September 01, 2011 09:23

「ニュースの読み方使い方」by 池上彰

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池上彰さんの本。

実際の中味は、
ニュースの読み方以外に、
本の読み方、
情報の発信の仕方、
文章の書き方、
ひとの話の聞き方、
などなど、
彼の経験を元にした内容が、
盛りだくさんの、満足の一冊。


それにしても、
彼の文章は、本当に読みやすくて、
かつ、彼の人柄が表れている。

至って真面目に書いてあるんだけど、
そこには、彼の独特のユーモアが入っていて、
読みながら、思わずぷっと吹き出してしまう箇所がいくつかあった。
電車の中で読んでいたので、前の人に思いっきり見られた。

(彼が、普段何かをメモする時に、濃いめの鉛筆を使うというエピソードで、
「濃いめの方が、針が柔らかく、スラスラと書けるので、
まるで自分のアイディアが、天に羽ばたいて行く様です。
たまに、余りにもスラスラ書き過ぎて、『あれっ、これは何を書いてあるんだろう?』と、自分でも読めないこともありますが」などのくだりがかなり面白い。)


他にも、彼の読書術とか、
(彼が、本は、
「お姫様」と「奴隷」に分けて、
奴隷の本は、線を引きまくったりして使い倒し、
お姫様の本は、
自分の好きな大事な本を、
カバーに入れて、たまに読み返しては、しみじみと眺めることに、読書の本当の幸せを感じる、という、すごく共感する箇所があった。)



他にも、
彼がNHKの新人時代に、ローカルの交番に通って、そこで、
刑事から事件を聞き出す方法とか、

子供ニュースで、人に分かりやすく物事を伝えるには、どうしたら良いか、とか、

世の中のニュースは、どうできていて、
どの様な仕組みなのかを知ることで、その読み方が変わってくることとか、

何かを発する時に、
(文章を書くとき、
言葉に出して、伝える時)、
どうしたら、より相手に分かりやすく、伝えられる様な力を付けられるか、など、

非常に、勉強になる内容ばかりだった。


(例えば、常に、
目の前にある状況を、報告書に書かなきゃいけないと考えて物事を観察すると、
細かいことに気づく様になり、
目利きが効くようになること、とか。
実際に今日、
ランチを買いに行く時にためして見たら、
本当に色々と記憶に残って、
楽しかった。)




と、とても良い本です。
ぜひオススメ。

2011/9/1. 0:12





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