February 03, 2012 22:00

日本がもし、”島国”では無かったら?


先ほど、テレビのニュースで、
「グローバル化する企業の採用方法」という形で、
幾つかの企業が取り上げられていました。


まず、ユニクロのファーストリテイリング。
来年度より、
「新卒、中途、国籍」、一切関係なく、
通年採用を開始するそうです。
そして、社内では英語を公用語に。

また、味の素は、
国籍関係なく、
誰もが管理職に就ける仕組みを。

ローソンは、
海外の現地拠点で成績を上げた人は、
国籍関係なく、
日本のトップに立つ事ができる、と。


この動きは、
日本に来ている他の国からの留学生にとっては、
非常に良いことだと思います。

******

インタビューの中で、ある人物が言っていました。
「日本の中で、日本人と話をして、
日本で生きて行く事は、ある意味ラクなんです。
日本人よ、安住を抜け出せ」と。

ユニクロの柳井社長も、
「”日本の体たらく”とよく言われますが、
それは、日本国内だけを基準として考えて来たから、
”日本の体たらく”たるものが生まれたのであって、
まずは、そういう考えや習慣自体を壊していかなきゃいけない。」と。

*****


よく思います。

日本が島国ではなかったら、
どうだったのだろう、と。


日本という国は、世界から見ると、非常に特殊な国です。

国民のほぼ全てが日本人。
(最近は外国人の割合も徐々に増えてはいますが。)

日本語で全てが通じ、
”日本の常識”が日本国内を占める。

他の国と陸地で繋がっていないから、
他の国の人々や、文化、言語、考え方の違いと、
日々の生活で、触れる機会も殆どない。

そんな中で、日本国内にずっといると、
これが当たり前、となり、
このある意味『閉じられた世界』が、
心地よくなって行くのです。


しかし、ここで「心地よい」と感じる理由は、
同時に、(誤解を招く訳ではないですが、)
自分が、日本国内では、
優位に立つ存在に、『たまたま』あるからかもしれません。

その条件は、
・日本人
・男性
・大学卒
であるということ。

上の条件が欠けている場合、
恐らく自分は、日本国内での居心地の悪さを、
今より感じる事でしょう。
(あくまでも、ビジネスの世界で、出世をして行く、という場合に置いてですが。)



しかし、それが例えば自分が留学した国であるアメリカの場合。

やはり、男女の差別は存在しますが、
日本ほど顕著ではない。
性別関係なく、
上にどんどん登って行ける土台がしっかりと用意されています。

人種問題に対する取り組みも、日本のそれとは天と地の差があります。
日本国内では、「外国人」というだけで、
そもそも採用されず、
「日本人」であることが、当たり前という感覚がありますが、
もしもアメリカで、人種の問題なんかで採用を見合わせたりしたら、
その企業は訴えられます。

学歴に関しても、実力さえあればOK、
という土壌がより多くアメリカにはあると思います。



つまり、日本は、
社会的弱者に対しては、
非常に住みづらい国であると言えると思います。



*****

それが、今後は、「グローバル化」すると言う。
ある意味、それは、
「今まで閉じられて来たガラパゴス化した日本国内の仕組みを、
やっと、世界の基準に合わせる」
という事だと思います。



しかしながら、恐らく今日のニュースを見て、
その「変化」に対して、
居心地の悪さを感じる人の方が多いと思います。


キャスター本人も言っていました。

「先日発表された、東大の9月への入学時期変更のニュース然り、
日本国内は、海外への遅れを取らない様に、
必死に変化をしようとしています。

ええ、”大変”だとは思いますが、
ある意味、これを飛躍のチャンスにして欲しいですね。」


ここで”大変”という言葉を使う時点で、
今までの日本の常識である、

 「レベルの高い、名前の有名な大学を出る」
→「”新卒”で有名企業に入る」
→「出世の道を歩む」

というカタチが、”普通”であり、
それが、ある意味”ラク”である、と言っているわけです。

そして、”新卒”や、”国籍”や、”言語”の差が無い状態で、
日本以外の国から留学をしてくる優秀な人材と競争することを、
”大変”だと感じているのだと思います。


*****


上に挙げたカタチが、
有利に働くのは、
日本に住む、日本生まれの日本人である必要がある。

そこに、日本という島国を、
更にメンタルの部分でも島国化する、
”常識”が潜んでいる。


(簡単に言うと、
日本の中で闘うには、
”日本人である事”が大前提なので、
外国人が入って来る余地が今まで無かった。
だから、日本人も、日本国内で働いている限り、
外国人を相手に競争する必要が無かった。
しかし、今後はグローバル化が進み、
日本国内で働く外国人も増えてくる事から、
日本国内に居ながらも、外国人と競争をしたり、
日本語以外を職場で使わなければいけない機会が増えて来る。
それは、日本人にとって、大きな環境の変化であり、
その『変化』に適応することが、大変である、ということ。

その流れは、日本が今後生き残って行く為には、
必然的であるにも関わらず、
日本は余りにも、
日本人が、日本国内で暮らし易い環境を作り上げて来たので、
その”心地よい家”の中に、
他の人たちがごそごそと入って来る事に、
拒否反応を示している、ということ。)


*****


長くなりましたが、
「日本国民のメンタリティを、島国からグローバルへ変える」
必要があるわけですが、

逆に言うと、
日本国民のメンタリティが、島国化している理由は、
ただ単純に、
日本が、周りを海に囲まれた”島国である”という物理的な理由が、
一番強いのだと思います。



だって、根本的に、
日本人は世界と比べても、
真面目で、勤勉で、
誇り高く、
独自の文化を築き上げて来たから。

そうじゃないと、戦後の焼け野原から、
一気に、世界第二位の位置まで、
上り詰められたはずがありません。



*****


今は、『グローバル化していない日本』を責める余り、
『日本人そのもの』、『日本人のありかた』を短絡的に責める傾向もあるかと思いますが、
元々、『日本人』というものは、
優秀な人材であると思います。



もしも日本が、他の大陸のど真ん中に位置していたら、
どうなっていたのか。

周りを、他の国と隣接していて、
他の国から、違う言語、文化を持った人々が、
頻繁に入って来る環境にあったら、
どうなっていたのか。


それを考えると、面白い。



日本人は、必ず今後も飛躍して行きます。

そして、その一人として、
俺は、頑張ります。

2012/2/3 21:51



補足:
今日、この内容について彼女と語った。

彼女曰く、「アメリカの格差社会に関して、モノ申す」と。

俺はここで、
「アメリカは、人種や、学歴関係なく、
自分の努力次第で、上に上がって行ける」
と書いたけれど、
実際には、アメリカはそんなシンプルでも無い、と。

恐らく、日本に「上、中、下」の格差があるとした場合、
アメリカには、その更に三倍以上の格差がある、と。

で、その格差の下の方で闘う場合には、
確かに、人種や学歴はある程度までは関係ないかもしれないけれど、
アメリカでも、本当に上の方のレベルで闘う場合には、
人種、学歴、親の仕事、
全てがモノを言って来る、と。




また、アメリカでは、
人種や性別によって、
何か差別が起きた場合、
それに対して、声を上げて反対をする人が沢山いるから、
それだけ、「アメリカは問題が改善されているんだ」と、
一見、外見的にはそう感じ易いけれど、
実際のところは、
そうやって昔から叫ばれているけれども、
一向に改善されないで残り続けている問題も多々あるし、
また、
そのように、多くの人が声をわざわざ上げなければいけないほど、
アメリカには、多数の問題が存在している、と。




逆に、日本では、
ある程度のレベルの中で人々が生きて行ける様に、
社会的にも保証されている。
だから、ホームレスの数も、そこまで多く無いし、
(アメリカはやたらとホームレスが多い。しかも皆、物乞いをしてくる)
貧困で餓死する人なんかも、いない、と。


だからこそ、日本の場合には、
アメリカほど、声を上げなければいけないくらいに、
問題自体が元々多くはない、と。

*****

確かにな、と思いました。

まあ、今回の俺のこの日記の論点は、

「日本が島国であるが故に、
この国が日本人にとってだけの居心地の良い『家』になっていて、
そこに、最近は外から寒い風が入ってくる様になってきた。
本当にこれからの時代で生き残って行くには、
寒い外に出て行き、そこに適応できるようになることであり、
同時に、日本という家の窓も、一度大きく開け放し、
外の寒い空気を一気に家の中にいれて、
換気をしなければいけないけれど、
その気温の変化に、人々が抵抗を感じている」
ということだったので、
そこは彼女も分かった上で、
しかし敢えて言うと、アメリカはね・・・
という感じで教えてくれました。

確かに、そうだよね。
実際、アメリカに住んでいて、
「白人優越主義」的なものも、
沢山感じることはあったしね。
それは、白人は感じることが無いものなんですが。
「見えないバイアス(差別)」ってヤツです。

*****

俺は、日本にいる以上は、
日本人で、男で、大学卒なので、
社会的に、差別をされる様なことは滅多に無い。

しかし、俺がもしも上の条件を満たしていない場合には、
今の俺が感じていない「差別」を、
感じることがあると思う。

それが、「見えない差別」であり、
その差別を受けた事の無い者は、
その差別が存在していることすら、
気づかない、というものである。

*****

こういうことを、僕はコミュニケーション・スタディーズ専攻にて、
勉強してきました。

よく、ビジネス専攻の学生とかには、
"What's your major?"
"Communication studies."
"Oh, really? What are you gonna do with that?"
(『お前の専攻なに?』
 『コミュニケーションだけど』
 『マジで?それ勉強して何になんの??』)
とバカにされましたけれど、
(コミュニケーションスタディーズ専攻というのは、
言わば、目に見えない、『教養』的な勉強であり、
ビジネスや、会計など、
物理的に実践的な専攻ではないので、
ビジネス専攻の輩からは、良くバカにされる対象にされる)

俺はある意味、
そういう、目に見えないものを勉強することで、
自分の内面的な人格、深みをつけていたんだな、
と勝手に感じました。

2012/2/5 23:41



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