それでも、彼の言わんとしていることには、
とても共感ができます。

*****

ということで、
これからも、「こいつの感想は幼稚だなあ」と影で笑われる事も沢山あるとは思いますが、
コツコツと、自分の感想をここに書いて行こうと思います。



相変らず、この本自体の感想に全然なっていないし。

2012/2/6 22:51





トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索