January 29, 2012 22:28

NHKスペシャル 「ヒューマン なぜ人間になれたのか」第2集 グレートジャーニーの果てに

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とても面白かったです。

先週の一回目は見逃しましたが、
彼女が先週の回を見ていて、
鳥肌ものだったと言っていたので、
今週は見ました。

番組のHPはこちらから。

*****

今回のテーマは、「道具」。

私たち人類の祖先に当たるホモサピエンスが、
なぜここまで、進化を遂げ、生き残って来れたのか。


私たちの祖先は、
「投擲具」という、飛び道具を作った。

それを用いて、
自分たちよりも強力なネアンデルタール人や、
または、大型の猛獣類にも立ち向かって行くことができた。


そしてそれ以上に、
その飛び道具は、
それまでの人類が集まることが可能だった数である最大値の150人を超えた、
それ以上の集まりを作ることも可能にした。
(その集会では、1000人規模が集まったが、
その周りには飛び道具を持った警官役がいて、
その人間に見張られているという緊張感の中、
人々は秩序を保つことを守ったという。)


それまでは人々が、
アフリカの土地を始めとして、
南極大陸を除く全ての土地に、5万年という短い期間で
広がることをしたのは、
人類の人口が増えて来た為に、
新しい領土拡大が必要だった為、だという。


しかし、全ての大陸に人類が広がった後は、
新たに開拓する土地もなく、
その後の人類は、
お互いに相手の領土を奪い合う道しか残されていなかった・・・。

*****

スペインのある壁画には、
今から数万年前のものにも関わらず、
槍を手にもった人々が、お互いに闘う姿が描かれている。


この絵は、
果たして、勝利の印を描きたかったのか、
または、
争いをすることに対する戒めを描きたかったのか。


番組では、
それは後者ではなかったのでは無いか、
と指摘をする。

*****

また、イギリスのある実験によると、
目の前にいる一組のカップルが映し出されて、
女性が男性の頬を思いっきり叩く映像を見せられたとき、
被験者は、不快な思いをする部分の脳が活発に反応するという。


しかし、
その実験をする前に、
被験者に一言、
「この男性は、女性に酷いことをしたんです。
よって、これから起こることは、
男性への罰なんです」と伝えるだけで、
被験者の脳の中では、
上で感じた部分は反応せず、
逆に、快感を覚える脳の部分が反応するという。



これに対して、科学者は、
人間が、同じ仲間を、
「罪を犯した」という理由にせよ、
罰しなければいけないときに、
通常は、自分も嫌な思いをするが、
それをきちんと行うことができる様にする為に、
そういった様に進化をして来たのではないか、と説明する。

*****


ネアンデルタール人よりも体つきが小さく、
明らかに不利にあった、ホモサピエンス。

その、我らの祖先が、
その後も生き残って行く為に、
開発をした道具、飛び道具。



それが、次第に、
人間の集まるグループ内の、
秩序を守らせる為の道具となり、
それがやがて、
人が人をお互いに攻撃する道具へと変わって行く。


その過程を、
ほんの45分で、
うまく纏めていて、
非常に素晴らしいなと感じた。


また同時に、
こうして、今から何十万年も前のことを考え、
想像することで、
まるで、脳がどこか遠いところへタイムスリップをして来た様な、
そんな感覚に陥った。



普段、自分が朝起きて、夜寝るまで気にしているのは、
2012年という「現在」のことだけ。

例えもう少し視野を広げても、
せいぜい、過去50年から、
未来10年先が、自分がリアルに想像できる範囲の、
良いところだと思う。



そんな中で、
自分の祖先が誕生した頃の、
何十万年という前のことに、
想像を膨らます。

そもそもの、
人類の生い立ちを考える。


そういったことをすると、
今の自分の生活が、よりシンプルに見え、
根本的な問題だけが、
浮かび上がってくる様な気がする。

*****

こうした良質な番組をNHKは作るから、
やはり凄いなと思う。

2012/1/29 22:22



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コメント一覧

2. Posted by shun   February 02, 2012 09:48
そうですさん、コメントありがとうございます。
そうなんですね。男女の脳でもまた随分と違いがあるのですね。
ご共有頂きましてありがとうございました。
1. Posted by そうです   January 30, 2012 06:44
5 NHKヒューマンは興味深いです。
それにしても、平手打ちする動画を見ると、人間の脳は不快感を感じる。同じ動画なのに、見る前にある台詞をささやくと、「人間は」快感を感じる。ちょっとNHKにしては短絡的と感じました。
実験で証明するなら例えば、女性が男性に平手打ちを男女に見せて、男性が女性への平手打ちを男女に見せて、さらに被験者に子供も加えて、それぞれ事前に言う言わないの12事例の脳画像を紹介しないと証明したことにならないと思います。
あの場合の被験者は30代白人男性でしたが「快感」となりました。
ですが、女性や子供であれば「恐怖」「嫌悪」「加害者への軽蔑」を示す脳の部位が反応します。

男女の脳はずいぶん違うようです。
*NHKスペシャル『女と男』2009年参考。



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