January 22, 2012 21:30

「ハウルの動く城」

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久しぶりに観ました。
一回目に観たのは、劇場公開された2004年の冬。
2回目は、2006年の春に、ノアの家でDVDで観ました。


この映画は、一回目に観たときには、
「何だかよく分からないなあ」という印象で、
しかし二回目に観た時には、
「おお、結構面白いな」と、
一回目よりは、理解が深まった感じでした。



今回は、最後に観た時からさらに6年経ち、
3回目でしたが、
非常に面白く、最後まで飽きずに観れました。

*****

この映画は、幻想的なシーンが非常に多く、
また、「これは何を意味する」という明確な答えが、
すぐに分からない様な造りになっています。

もしかしたら、分かる人には、
一回目でパッと分かるのかもしれませんが、
少なくとも、人生経験がある程度ないと、
もしくは、そういった感性が高くないと、
すぐには分からない様な内容だと思います。



そんなわけで、初めて観た21歳の時には、
殆ど良く分からなかったわけですが、
今、28歳になって観ると、
「やっぱり宮崎駿は凄いな」と思わざるを得ない様な、
そんな深い造りになっていました。

*****

まず、この映画の凄いところは、
実写では決して撮影できないような世界を、
アニメーションならではの手法を駆使して、
それを見事に再現していること。

例えば、ハウルの先生にあたる女王がいる宮殿に、
ソフィーと荒れ地の魔女が行くシーンがありますが、
そこで、ソフィーとハウルが、その女王に、
魔法のようなものを賭けられるシーンがあります。

そこでは、彼らの回りを、
アメリカのホピ族のような模様の人型の物体が、
手をつないでぐるぐると取り囲むわけですが、
ああいうシーンは、
中々普通の人間が想像することは難しいと思うし、
更には、それをああやって、
明確な絵にすることは、
中々出来ないことだと思います。



他にも、
ソフィーが泣きながら、
夕焼けの空を歩くシーンとか、
本当に、幻想的で、美しいシーンが沢山あります。


ああいう映像を、
無から作り上げてしまう、ということは、
本当に、才能ある人なんだなと、
感心してしまいます。

*****

この話は言わば、
明確な答えは用意されていない分、
そこに、観るもの一人一人によって違う解釈がなされる余白があり、
そこが、一番この映画の面白いところなのだと思います。

*****

若い頃は、全てに答えを見いだそうとするものですが、
年齢を重ねるに連れて、
全て理解できなくても、それでいいじゃないか、という、
余裕のようなものが出来てくるんでしょうか。


それが、この映画を、
今回心から楽しんで観れた理由だと思います。

2012/1/22 23:01


追記:
劇場にこの映画を観に行った時に、
荒れ地の魔女が、宮殿の階段を、汗をかきながら登るシーンで、
うちの母親が爆笑していた。

家に帰って来てからも、
「あそこ、本当に面白かったね」と、
涙ながらに語っていた記憶があった。

当時は、「そんなに面白かったかな」と、
余りそうは感じなかったけれど、
今回観てみて、
かなり笑えた。

美輪明宏の演技とか、最高に上手いよね。

ああいうのも、
歳を取ったから、その気持ちが前よりも分かる様になったというか、
そういう理由で、面白く感じられる様になったのでしょうか。


***********


追記その2:

美輪明宏で言うと、
今日、「EXILE魂」に美輪明宏が出ていた。

その中で、彼が歌っていた『ヨイトマケの唄』が、
非常に迫力があり、感動した。

身振り手振りで、演技をしながら歌っていて、
終わった後、アツシが、
「言葉がありません。目の前に、情景が浮かび上がって来ました」
と言っていたけれど、
正にその通りだな、と思った。



それから、EXILEのメンバーが、
彼に、色々と相談をするシーンがあった。

その中で、誰かが彼に、
「普段、美輪さんは、誰かに相談を受けてばかりいますが、
自分から誰かに相談をされることはあるんですか?」との問いに、
「私、悩まないのよね」と。


もちろん、人生で、
「これはどん底だ」と思える様なことは何回もあったらしいけれど、
そんな時に、一番いけないのは、
「感情に振り回されてしまうことだ」と。

そこで、ダメ酒を飲んで寝たり、
ただ愚痴を言ったり、
不安になっても、
問題は一向に解決しやしない、と。

彼曰く、
「理性を持ってして、
自らの感情をコントロールできる人が、
一番洗練された人間である」と。

困ったとき、
感情は脇に置き、
理性で、物ごとを判断し、
その解決方法を考え、それに当たる。

それが大事だと、彼は言っていました。

*****

非常に学ぶことが多い彼の出演でした。

『ヨイトマケの唄』


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