July 21, 2011 02:23
「揖保乃糸の作り出すグルーヴ」
俺は、いつも家に着くのが、
1時を回ってるからさ、
夜、何かを食べると言っても、
そうめんくらいなんだよね。
もたれるから。
で、夏はそうめんを食べるんだけど、
2年前の夏、
彼女のお家に、お歳暮で「揖保乃糸」が送られて来て、
一箱を、俺んちに持って来てくれたんだよね。
その時に初めて知った、
普通のそうめんと、揖保乃糸の違い。
それは衝撃的で、
それから毎日、木の箱に入っている揖保乃糸を、
ひたすら食べ続ける日々が続いた。
全然飽きなかった。
で、その夏も終わり、
去年の夏は、揖保乃糸も無く、
お店で買うにも、300グラムで300円くらいするから、
「高くて買えねーや。100円ローソンの、300グラム100円でいいや」
と、去年の夏は過ごしていた。
そう、揖保乃糸の美味しさは、
記憶の彼方に覚えているだけで。
*****
で、今年。
相変らず、100円ローソンブランドを買っていた訳だけど、
この前、ふと、
近くのフジスーパーで、
「・・・というか、俺って、
普段食事の数自体が少ないんだから、
ここでケチっても、しょうがないんじゃない?」と。
しかも、揖保乃糸を買っても、
結局、一食100円だし。
めっちゃ安いし。
で、先日買った。
で、きっちり二分半茹でて、食べた。
いやあ!!
うまかった!!!
もう、衝撃的でしたね。
まず、麺が違う。
全てが、滑らかというか、
しっとりというか、
艶がかかっているというか、
もう、口に入れた瞬間に、
麺全体が、光っているわけよ。(イメージ)
で、一本一本が、
まさに、絹みたいなんだよね。
もう、このうまさは、
いつも偽物を食べていたら、
分からないよ。
その日は、一口一口に感動して、
非常に幸福だった。
で、2食目、3食目と食べて、
人間は、これまた、
そのレベルに、慣れてしまうんだよね。
その良さが3食目では、ほとんど分からなかった。
で、今日帰って来て、
夜中の2時に、スパゲッティを食うか、
そうめんを食うかで迷ったけど、
明日の朝もたれるのが嫌だから、
そうめんを選んだわけよ。
で、昨日で、揖保乃糸は、食べ終わっちゃっていたから、
一束だけ残っていた、ローソンブランドを食べた。
このまずいこと!!
もう、見た目からしてというか、
水で冷やす時から違うよね。
まず、麺の纏まり方が、違う。
一本一本が、仲良くないわけ。
で、全ての麺が、
ごつごつしている。
髪の毛で言うと、
太くて、ばさばさの髪と、
それに比べて、揖保乃糸は、
髪に艶がかかっていて、
全てにまとまりがあり、
丁度、シャンプーのCMのような、
あんなまとまりがあるわけ。
そう、麺が光っているわけよ。(イメージ)
今日、俺は、
ローソンブランドを再度食べて、
揖保乃糸しか、もう食えねえ、と思ったね。
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揖保乃糸は、日本の宝です。
国宝ですよ。
芸術です。
で、さっき、ローソンブランドの麺を水で冷やしながら、
思ったわけ。
「あ、揖保乃糸には、
グルーヴがある。」と。
グルーヴが無い音楽は、
一個一個の音が単体で、
全然「うねり」を作り出していないんだよね。
しかしながら、
グルーヴのある音楽は、
全ての音が、うねりを作り出し、
まとまっている。
全ての原料がブレンドされた、
極上のシチューみたいに。
*****
揖保乃糸は、グルーヴを作っていますよ。
みなさん、揖保乃糸を食べましょう。
揖保乃糸応援委員会会長
2011/7/21 2:23am