December 16, 2011 22:41

"Mission: Impossible - Ghost Protocol"

Mission_impossible_ghost_protocol

観て来ました。
『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』。

結論から申しますと、
70点。

俺は「MI3」が一番好きなんだけど、
「MI3」は、95点。
「MI1」は、80点で、
「MI2」は、最後に観たのが高校生の頃だから、
あんまり覚えていないけれど、60点くらいでした。

で、今回のは、かなり期待して観に行きましたが
(もちろんIMAXで)、
ちょっと、期待はずれだったかな?

(ネタバレがありますので、まだ観ていない方は読まないで下さい。)





まず、トム様のアクションはとても素晴らしかった。
CMでも多用されている、
ドバイのホテルでのスタントマンなしのアクションですが、
あれはすごいっすね。

しかし、スタントマン無しでやったんだけど、
その大変さが、余りうまく撮れていなかったよね。
(カメラワークというか、フレームワークが勿体ない。)

そして、ここから駄目出しに入りますが、
今回、この映画が、なぜ、余り満足度が無かったかを、
考えてみた結果が、下記の3つの通りです。

・テンポが悪い。
(ミッションインポッシブル系でこの失敗は致命的ですが、
なぜかというと、監督がブラッド・バード。
彼は元々、『Mr.インクレディブル』『レミーのおいしいレストラン』などのアニメーションでは良い仕事をしていたが、実写映画の撮影は初めての為、恐らく、実写版のリズムに慣れていなかったのはないか?
また、彼はユーモアのセンスがよく、ジョークを連発するが、今回、ドバイの例のホテルのシーンでも、トムのかなりの見せ場なのに、そこで他のチームメイトが、ジョークの要素を入れてくるなどをしたため、返って、トムクルーズの大変さが強調されず、「緊迫した空気」というものが十分に作り出せなかった、と思う。)

・明確な「敵役」がいない。
(今回の相手はロシアであり、核兵器をロシアがアメリカに打ち込む、というシナリオだが、敵を『ロシア=国』という、大まかなものにしてしまったので、分かりやすい『イヤなヤツ=敵』という像が作り出せなかった。
登場人物のロシアの殺し屋の女性は、結構強者で、盛り上げてくれるのかと思いきや、途中であっけなくホテルから落ちて死んでしまうし、
イーサンが追いかける敵役も、実は仮面を被っていて、本当の顔は違っていた、などと、最後まで、敵が誰だかよく分からない。これは勿体ない。前作では、例のラビットフットをもったデブの彼(フィリップ・シーモア・ホフマン)が、分かりやすい憎まれ役の敵だったので、彼を倒せばいい、というのが非常に分かりやすかった。)

・ロマンスが無い。
(また前回と比べて恐縮だが、前回は、イーサンハントの恋愛、結婚がフォーカスされており、かつ、その女性が誘拐された為に、絶対に助けなければいけない、というイーサンの切羽詰まった様子が、トムクルーズの演技を、更に感情を入れて見入らざるを得ないものにしていた。しかし今回は、イーサンの妻も死んだ設定だし、ヒロインも、最後の方までドレス姿が出て来ないので、余り花が無い。映画の一番最初に、自分を愛していた人間を殺されたジェーン・カーターも、その仇となるロシア人女性をあっけなく殺してしまうので、何とも味気ない。)



以上となります。

偉そうにずらずらと書いてしまいましたが、
実際、見終わった後に、
「ああ〜!よかった!!」
という興奮が、全く無かった。

むしろ、エンドクレジットが出て来たら、
さっさと席を立って、帰りたいぜ、という感じだった。

(IMAXで観たのにも関わらず。
前回IMAXで観た”Fast Five”も”Inception”も、どっちも、観終わった後、「・・・・うおおおおおおーーー!!」という感じだったのに。”Inception”に至っては、そのシナリオの素晴らしさもあるだろうけれど、見終わった後、1時間くらい、ぼーっとしていた。”Fast Five”だって、「やっぱりIMAXは最高だぜー!!」と言っていた。しかし今回は、「やっぱりIMAXいいよね」とも思えなかった。残念!)

それと技術的な面で言えば、
IMAX用に撮られたシーンは、ドバイのホテルのシーン等の一部だけで、他の部分は、通常のフィルム撮り。だから、IMAXの画面でも、映えない部分がある。どうせ撮るなら、全部のシーンをIMAX用に撮ってほしかった。


*******

と、偉そうにずかずかと言っていますが、
でも、やっぱり面白かったとは思う。

一番最初に出て来たのは、なんと俺が今ハマっている”LOST”のソーヤー役の、
ジョシュ・ホロウェイ。
すぐに死んじゃったのは、残念ですね。


それと、もう一つ思い出したけれど、
今回駄目だった理由のもう一つは、
「チームの強さ」を売りにしているこのシリーズですが、
今回は、非常に中途半端だったということ。

どういうことかと言うと、
シリーズ1は、チームの誰が味方か分からずに、イーサンが困惑するシナリオ。
シリーズ2は、チームというより、イーサンの独断場。
シリーズ3は、ここで名監督JJ.Abramsが、
「本来のスパイ大作戦は、チームの強さが売りなんだから、
チームをもう一度押し出そう」と言って、
前作の様に、チームの強さを、全面に出した訳です。

しかし、今回!
チームで一応動いているんだけれど、
途中から組んだチームは、
途中で加わったアナリスト専門のウィリアム・ブラント役(ジェレミー・レナー)が、余り乗り気でない様子だから、ドバイのホテルのシーンでも、全員がしっかりと鍛えられたメンバーが集まって、「チーム一丸!」というよりは、仕方なく集まった集団、という雰囲気が出てしまっている。
要するに、ダメチーム。

なので、観ている観客が、「うおお!こいつら、頑張れよ!」と観られず、
「イーサン!みんなヘナチョコだけど、お前だけは凄いんだから頑張れよ!」となってしまう。
(もしかしたら、そういう作戦で、よりトムクルーズをかっこ良く見せる戦法か!?さすが、トムクルーズ、制作者サイド!)


それと、今回は、(IMFが解散されたという設定だからしょうがないかもしれないけれど)
イーサンたちに残された道具が、限られているし、それらが故障しまくるから、
どうしても、「IMF=すげえ技術を持った完璧なヤツら」というイメージが覆されて、
「技術にも見放された、生身の人間」的なイメージが先行してしまう。

「生身の人間」的なイメージに関しては、
前作の3でも、
イーサンが、愛するジュリアを助ける、という意味では、
「生身の人間」臭さが出まくってよかったんだけれど、
今回は、前回のように、
感情移入する余地がないから、
ただ、「道具が壊れた、ダメなIMF」的な感じが出てしまう。

*****

と、悪い所を挙げたら、いくらでも挙がりますね。

しかしね、俺が作ったら、間違いなく、こんな作品は作れないし、
その辺の偉そうな評論家の様に、偉そうな事ばかり言っているだけのヤツにはなりたくないので、きちんと褒めますけれど、
トムクルーズは、もう49歳なのに、自らドバイのシーンを始め、
スタントをやって、凄いですよ。

砂嵐の中でも(あれは多分CGだけど)、
めっちゃ全力疾走しているし、
普通の49歳は、あんな風に走れないよね。
(一番最初の、ロシアの牢屋を出るシーンで、
懸垂をしながら下に降りるのとか、すごいよね。)

それから、ポーラ・パットンが色っぽい。
Paula-Patton-Ghost-Protocol-Mission-Impossible


(彼女は、僕の大好きな映画、ウィルスミスの”HITCH”で、ヒッチがバーで見かけて声をかける、あのエロいドレスを着た女性ですが、あれがデビュー作だったんですね。その後は、色々出ていたらしいんですが、何とどの作品もたまたま観ておらず、結局今日、劇場で彼女を観て、「あれ?ヒッチのあの女性?」と、ちょっと興奮していたという、ただのオッサンです。)


それぐらいっすかね。

*****

最後にまとめると、

もう少し、テンポを良くして、
オープニングのテーマも、もうちょっとアップテンポにして、
敵役を明確にして(これはまあ、シナリオ上、しょうがないか)
ヒロインのエロっぽい出番を、もっと最初に出して来て、
で、チームのメンバーの絆を、もっと強いものにしてくれれば、
よかったのにねえ。

もったいないですねえ。

ということで、70点。
現在RottenTometoesでは、93%ですが、ちょっと贔屓し過ぎじゃないでしょうか。
それとも、俺が厳しいんでしょうか。

2011/12/16 22:20


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