January 25, 2012 21:04

「恥と無駄の超大国・日本」by 落合信彦

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落合信彦の本を読むと、
心が、「ホームに戻って来たぜ」と
心地よさを感じてしまうのは、僕だけでしょうか。

思春期時代の影響というものは、
やはり大きいものです。

*****

さて、僕が中学から高校まで
こよなく崇拝していた落合氏の一冊です。
まさに、彼のスタイルで、
バシッと日本を切り捨てていますね。

出版されたのはハードカバーが1998年、
文庫本が2000年。
よって、今から12年〜14年前の情報になりますが、
しかし、現在の日本の政治、
教育、
テレビ、
そういったものを徹底的に批判していて、
読んでいて壮快です。
(批判と言っても、
きちんとしたデータを元に説明が成され、
同時に、ならばどうしたら良いのかという考えも、
彼の視点からきちんと書かれているので、
俗にあるただの批判本とは全く違います。)

去年に購入し、
しかし、タイトルだけ見ると、
「なんか疲れそうだなあ」と手にしなかったわけですが、
昨日から読み出したら面白く、
あっという間に読んでしまいました。

*****

中には、政治家が如何に国民の税金を無駄遣いし、
頭に来る様な、あり得ない事をしているかに対する批判が多いのですが、
その中で、国民の税金の無駄使いの一つの例として挙げられた、
東京国際フォーラムと、西新宿の歩く歩道。


旧都庁舎跡地に建設された東京国際フォーラム。
何と建設費は1650億円だったが、
維持費は年間50億円とのこと。

中の会議室は年間稼働率が二割〜三割ということで、
2003年7月より民間の経営手法を取り入れ、
黒字化と言ってはいるものの、
実際はどうなんでしょうか。
(俺も前職の際に、イベントでここを年に3回ほど使っていたが、
やはり会議室などは常に空きの部屋の方が多かった。)

また、西新宿の歩く歩道。
あれ、歩道が動く向きが、時間によって変わるのですが、
自分が移動する時間に、その向きに合わせて動いていたことは、
殆どありません。

どうやら、あれは都庁の職員向けに作られたから、
都庁の職員が出勤する時間と帰宅する時間に合わせてしか
動かない様に出来ているようですね。

それにかかった費用は14億円。
アホじゃないでしょうか。

*****

この本曰く、
一人の議員がもらっている給与は、
年間1650万円の基本給に合わせて、
ボーナスに相当する期末手当の年間787万円、
他にも月100万円の、文書通信交通滞在費や、
都心の一等地にある宿舎に一ヶ月1万円〜6万円で住める特権、
JRのタダパスなどを入れると、
年間で一億円に相当するとか。



先日の小沢元代表の裁判で、
陸山会に提供した土地代金4億円の原資についての追及内容が、
「当時、手元にあった現金約5億6千万円の一部だ」とのことでしたが、
その内容の真意どうのこうのよりも、
お前、そんだけ金をもらっていながら、
よくも悪事を働くなと、
頭に来てしょうがない次第です。

*****

落合信彦は、
「俺は日本を愛しているからこそ、
こうして本気で怒るんだ。
若者よ、もっと怒れ!!」といつも言っていますが、
大半の若者は(自分も含めて)、
こうした「事実」すら、知らない人間の方が多いんじゃないでしょうか。

それを知る努力は、
その個人次第だから、
俺も今までの行動は怠慢になるのでしょう。
反省です。

とにかく、もっと世の中のことに、
アンテナを張るべきですな。

そして、この世の中は、
アンテナを張り、物ごとを知れば知るほど、
より面白くなってくるもので。

2012/1/25 21:02


おまけ:
全然関係ないけれど、
俺が留学をした頃、
日本からアメリカへ持って行った本の9割は、
落合信彦の本だった。
(しかも殆どハードカバー。超重かった。笑)

それを見て、先輩のトシさんが、
「シュンちゃん、めっちゃ落合好きやんなあ」と半ばからかいながら言っていた。

ある日、俺が新しく買った落合の本の題名は、

「変わろうとしない奴はもういらない」

トシさん「お前にそんなこと言われる筋合い無いって!笑」


*****

落合の書いた本が、著作100冊を超えたと、
別の本の帯に書いてあるのを見て。

トシさん「100冊も!!書きすぎや!!笑」


よくトシさんのその台詞を思い出します。笑





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