November 24, 2011 22:22

「2011年の衝撃!」by 菅下清廣

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菅下さんが今年の5月に出した本です。
ずっと読みたいなあと思っていましたが、
やっと先日読みました。
非常に面白かったです。

この本の中では、
今の日本の経済のこと、
世界の動きのこと、
今後の経済の動き等が、
彼の分析により解説されています。

中でも面白かったのは、
日本の歴史トレンドが、
73年の周期を元に、
1868年の明治維新に始まり、
その後、1941年12月の真珠湾攻撃を境にピークになり、
その後は、下って来ている、という点です。

よって、この読みによると、
2014年が日本経済の大底となり、
その後はまた上昇して行く、と考えられます。


また、もう一つ面白かったのは、
今回の3月11日の震災により、
アメリカが恐らく裏で考えていた、
今後のシナリオに大きく打撃を与えたのではないか、
というもの。

アメリカはオイルを牛耳ることで、
世界経済をコントロールしてきましたが、
2001年の9月11日を境に、
中東の原油に頼っていては、それが一日でひっくり返されることの脆弱さを痛感しました。

その為、次にアメリカが取った政策とは、
原子力発電によって、世界各国が、自前のエネルギーを持つこと。
しかしながら、その上でアメリカが、
世界各国の原子力発電所で燃やすウラン燃料の供給を握ってしまえば、
それを持って、再度世界の力をコントロールできるというもの。


しかし、上のシナリオも、
先日の震災により、
原子力発電自体に対する批判が世界で強くなったことから、
アメリカを初め、世界各国が今後の動きに困惑を受けた、ということ。

******

上に書いた二つのシナリオは、
全て菅下氏による独自のものです。

彼は、経済や歴史を読む上で、
「波」を読むことの重要性を説きます。

全ては、「波」であり、
モノゴトには、サイクルがあります。


先日、茨城県立水戸第二高の数理科学同好会の生徒たちが発見して論文を発表した、
BZ反応のその後の動きですが、そのBZ反応自体も、「波」でできており、それは経済の動きや、人々の生活にも当てはまると、言われているようですね。


世の中の全てのものごとは、
小さな一点を見た場合と、
大きな視野で見た場合、
それに共通するものがある。

それを、彼は色々な角度から見て、
経済の動き、歴史の動きを予測、紐解いています。

******

非常に分かりやすく解説してあり、
経済に疎い人でも、読みやすく書いてあります。
(僕は経済に大分疎いですが、かなり楽しんで読めました。後は、知らない言葉は調べながら読んでいます。)



経済を知り、
自分なりの見方を付けて、
世の中の動き、及び歴史がどう動くかを読むことは面白い。
お勧めの本です。

2011/11/24 22:21



追記:原子力関連企業に盛んに投資をしているというウォーレンバフェット氏。
このニュースは直接は関係ありませんが、
先日、彼も初来日をしていましたね。
タンガロイ(福島県いわき市)の新工場完成式への出席が目的でした。
ここへは、彼が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが、傘下企業を通じて投資をしています。
もしかしたら、今回の視察は、別の目的もあったのかもしれませんね。
よくわからないけれど。



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