November 02, 2011 22:54
"The Bourne Supremacy"
お待たせしました。
ジミー大西ことマッド・デイモンの主演作、
『ボーン』シリーズの二作目です。
前回、一作目の『ボーン・アイデンティティー』を観て、
感動してしまったので、
今回、二作目を楽しみにして観ました。
ちなみに、一作目を観られなかったのは、
アメリカ公開が2002年6月14日で、
日本公開が2003年1月25日だったから。
アメリカ公開時には、まだ日本にいて、
向こうに着いた頃には、終わっていた頃だし、
日本公開の頃には、
アメリカにいたので、観れなかったんですね。
丁度タイミングが悪かった訳です。
二作目の今回も、
アメリカ公開は2004年7月23日。
丁度ヨーロッパを回っていた頃ですね。
で、日本公開は、
2005年2月11日。日本にいるわけないですね。
よって、この作品は、
今まで僕には観られる機会がありませんでした。
・・・・というのはコジツケで、
観ていなかった理由は、前回のレビューに書いた通りです。
マッド・デイモンさん、今まで興味を持たずにごめんなさい。
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そんなわけで、今回もジミーの生の演技が光っていました。
最初のインドでの、ビーチをとにかく疾走するシーン。
あれは何か意味あるんでしょうか?
あんなスピードでジミーが走ってたら、
みんな引くよね。
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その後、前回からのマリーは、
すぐに殺されてしまいます。
何とも悲しい。
で、ボーンは、
マリーを殺した奴らを捜しに、
ベルリンとモスクワを飛び回ります。
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正直言って、一作目の方が断然面白いです。
一作目はやはり、
ボーンがオープニングで出て来て、
海に浮かんでいるところを、漁師のおっちゃんたちに引き上げられて、
そこから、スイスの銀行に行き、
自分の写真が移っているパスポートを、何枚も見つけて、
「・・・俺は誰だ??」となるわけですが、
そうやって、観客もボーンと一緒に、
「一体、俺は誰なんだ?」的に、
体験をできるところ、
謎解きができるところが、
面白みだったわけです。
で、それに加えて、
以外とカーチェイスが凄かったり、
ボーンのアクションシーンが、中々迫力あったり、
「お?ジミーには誰も期待していなかったけど、
中々やるじゃん」的な感じで、
あの作品はヒットしたんじゃないでしょうか。
しかし今作は、前作のヒットを良いことに、
元々は、一作目のスタッフは、
二作目を作る可能性ははほとんど無かったのに、
(引用、Wikipediaより:
There were no plans to make a sequel to The Bourne Identity (2002) when it was conceived. Matt Damon commented, "When The Bourne Identity came out I said, 'There is very little chance we will do a second film, just because nobody on the team who made the first wants to make another movie if it can't be as good as, or better than, the first one.'")
それを、シリーズにしてしまうものだから、
「内容がうすいぜ」となるわけです。
DVDのメイキングに、
特典映像が何か1時間分くらい付いていたので、
それを観たけれど、
(長過ぎて疲れてしまった)
そこで初めて、
この作品は、ボーン以外の俳優が、
みんな凄い俳優たちばかりだとか、
(そんなのは観客は気にしません。脇役で凄い人が出ていようが、特に関係ないのです)
アクションシーンの撮影に、
スタントマンを使わずに、如何にジミーさんが自ら頑張っているかとか、
カーチェイスのシーンでは、
特別な車を作って(操縦席が、車の上部や後ろに付けられ、俳優本人は、車の中に入ったままで、撮影ができる)、時間をかけて撮られているかとか、
まあそんな風に、
何十分も延々と、撮影スタッフたちが、
自画自賛をするわけですが、
でもね、映画というのはね、
それが撮られた苦労の裏より、
観客が観ていて、純粋に面白いかどうかが、
一番重要なのであって、
本作を見終わった後に、
「ふーん、いまいちだったな」
で感想が終わり、
その後にメイキングを観て、
「あれ?以外と手間ひまかかってんじゃん。
そう考えると、まあ、特別なのかも」と思わせる様な映画は、
やはり、純粋に、「傑作」とは呼べない訳ですよ。
(偉そうにすみませんね)
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しかし、最後のカーチェイスは、
あれは凄かったですね。
ジミーさんの乗っていたタクシー(Volga 3110)は、非常に頑丈で、
「お前、一体何回、車にぶつけられたんだ??」
とツッコミたくなるほど突っ込まれているのに、
それでも、右前のカバーが全部外れようと、
敵のジープと壁の間に挟まれようと、
それでも、タフに運転し続けます。
あれは、すごかったね。
あのシーンだけで、
この映画は、救われたようなもんです。
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しかし、マッド・デイモン演じるジェイソン・ボーンは可哀想すぎる役です。
彼は、三作目で救われるのでしょうか・・・?
Wikipediaなどで結末が簡単に見れてしまうので、
それを見ない様に気をつけながら、
三作目を楽しみに見ます。
がんばれジミー!!
2011/11/2 22:54
追記:
ちなみに、最初にボーンがパメラたちのいるCIAの作戦会議場所を突き止め、
遠くのビルディングから、狙撃中で狙いつつ、
パメラに電話をするシーンがあります。
で、
「俺の知っている人間をよこせ。
前回、チームに加わっていたアメリカ人女性を今日よこせ」とパメラに交渉します。
そこでパメラが、「彼女をまずは探さないと‥‥‥」と言うと、
「その必要はない。お前の横にいるだろ」
("She's right next to you")
と言う訳ですが、
そのシーンがカッコいいよね。
このシーンは、確か劇場の予告編で何回も流されていました。
要するに、このポスターのシーンですね。
(予告編では、
ちょっと編集されていて、
"Where is he?"
"Right next to you."
となっている。シビれますね。)
しかし、もっとかっこいい写真を使ったらいいのにね。
マッド・デイモンはカッコいいんですから。