January 20, 2012 21:54

「30代にしておきたい17のこと」by 本田 健

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本田氏の本です。
先日はこのシリーズの20代バージョンを読みましたが、
30代バージョンが気になっていたので、
昨日購入して読みました。

内容は非常に少なく、
文字も大きいので、
30〜40分でさらっと読めます。

*****

読んでいて印象に残ったのは、
「運気は自分次第で変えられる」という箇所です。

まあ、この部分は、
彼も他の本でも書いていますが、
やはり、「運気」というのは、存在するのもので、
その流れを作り出すのは、全て自分次第だということです。


例えば自分の場合、今朝起きたとき、
外は雪が降っていて、めっちゃ寒くて、
しかも昨日は寝付きが悪くて、凄く眠かったのですが、
「今日は必ず良いことしか起きない。×100回」
「全てはうまく行く。×100回」
とブツブツ言いながら、シャワーを浴びて、
「今日は人生で最高の日になるぜ」と言いながらネクタイを締めて、
面接に向かいました。

そうやって、朝から自分にブツブツと頭の中へインプットしておくと、
外はめっちゃ寒くて、雪がバンバン降って来て、
もう寒過ぎて笑えるわけですが、
そんな中でも、いかに、
どうやって今日という日を、
自分にとって最高の日にしてやろうかと、脳が働くので、
結果、とても良い一日になるわけです。
(もの凄く寒くて死ぬかと思ったけど。)

*****

彼はこの本の中で言っています。
運気の流れを変える方法を知っている人は、
それをよく分かっている、と。

30代は、それまでの自分の勝ちパターン、負けパターンを理解して、
どうやったら、自分はうまく行くのか、
どうしたら、自分は失敗し易いのか、
それを自らが把握して、人生を生きて行く段階であると言います。

つまり、20代では、まだまだ、
「未来は明るいぜ!!」ともの凄い希望に満ちあふれている訳ですが、
30代にもなると、「現実」というものが見えて来て、
20代の頃に描いていた、「理想の未来像」を叶えるには、
時間は無限じゃねえぜ、ということに気づく年代なんですよ、
ということです。


30代は、それまで自分が築いてきたものを、
一気に壊したくなる年代でもある、と言います。

それは、40歳を目の前にしたときに、
自分の人生が確実に後半に差し掛かって行くのを感じて、
それに対する焦りや、絶望から、
全てを投げ出したくなる衝動にかられるため、と説いています。

だからこそ、その年代では、
不倫や、脱サラや、離婚、犯罪、
そういった、「え?あの人が?」
というようなことが起きてしまうのだ、と。


そんなわけで、
30代というのは、
「時間は有限である」ということを、
本気で自覚して、
自分がなりたい自分像があるのであれば、
それになる努力を本気でしないと、
もう今のままで一生終わりますよ、
ということを説いています。


******

この本は、30代の人を対象に書かれたものですが、
正直いって、今の俺に対して書かれているようなものです。

俺は今28歳なので、20代とは言えども、
世の中にある、「20代の内に○○」系の本で対象とされている、
20代前半の人たちではもう無いのですから。


******


また、この本でもう一つ印象に残ったのは、
「親とお別れをしておきなさい」ということ。

これは、文字通りその意味ではなくて、
30代というのは、
事故や病気で、突然に親を亡くすことが始まる年代であることから、
ある日急に、
自分の親とさよならをしなければならないことに出会う確立が高くなる、と。

そんな時に、
精神的に、親から親離れしていない人や、
親に感謝の気持ちをきちんと伝えられていない人は、
急に親を亡くした後、
その後も、自分の気持ちを伝えられなかったことを、
一生後悔する、と。


だからこそ、きちんと親と和解して、
ある意味、親と対等の関係(友達のような)
になっておくことで、
親が万が一死んだ時に、その後悔はなくなる、と。


*****

昨日、ジョンメイヤーのアルバムのことをここに書いた時に、
自分が歳を取ることと、
親が歳を取って行くことに対する恐怖を描いた曲、
"Stop This Train" に関して触れましたが、
それも、この本を読んだ影響も多少ありました。

*****


何だか話が飛び飛びになりましたが、
そんなわけで、この本曰く、

「30代は、もう、完全に”若い”状態ではないのだから、
自分に残された時間は有限ということを意識して、
きちんとしっかりと、生きて行きなさい。
そして、自分の仕事を嫌々やっているのなら、
それをライフワークに変える、最後のチャンスですよ」

ということを言っています。

*****

個人的な話になりますが、
俺は留学をして、日本に帰ってきたのは、
25歳の直前でした。

アメリカの大学は、日本より半年遅く始まるのもありますし、
その後、大学に5年行き、
更に一年間、OPTを使って、アメリカに残ったこともあるので、
同年代の人よりも、三年の”遅れ”がある、という現状です。

だからこそ、
俺に取っては、まだ社会人3年が終わったところで、
気持ち的にはフレッシュなのですが、
同時に、日本でいうと、
もう、社会人6年目が終わるところで、28歳、
つまり、かなり落ち着いてくる頃、なわけです。


時々、その日本の持つ”基準”と、
自分の”基準”との間のギャップに、
違和感を感じるものですが、
(ちなみにアメリカでは、年齢は殆ど関係ないので、
年齢を気にして生きることもないし、
20代なんて、まだベイビーと言われるところもある。
まあ、そうじゃない世界ももちろん沢山あると思うけれど)

そんな中でも、
日本社会で生きる俺は、既に28歳であり、
それなりの覚悟で、
生きて行かなきゃいけない時期なわけです。

*****

これは、現在転職活動をしていて、
色々な企業の方とお話をする中で、
自分に求められる像を強く意識することが多いから、
このように、自分を客観的に観る意識が強いだけかもしれませんが、

とにかく、28歳という年齢は、
色々と、感じることがあるものなのです。

*****


運気の話に戻りますが、
俺にとっての運気の上げ方は、
とにかく、「行動を辞めないこと」。

この本の中にもあって、凄く共感をしたけれど、
気は、自らが「動く」ことによって、動き出す、と。

つまり、本を読んで感動したり、
映画を観て感動したり、
どこかへ移動して、何かを感じたりと、
何かしら、心や身体を動かすことで、
気が動き出す、と。


うまく行かないときに限って、
家にじっとこもって、
パソコンの前で、悶々と悩むわけですが、
それは、正直効率が悪い。


大事なのは、動くこと。

12月の時点では、「1月になると、案件は減りますよ」とか、
「このまま行くと、離職期間が長くなるので、
転職に不利ですよ」とか、
色々と言われるわけですが、
実際そんなことはなく、
1月の方が、より、案件も増えているし、
面接で、そんなことを聞かれることもないわけです。


要は、自分の気持ちと、マインドと、
考え方と、確固たる信念と、
後は、行動次第、ということ。



目の前にすぐに結果が見えないからと言って、
簡単に落ち込むのではなく、
今はそこに何も見えなくても、
いずれは花が咲いて来る、と知って、
じっくりと水をあげる、花壇のように、

今は、すぐには結果が出なくても、
必ず、自分は一歩ずつ、自分の成功に近づいている、と、
自ら信じて、
毎日、自分が納得するまで、
行動できたかどうか。



*****

気分が弱っている時には、
何かしら、すぐに結果が出るものに頼りそうになったり、
気分が塞ぎ込んで、人と会うのが億劫になったり、
ついつい、暗くなりがちですが、
そんな時こそ、自分の根性を試されている、と信じること。


神様は、自分に耐えられない試練は与えない、
ということ。

そして、その試練を乗り越えた人間は、
以前の自分よりも、確実に大きくなっている、ということ。



前回読んだ、喜多川泰さんの「賢者の書」のように、
自分に与えられたパズルのピースには、
必ず意味があるんだ、ということ。



そうして、確実に前へ進む努力をしていれば、
いつの間にか、結果が出ている、ということ。

******

精神的に辛いときこそ、
本を読んだりして、
いかに、自分の視野を広げられるかが、大事。

******

相変らず、長い感想になりました。

2012/1/20 21:35



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