January 19, 2012 21:40

"Continuum" by John Mayer

Continuum_%28album%29


ジョン君のスタジオアルバムです。

このアルバムは、最近良く聴いています。

彼が恐らく28歳頃に録音したもので、
丁度今の俺と同い年だからか、
何か、心に沁みるものがあります。



彼の作品を聞き出した23歳頃は、
一枚目の『Room for Squares』とか、
二枚目の『Heavier Things』とかの方が、
何かアップテンポで好きだったけれど、
最近は、このアルバムの持つ、適度な「暗さ」というか、
落ち着いた感じが、心に沁みます。


*****


先日、村上春樹のエッセイを読んでいるときに、
「余白のある音楽は良い」
みたいなことが書いてありましたが、
ジョン君の音楽は、まさに、その「余白のある音楽」
だと思います。

例えば、このアルバムなんて、
聴いていると、非常に音の造りはシンプルで、
もっと、音を入れられそうな余白がたくさんあります。


でも、敢えてそこに、
スペースを残し、
ギターのソロも、もうちょっと弾けそうなところで、
少しスペースを空けて終わらせておくことで、
そこが後から、光って来るわけです。

(彼のライブではその分、
毎回即興でメロディが変わり、
観ていて非常に面白い。)

*****

先日彼女とも、彼の『Where the Light Is: John Mayer Live in Los Angeles』
のライブ映像を、一緒に観て語りました。

特に、アルバム二曲目の"I Don't Trust Myself (With Loving You)" なんて、
「『裏』なんだよね」と。

一曲目が太陽だとしたら、
これは、月というか、
人生の「裏」というか、
人間が誰しも持つ、ダークサイドの部分。

そこの、裏の部分を、
うまく引き出しているわけです。


聴いていると、
口の中にできたできものを、
痛いのに、噛んじゃう、みたいな。

そんな感覚。

*****

彼のこのアルバムは、
全体的に、「迷い」や、「不安」「恐れ」
そういったものが多い曲だと思います。

恐らく、30代を前にして、
今までとは完全に、人生の流れが変わって来たのを感じ、
そこから来る焦りに対して、
感じる、「この感覚」を、残したのではないでしょうか。


自分が歳を取って行き、
自分の親も、確実に歳を取って行くことに対する不安とか、

そんな、自分の人生に対する「焦燥感」が、
非常にうまく表されている曲が多いのです。

******

エアロスミスの曲なんかは、
いつまでも恋愛のことを歌っているから、
彼らが38歳くらいで作った『Pump』ってアルバムなんかも、
当時の彼らより10歳若い俺が聴いても、
「すげえ、若いなあ!」と思う訳ですが、
("Love in an Elevator"は、このアルバムから)

ジョンメイヤーみたいなアーティストは、
その時の自分の年齢でしか感じ得ない、
生身の感情を、
うまくメロディに残して、歌ってくれているので、
その彼の作った年齢に合わせて、
自分も、好みが変わって行くのを感じることができます。



最初にこのアルバムを聴いた23歳の頃は、
あんまりこのアルバムには惹かれなかったもんね。

*****

ジョンメイヤーは、
俺の彼女の言葉を借りて言わせてもらえば、
「成長の年輪が見える」アーティストであると思います。


これからも、ぜひ素晴らしい作品を作っていって頂きたいです。

*****

2012/1/19 21:39


PS.ちなみにこのアルバムは、
ベースが非常にかっこよく、
『深さ』がある。
上に書いた"I Don't Trust Myself (With Loving You)" に加え、
"Belief",
"Gravity",
"Vultures",
"Slow Dancing in a Burning Room",

辺りがタマラナイですね。

"Belief"


"I Don't Trust Myself (With Loving You)"


"Gravity"


"Vultures"


"Slow Dancing in a Burning Room"





PS. ちなみに彼女曰く、
ジョンメイヤーのセクシーさはただものではないそうです。

僕は男なので、他の男の持つセクシーさがどんなものなのか、
理解しかねるところがありますが、
彼女に、「セクシーさとはね」と、
解説をしてもらいました。




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