October 26, 2011 21:54

「何くそ根性」



俺は中学の頃、いじめにあった。
それで、一度、人と話すのが怖くなった。
しかし、そんな自分は嫌だった。
意地でも、学校を一日も休まなかった。
休んだら、それで自分は怖じ気づくと思っていたから。

絶対に、そいつらの前では、
意地でも、弱い自分は見せなかった。
見せる代わりに、心を麻痺させた。
そうして、何とか乗り切った。

*****

高校は、地元から離れた場所へ行った。
その思い出が染み付く地元から出たかったし、
ゼロから、スタートさせたかった。

最初の頃は、俺の過去を知られないかと、
新しい友達と話す際にも、ちょっと内心ビビっていた。
心の中は、
「(過去にいじめられたというカッコ悪い経験を持つ)こんな俺と話していて、この人はいいのか?」
そんな風に、思っていた。
つまり、俺の自尊心は低かった。

高校1年の2学期頃、
確か今くらいの時期に、
ある瞬間、昼休みに、
いつもの仲の良いグループと話していて、ふと、気づいた。
「あ、おれ、もう、過去の自分を気にしていない」と。

そこから、自信がついた。
そこからは、高校2年の頃に、3週間のホームステイをアメリカにして、
世界の広さに気づき、アメリカに行く事しか考えなかった。


アメリカに行き、とにかく、
俺は、自分を鍛えようと思った。
人間的に、デカくなりたかった。
俺には、劣等感があった。
中学2年から中学3年まで、2年間、
同年代の奴らが経験するような友達関係を築けていなかったから、
知らない事も多かったし、
俺は、他の奴らより、2年間分、遅れていると思っていた。

アメリカに行き、とにかく何でも経験してやろうと思った。
日本語は絶対使わないと決めて、日本人から極力離れた。
とにかく、アメリカ文化に自分をドップリつけ込んだ。

2年目の夏休みには、初めてヨーロッパを一人でバックパッカーで旅して、
6週間、とにかく色々な所を回って、
世界中を、一人で回る自信がついた。
3年目の夏は、一ヶ月、アメリカを列車で一周した。
その町で出会ったアメリカ人に泊めさせてもらうか、
または、それが無理なら野宿、というルールを自分に課した。
音楽プレイヤーも、携帯も使わなかった。
度の途中では、ゲイの家に泊まってヤバかったり、
かなり危険な思いもした。
だからこそ、その旅の終わりには、かなり自信が付いた。

4年目の夏休みには、日本の同年代の奴らと比べることすら、
考えていなかった。
勉強も必死こいてやって来たし、絶対に、日本の大学生に負ける気がしなかった。
その夏に、就職活動を日本で行って、
それは自信から確信へと変わった。

その夏に、アジアも回って、自分はアメリカで就職する道に決めた。

4年目の冬は、グアテマラ、エルサルバトルも一人で回って、
もう、英語圏以外でもサバイヴしていける自信がついた。

その後、卒業して、進路を見失った。
一年残って、バイトをした後、
日本に、帰って来た。
その後、焦って、進路を決め、一社目に入り、
5ヶ月で辞めた。
そのまま、次の日から、次の会社に移った。
そこで2年と8ヶ月働いて、先日、退職した。

******

さっき、彼女と話をしていて思い出した。
俺は、「何くそ根性」で生きて来た、と。
俺は、最初に人よりハンデを負って、
その代わり、そいつらを見返してやるという、
何くそ根性で、生きて来た、と。
だから、そんな状態にいるとき、
一番、心の奥底から、パワーが湧き出す。
自分の胸が熱くなり、身体が熱くなって来る。

その状態にいることが、
俺が、一番、自分の本領を発揮する方法。


俺はさっき彼女に言った。
「俺は、日本の同年代の奴らと比べて、劣等感を感じている」と。
その「やつら」って誰?
よく考えてみると、俺が作り出した、イメージ。
大手商社に入って、年収を沢山もらい、
世界中を飛び回って、大きな裁量を任されている。

大企業だから、社内研修の機会も多々あり、
勉強する機会が沢山ある。

それって、じゃあ、それを超えてやればいいだけの話じゃねえか。
年収、自らの力で、3000万以上を稼げる人間になれば良い。
研修制度なんて、俺が自ら、自分で勉強すれば良い。
今の時代、ネットもあるし、本もすぐ手に入るし、
勉強出来ないモノは無い。
世界中を回っていることが羨ましい?
なら、俺が自ら、好きな国を、
自分の裁量で回れる状態になれば良い。



それらをクリアーすれば、
俺のその「劣等感」は消え失せる。


自分は、完璧を求める。
その完璧に対して、自分が近づいていないと、
劣等感を感じる。
ならば、努力するのみ。
それを乗り越える為に、自らを鍛えているとき、
俺は一番燃える。

******

上に書いた俺の「イメージ」は、
他の人から観たら、惹かれないものかもしれない。
しかし、俺は、それに惹かれる。
なぜなら、それが俺が「価値観」を置くものだから。

世界中を周りたい。
自分が好きなものを全て買えて、
自分が好きな人、愛する人たちに、
好きなことを、際限なく全部させてあげられる金銭的余裕を持ちたい。
常に、貯金の残り金額を気にして、
買いたいものを、制限しなければならない生き方は嫌だ。
それは、心の余裕の無さに繋がるし、
俺は、「モノ」が、何だかんだ言って好きだから。

自分がそれを買えるお金がないから、
そもそも、それを欲しいと思う、物欲を無くす様に、
悟りの世界に入る、それは、俺は嫌だ。
欲しいものは欲しい。
自分が好きなもの、美しいと思うもの、
興味があるものは、手に入れたい。

世界を、周りたい。
世界中の国々を訪れて、彼らの文化に入り込み、
「この世界の広さ」を感じたい。
その時に感じる、心が震えるワクワク感、
高揚感を、いつも感じていたい。
せっかくこの地球に生まれたんだから、
この地球が持ちうる可能性を、全て経験したい。

俺は、自分が、ビビって、
自分の心が小さくなって、
ビクビクして、毎日を生きるのが嫌だ。
自分の可能性を、マックスまで使い切りたい。

今日、俺に取っての、「成功」とは、
何かを、真剣に考えた。

俺に取っての「成功」は、
「自分が、自分の可能性を最大限まで生かしきって、生き抜く事」。
それと、
「自分が愛する彼女と結婚して、子供を持ち、
彼女とその子たちが、欲しいと思うものを全て手に入れられる金銭的余裕を持つ事」。
そして、
「自分の両親、家族に、好きなものを全部買ってあげられる金銭的余裕を持つ事」。

その状態に、まずなること。
それが、今の俺にとっての成功。

貧しい国の子供たちを、幸せにしたい、とか、
恵まれない子供のサポートをしたい、とか、
そういう気持ちは、正直、今はない。
何故なら、俺自身が、今は満足していないから。
俺は、自らが心から幸せになって、満足しないと、
他人の為に、動けない人間。

*****

話がずれたが、
とにかく、俺は、
この3年半、日本に帰って来て、
かなり、「ビビって」毎日を過ごしていた。
仕事の結果が出ていた数ヶ月感は、
自信満々で生きていた事もあったが、
それもほんの数ヶ月。
後は、ビビりながら、怯えて、
毎日を生きていた。

しかし、そんな生き方は、俺が一番嫌だ。
そして、その生き方は、
「己の可能性を最大限まで引き出す」可能性を、
一番、無くす方法だ。

自分の事を、信じる。
自分の可能性を、信じ抜く。
他人に何と言われようと、
自分は、必ず成功すると信じ抜いて、
信じて信じて、信じ抜く。

それが、俺が生きて行く方法。

他人の意見は、「今の一瞬の状態」を見て、
その人が思う、ただの「意見」でしか無い。
それは、自分の状態が変われば、
それに基づき、他人の意見は変わる。
そもそも、他人は、
自分が発した、その人に対する意見など、
覚えちゃいない。
だから、そんなものは、気にする必要は、
一切ない。


自分の周りに「今」いる人たちと自分を比べて、
自分の生き方、考え、信念を、
曲げたり、変えたりするのも、
ノンセンス。
何故なら、自分の環境が変わって、
その人たちが周りから消えた時、
その価値観は、消え去るものだから。

だから、常に自分が軸を置くのは、
「自分が心から、どう思うか」。

その生き方は、俺が求める道なのか?
その道は、俺が心から進みたい道なのか?

今、自分がそれを決めようとする、
その「理由」は、
俺の心の奥底から出て来たものか?
それとも、他人の意見、価値観が入っているのか?

そこを、見極める事だ。
でないと、後で必ず後悔する。
何故なら、自分の人生を生きるのは、自分だから。
自分の心をだまし続けたり、
心の叫びに蓋をしながら、生きる事は、
自分の人生を、棒に振っているのと同じだから。

*******

自分の価値観を、明確にしろ。
自分が、何を欲しがっているかを、明確にしろ。
他人の意見を気にするな。
勝手に、自分の自尊心を下げるな。
自分に自信を持て。
自分の可能性を、誰よりも自分が、信じ抜け。
そして、絶対に諦めるな。
心から欲して、絶対に諦めなければ、
必ず人生は、手に入る。


*******

己の最大の敵は、自分が抱える恐怖。
それに打ち勝て。

自分の心が、芯から燃える、生き方をしろ。


2011/10/26 21:00 〜21:41





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