October 17, 2011 22:37
「経済のことよくわからないまま社会人になってしまった人へ」by 池上彰
池上さんが書いた、
題名通りの本です。
とても分かりやすく、
「お金とは」が書いてあります。
初版が出たのは2004年でしたが、
2009の増補改訂版では、
サブプライムローンに端を発した世界金融危機のことも、
その仕組みが、詳しーく、分かりやすく書いてあります。
銀行の仕組みだったり、
税金や年金の仕組みだったりと、
今まで、何となく良くわかっていなかったことが、
とても良く、分かりやすく書いてありました。
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そして何より感動したのは、
彼の後書きですね。
「お金のことをきちんと管理する」とは、
自分の生き方をきちんと管理し、
それができている人は、魅力的であるということ。
一年に一度は、自分の金銭面での、「お金のリストラ」をするように、
定期的に、自分の仕事や、人生を見直す、
「人生のリストラ」も、してみては如何でしょうか?と。
それは、自分が人生において、積み上げてきたものを、
客観的に、一度時間をかけて、落ち着いて、
「見直す」という作業でもあります。
その中で、自分が本当に、
「何を大事に思い、何が、不要なのか」を、
自ら、見極める、ということ。
それを繰り返してこそ、
自分の人生から、無駄がそぎ落とされ、
本当に大事なものだけが残ります。
彼は、経済の本を通して、
それが大事だと、読んでいる人が
心地よくなるように、柔らかに、提案をしているわけです。
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昔、De Anza Collegeで、
経済(Economics)の授業を取った時、
その教授(Dr. Mac)が、言っていました。
「経済学とは、
一番効率的な生き方を知る方法だ」と。
まさに、その通りだと思います。
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「経済」とは何か。
それを知るスタートを切る上で、
まず、読みたい一冊です。
一家に一冊置いて、
子供に読ませてあげるのも、とても良いと思います。
池上さんの、その知的で、
教養溢れた、
しかし、飾らない性格に、
彼の人間性の良さが、滲み出ています。
2011/10/17 22:37