January 21, 2012 11:15

オセロの端っこを取ること


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Appleが今度は、
電子教科書に乗り出した。

実際に使ったことが無いから分からないけれど、
これから数年、数十年後には、
みんな、こうして電子教科書を使うのが当たり前になるのかな?

ノートに、手で文字を書く、ということは
非常に大事だと思うし、
(アメリカはアルファベットしかないからいいけれど、
日本は漢字を習う習慣があるので、
やはり、文字をノートに書く習慣は絶対に無くならないと思うが)

それでも、こうしてiPadなどを使って、
よりイメージがつき易い映像を観ながら、
何かを学ぶ、というのは、
生徒にとって、大きなメリットがあると思う。

*****

Appleのやり方は、
オセロで言うと、
一番端っこのマスを取ってしまうことに似ているな、
と思う。

マイクロソフトが、パソコン業界の90%以上を占めたとき、
アップルはどう立ち向かうか、
普通は、中々思いつかないと思うけれど、
スティーブジョブズは、まずは『音楽』を使い、
人々の注目を引いた。(iPod)

その後、今度は携帯電話を使い、
更に人々の注目を引いた。(iPhone)

先に、コンテンツに興味を引かせ、
それを使用できるのは、
アップルの製品だけ、とする。

もちろんその後には、
多数の競合他社がマネをしてくる訳だけれど、
それでも、更にアップルは、
新しい領域に足を入れて行こうとしている。

*****

スティーブジョブズが亡くなり、
今後はどうなるかが不安であるけれど、
彼がやりたかったことという、

(1)電子教科書や電子教材で教育を変えること、
(2)デジタル撮影の新しい技術を開発すること、
(3)テレビを再発明すること

のまずは(1)が発表されたので、
残りの(2)(3)もどうなっていくのか、
楽しみにしていたい。

2012/1/21 11:11


ジョブズ氏の「夢」また1つ実現 アップルが電子教科書 「ITで教育を変える」 潜在ユーザーの獲得競争が激化2012/1/21 7:00

 米アップルが、昨年10月に死去した共同創業者、スティーブ・ジョブズ氏の夢だったIT(情報技術)活用による教育の変革に乗り出した。19日、多機能携帯端末(タブレット)「iPad(アイパッド)」で“電子教科書”を使えるようにした配信ソフト「iBooks2」と無料編集ソフトを発表。「旧態依然の教科書を変える」ことを目指し、志半ばで世を去ったジョブズ氏の遺志がまた1つ実現しようとしている。



ITで教育を変えることはスティーブ・ジョブズ氏の夢のひとつだった=ロイター
 19日、米ニューヨーク市で開いた発表会で登壇したフィル・シラー上級副社長は「すでに150万台のiPadが教育機関で使われ、インタラクティブ(双方向)な方法で学習できる」と説明した。

 販売価格が最も高いもので14.99ドルにおさえる電子教科書の画面をタッチ操作すると、写真の拡大や音声の再生、動画の再生などが可能になる。生徒の好奇心や意欲を高める効果が期待されている。


iPadを使った電子教科書では指先で写真や動画、音声を自在に操作できる
 ジョブズ氏の公認伝記「スティーブ・ジョブズ」の著者、ウォルター・アイザックソン氏によると、ジョブズ氏は次にやりたいこととして、(1)電子教科書や電子教材で教育を変えること、(2)デジタル撮影の新しい技術を開発すること、(3)テレビを再発明すること――を挙げていた。

 今回の「iBooks2」はこれら3つのうち(1)を製品化したもので、すでにアップルで開発中とされる次世代テレビなどと合わせて、ジョブズ氏が中心になって取り組んでいた「次の課題」だった。



電子教科書を発表する米アップルのフィル・シラー上級副社長(19日、米ニューヨーク)=AP
 教育にITをどう取り込み、活性化していくかは、ジョブズ氏だけでなく、IT業界の大手各社が注目している課題でもある。

 ジョブズ氏が亡くなる数カ月前、カリフォルニア州パロアルト市のジョブズ邸を、マイクロソフト(MS)のビル・ゲイツ会長が訪れた。この際にも「コンピューターが学校に与えた影響は驚くほど小さい」という点で長年のライバルである2人は意見が一致したという。

 アップルもMSも、教育現場でパソコンを活用するための様々なサポートプログラムやソフト、サービス開発などを手掛けてきた。

それらが学校に与えるインパクトはさほど大きくなかったかもしれないが、学校でパソコンに触れた子どもたちが将来ユーザーとして、どの基本ソフト(OS)を選び、どんなアプリケーションソフトを使うかといった点で及ぼした影響は決して小さくない。

 子供の頃や学生時代にアップルのパソコン「マック(マッキントッシュ)」を使った経験のあるユーザーは大人になってからも、マックを選ぶ確率が高くなる。

 実際、アップルのユーザーが多いシリコンバレーの一部地域では、MSもアップルに対抗してウィンドウズを搭載したパソコンを使って学校のIT化を支援するなどの施策を打って、ウィンドウズユーザーを増やす努力をしている。



電子教科書を発表する米アップルのフィル・シラー上級副社長(19日、米ニューヨーク)=ロイター
 スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)やタブレットの普及で、パソコン以上に、個人がインターネット接続端末を使いこなす生活スタイルが定着した。アップルが小中高校向けに電子教科書を普及させ、それを閲覧する端末としてiPadを浸透させられれば、潜在的なアップルユーザーを早い段階から囲い込むことができる。

 音楽プレーヤー「iPod」で世界中のユーザーを囲い込み、そのコンテンツ(情報の内容)配信インフラを確立。そのインフラを利用してスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の販売を拡大し、iPadへとつなげてきたアップル。iPadと電子書籍の配信インフラを武器に、教育現場を変え、将来のアップルユーザーを育てる好循環をつくりだせるだろうか。

 アップルが狙う市場では、米アマゾン・ドット・コムが電子書籍端末「キンドル」で攻勢をかけているほか、MSも次世代OS「ウィンドウズ8」でタブレットに注力する考え。教育市場を巡るIT大手の競合が激しくなりそうだ。

(シリコンバレー=岡田信行)


★AppleのHPのビデオ



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