November 18, 2011 15:11

「非常識な成功法則」by 神田昌典

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先日出版された新装版を買った。

内容は、
「やりたいこと」を書き出す前に、
「やりたくないこと」を全て明確にしたり、

自分の望みを書いた紙を、
毎日、朝と夜の、ウトウトとしている時に眺めて、
潜在意識に深く浸透させることだったり、

自分のセルフイメージを高いものにして、
自分のキャパシティを広げることだったり、
(これはすごく大事。セルフイメージが低いと、
何をやっても、うまく行かないけれど、
セルフイメージが高ければ、大抵の事はうまく行く様になってしまう)

触発系のテープを聴いたり、
本を大量に読んで、多くの知識を入れて、
自分の脳を活性化させることだったり、

今ある状態の良い面と悪い面、
及び、自分がなりたい状態の良い面と悪い面を、
それぞれバランスを取れる様に自分の中できちんと整理をして、
それから行動をすることだったり、

成功した後の自分を明確にイメージして、
その自分が、今の自分に話しかけているイメージで、
そこから逆算して、今日何をしたらいいのかを、
その将来の自分に聞く方法だったりと、

そんなことが書いてある。




感想としては、
賛否両論あるだろうけど、
書いてあることは真っ当だし、実際にそれをこなして行けば、
なりたい自分には近づけると思う。


この本では、「成功とは何か?」の定義は無い。
端的に、年収が10倍になって、自由になれれば、
それが成功、的な要素もあるけれど、
それは彼の本来意図しているところではなくて、
敢えて分かりやすく、挑発的に書いているのだと思う。


また、「したいこと」を書き出す前に、
「絶対にしたくないこと」
「その中でも、本当に一番したくないこと」
を自分に問いかけて、自分の中を掘り下げて行く作業は大事で、
それは俺も、この本を読んでから、とことんやってみた。


また、自分にとっての「成功」の状態を紙に書き出し、
朝や夜にそれを意識して、自分の潜在意識に落とし込んだり、
自分のセルフイメージを高く持って、
毎日の物ごとに当る様にする、というのは、
非常に効果的なので、実践している。


題名の、「非常識な〜」の通り、
本の内容自体が非常識かどうかは、
今では同じ様な内容の本がたくさん出ているから、
全然非常識ではないと思うけれど、
この本が最初に出版された2002年では、
目新しかったのかもしれない。


*****

ここまでは、この本の内容に対する、
純粋な感想です。


ここからは、今回の新装版に関して。


新しく、同じ内容の本を、
「新装版」と命名して、
売り出すのは良いけれど、
中に、大きなプリントミスがあった。


145ページの最後の部分だが、
「この作業は〜」という4行分ほどの文章を、
何と、同じ形で、
2回もそのまま掲載している。
(2つ目の文章の最後は、終わり方が少し変更されている。)

今回の新装版の売りは、
「2002年に出版されたものに、一部修正をしたものです」
との表記があったので、それで敢えてこっちを新品で買ったが、
それが、この出来では、疑うよね。

しかも丁度、この間違った文書が載っている段落は、
彼の代表作でもある「フォトリーディング」の説明をしている箇所で、
フォトリーディングのやり方というのは、
文字を一つ一つ丁寧に追って行くのではなくて、
ぱっぱっと、全体像を俯瞰するやり方でやって行くものなので、
それがこう出てしまうと、皮肉だよね。

「あんたらは、文章の校正も、
フォトリーディングでぱっぱっとやっているんですか?」と。

このフォレスト出版は俺は結構好きで、
彼らの出している本も、結構買っているけれど、
こうして、同じ内容の本を、新しく大体的に出したのに、
その内容が、ただの一文字のスペルミスとかじゃなくて、
4行分も間違った内容が、重複しているなんて、
マジであり得ないと思う。


著者は、今回の前書きのところで、
「この本は、私が出している中で、
一番売れているが、
自分の本音がありありと出てしまっているので、
一番嫌いで、今まで一度も見返した事がない」とあったけれど、
今回も、文章校正の際に、見返してないんでしょうか。

それとも、そういう作業は、
全て他人に任せているんでしょうか。


*****

俺は、文章にはすごく拘ってしまうし、
最近のビジネス本は、誰しもが書けるから、
はっきり言って、文章能力の低い人間が、
ヘタクソな文章で書いている本が多すぎることに、
腹が立つ。

句読点の打ち方が間違っていたり、
「ら」抜き言葉が氾濫したり、
「これって、ただ名前を売る為か、
または、出版社に、
『○○さん、今度はこんな売れる本を出しましょう』
と言われて出したのか、そんなところだろう」
と思われてしまうような本が多い。




ここで引き合いに出すのは違うかもしれないけれど、
俺が村上春樹が好きなのは、
本の中身もあるけれど、
純粋に文章がとても上手いから。

別にここで、
ビジネス本を書いている一般人の文章能力に対して、
プロの作家のそれを引き合いに出すのはお門違いかもしれないけれど、
それでも、
どうにも文章がひどかったり、
内容がめちゃくちゃな本が多かったりで、
飽きれてしまう。

せめて、本を出版する前に、
文章校正くらいは、真剣にやって欲しいよね。
あんたら、本を売って、商売をしてんだろう?と思う。
その「文字を売る」人たちが、
こんな商売をしていては、
本当に、頭に来るよね。

「ただ、勢いに任せて、
『これでまた売れるだろう』と思って、
適当に仕事してんのか」と、本気で頭に来てしまう。
読者は、その本自体に、
1500円近いお金を払う訳であって。

文字を売る商売をする限り、
そこを忘れないで欲しい。
自分の売るものに、
プライドを持って欲しい。



******

熱くなってしまいましたが、
俺にとっては非常に許せないミスだったので、
ついついここまで書いてしまいました。

以前、落合信彦は、
「本のスペルミスは全て自分でもやるし、
それでもスペルミスが見つかって本が出版された際には、
俺はその出版社とはもう二度と仕事はしない」
とどこかのエッセイで書いていましたが、
それくらいの覇気をもってやって欲しいですね。

******

批判になってしまいましたが、
本の内容自体は、とても良いと思います。

2011/11/18 15:01




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