November 22, 2011 23:53

「村上朝日堂」by 村上春樹&安西 水丸

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今日はお姉ちゃんの赤ちゃんが無事に産まれる、
という良いことがあったが、
同時に、夜は仕事のできない人と
電話で散々話をする、という嫌なことがあって、
久しぶりに興奮してしまったので、
それを抑える為に、村上さんのエッセイを読んだ。
先日、彼女から、
「村上朝日堂」「村上朝日堂の逆襲」「村上朝日堂 はいほー!」
の3作を借りた。
嬉しい。

彼女は、村上さんのこれらのエッセイを読んで、
高校時代の青春を過ごしたらしいです。


*****

村上さんのエッセイは、
力がいい意味で抜けていて、
とても面白い。

水丸さんの描く絵も、
とてもかわいい。

水丸さんの描く村上さんの似顔絵は本当に似ていて、
先日呼んだ「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」
にもあったけど、
よく町を歩いていると、
見知らぬ女性に、「あの、村上春樹さんですよね」
と声をかけられて、
「よくわかりましたね」と言うと、
「だって、水丸さんの描く似顔絵とそっくりなんだもん、ウフフ」
と言われる、というくだりがあった。

「そんなに似ているかなあ」という村上さんのおとぼけ感が面白い。


******

何を書こうとしたかというと、
村上さんのこのエッセイの中で、
切符をなくさない為に、
切符を折り畳んで、耳の穴の中に入れる、
というのがあった。
もう爆笑である。

「え?そんなことしたら、
改札のところで自動改札の中を
切符が通らないじゃん」と一瞬思ったが、
考えてみれば、
今のSuicaやPASMOのように、
「ピ!」となったのも、ほんのここ10年くらいだし、
その前に、自動改札になったのも、
俺が小学校後半くらいからだった、
気がする。

よく小さい頃、
母親に手を連れられて、
上野とかまで買い物にいったころは、
恐い駅員のオッサンが改札に立っていて、
その人に切符を渡すと、「パチン」と切符に穴をあけられて、
それを返された。
または、そこが終点だったら、
そこで回収された。

「よくあんな一瞬で、
色々な乗客の切符を見分けられるもんだ」
と子供心に関心していたけど、
そういう人たちの仕事も、今ではなくなってしまった。

先日行った、佐原や小見川の駅でも、
または、全くの無人駅の滑川のような駅でも、
遂に、Suica用の「ピ」が進出していた。

今は、そういう時代なわけです。
今生まれる子たちは、
(今日産まれた俺の姪っ子なんかは)、
ネットがないことや、
パソコンがないこと、
携帯電話がないこと、
テレビがないこと、
ゲームがないこと、
そういう世界を、信じられないんだろうな。

俺たちが、小学生の頃、
社会の教科書を見て、
「え?数十年前まで、
洗濯って、洗濯板を使って、
手でやってたの?
冷蔵庫ってなくて、
夏は、氷を買って来て、
それを入れて、冷やしていたの?」みたいな。

*****

まあ、そんなわけで、
切符を折り曲げて耳に入れる芸当はもうできない時代ですが、
ぜひ、こういう良質なエッセイは世の中に残して行きたい。

心をリラックスさせるには、
とても良い作品です。

2011/11/22 23:53



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