January 24, 2012 00:38

「2022―これから10年、活躍できる人の条件」by 神田昌典

2022

神田昌典氏の本。
この本は先日、1月20日に新宿の本屋で見つけて、
その日と次の日で一気に読んでしまった。
それくらい面白かった。

まあ、今回この本を購入しようと思った理由は、
題名の通り、
「今後はどういう人材が必要なのか」が気になったのが最初のきっかけですが、
ページをめくっている間に、
「2024年には、会社が無くなる」という箇所があり、そこに強く興味を惹かれたのが一番の理由。

それから、歴史が70年サイクルで回っているなど、
データをきちんと集めて論じられているようだったので、
深く読んでみることにした。

*****

彼はこの本の中で、
「2024年には、会社が無くなる」と言っているが、
それはつまり、
会社の寿命は今や3年から10年であると言われていて、
殆どの企業が、早い内に無くなって行く、と。

もちろん、今後も発展し続ける企業は
沢山存在すると思うが、
その中で彼が上の論を主張する理由とは、

「今の時代、会社に勤めずに、
SNS(Facebookなど)を使って、
誰とでも直接連絡が取れる様になったので、
自分にスキルや才能がある人は、
会社を通さずとも、仕事ができる様になる」
ということに基づく。

今までの時代では、
企業に勤めれば、
給与も上がるし、
ネーミングバリューもあるし、
生涯雇用の保証もあったが、
今ではそのどれもが崩れて来ているので、
逆に会社にいる意味が無くなって来ている、と。

その中で、会社に勤める唯一の意義は、
「経験が積めること」だが、
それも今の時代、殆どの会社が、
そのビジネスを産み出した人々である「ブレイン」が、
費用をかけずにビジネスを回すための仕組みを作り上げてしまうため、
残りはただ作業をする「手足」のみが必要となり、
その間に位置する存在が必要なくなってきている、と。

彼はもちろん極端に言っているわけだが、
これは現実的になって来ているし、
現に、2024年(今から12年後)というのは、
俺が40歳になる年。
丁度今、企業で大量のリストラによりコストカットがされる場合、
一番ターゲットとされるのが、
給与も上がり出す40代なわけで、
俺が40歳の時、その時点で勤めている会社に、
首をいきなり切られることも、
考えておかなくてはならない。

となると、一番大事なことは、
「自分が何ができるか」ということ。

「会社」という場所が無くとも、
それで飯が食って行けるのか?という、
「技」を、自分が持っているのか?ということ。

そこを意識して、今後はキャリアアップをして行かないと、
いきなり首を切られ、妻と子供が居る中、
食わしていけない、という状態になってしまう自分が出来てしまう。

(もしくは、それまでにある程度の資産を溜めて、
資産運用と共に、不労所得が入る仕組みにしておかないと、生きて行けない。)

*****

この本では他にも、

「歴史は70年サイクルで回っていること」

「今後、数年以内に、首都圏直下の大型地震が来る可能性が高いこと」
(これは、今日発表されたニュースでも言っていたが、今後4年以内で首都圏にM7以上の地震が起きる可能性は70%以上らしい)

「今後はアジア(主に東南アジアを中心に)にシフトチェンジして行くので、そこでガッツリ働ける人材になる必要があること」

「情報を中に入れるのではなく、外に出すことで、より自分の理解を深めると同時に、リーダーシップを伸ばし、より多くの仲間を増やすこと(イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ)」

「今後はビジネス界で求められる力は、マネジメント力で無い(組織をまとめる力では無い)ので、多くの人間が40代で会社から出る必要が出て来る。その時に、自分のことをセルフプロデュースして、食って行ける力を付けておけ」

ということなどが書かれている。

*****

要するに、生涯会社に頼る生き方はもう通用しないので、
いつ自分が今いる会社で食って行けなくなっても、
他のどこでも通用する力を身につけておきなさいよ、
ということです。

*****

恐らく、日本社会だけで生きて行く、
という様に視野を狭めておくと、
必死に会社にしがみつく、
何とか日本で生き残って行く、
という発想になってしまうが、
ある意味、今後はアジアもどんどん伸びてくることから、
いざという時には、アジアを始めとした、
他の国どこでも、食べて行ける人脈、ビジネス力、言語能力を
付けておけばいい。

そのためには、今仕事をする場合にも、
なるべく海外の企業や人々とコネクションを作れる仕事なり、
または、海外に自分が単身で行っても、
そこでビジネスを起こせる(つまり世界中のどこでも通用する)スキルを付けられる仕事に就いておくほうが良い。

それから、語学力も、
英語力を伸ばし続ける以上に、
中国語、韓国語、スペイン語など、
自分が将来使いそうな言語も、
挨拶と簡単な会話は出来る様になって置いた方が良い。


*****

「将来に希望が持てない」と暗くなっている時には、
大概、自分が「無知」であることが殆どである。

将来はどうなるのか、
それを予測できるだけのデータを集め、
今の状況をきちんと分析する。

それを行えば、自分が今何をしたら良いのか、
何が足りないのかが見えて来る。

そこを必死に付けて行くことで、
道は開けて行く。

「視野の狭さ」は「無知」から生じ、
「無知」で居続けることは、
ただの「怠惰」でしかない。

要するに、自分次第ということですね。

2012/1/24 0:35


このHP上で、第三章まで無料で読めます。








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