March 20, 2011 10:31

「目の前にころがる”チャンス”に気づくかどうかは自分次第」


文字に落とす事。
それは、自分が経験した事を、
客観的に振り返ることで、
自らの体験を、学びに変える事が出来るし、
自らの立ち位置を、客観的に見るには、
とても重要な事。

俺は、留学した19歳から、
毎日日記を欠かさず書いていた。
たまに書かない日もあったけど、
留学していた6年間は、
ほぼ毎日、日記帳に思いを書き留めた。
だから、その日記帳は、20冊近くなる。

*****

日記を書いたり、ブログを書いたり、
自分の経験を言葉にしないと、
気持ち悪くなる。
同時に、最近は年齢を重ねたせいもあるのか、
以前経験した事を、二十歳の頃の様に、
鮮明に思い出せないことがある。
最初はショックだったが、
それも、年齢を重ねた事を思えば、しょうがない。
しかし、こうして文字に残しておくと、
後で何度も読み返す事により、
その経験が、何度もリプレイされるので、
その記憶は、強くなり、忘れなくなる。

だから、見た映画、読んだ本、
会った人の事、
そして、それらを通して感じた「思い」「感情」「考え」、
そういったものは、残しておきたいと思う。
それらの「感情」は、一過性であり、
後で何かしらのきっかけで、その感情を
思い出す事はあっても、
その時の「感覚」は、ずっと長続きするものではないから。

そして、その時の「ポイント」を残しておく事で、
後で数年後に読み返した時、
自分の成長が見れる。

俺が日記を書くのは、
上記の2点にある。
1、自分の経験を客観的に見る事で、そこから学ぶ事。
2、自分の成長記録として、「今」のポイントを残す事。

******

出だしが長くなったが、
今日書きたかった事は、先日地震が起きた11日に
いらっしゃっていたお客様との出会い。

******

彼は、D&Gで働いている26歳。
非常に落ち着いた方で、見た雰囲気はイチローの様な感じ。
とても小奇麗にされていて、
お会いしてすぐに好感を持てる方だった。

彼とは、地震が来る前、1時間半近くは、
いつも通りブースで話をしていたが、
地震が来てからは、一緒に非常階段を使って下まで降りて、
そのまま、帰宅命令が出る17時頃まで、
2時間近くも、立ちながら話をしていた。

*****

彼とは、ブースにいる時には、
中々深い所まで話が出来なかったけど、
いざ下に降りて、外の景色を見ながら、
(実際には、慌てながら下に降りてくる住友ビルのスタッフを横目で見ながら、)
色々な事を話した。

*****

まず俺が気づいたのは、
いかに俺が、彼の話を”聞いて”いなかったか、ということ。

彼がどうして留学をしたいのか。
その理由となる”要”を、ご来店されて最初に行うヒアリングの時点で、
彼は幾つも言っていたのに、
(元々野球が好きだったこと、
今の会社にどうして入ったのか、
どうして、留学をしたいのか、
今後、どうして行きたいのか、等)
それらの大事な彼の言葉を、
俺は結局、聞き流していた。

それに気づいたのは、
彼と下に降りて、
彼の事を”お客さん”として見るのは止めて、
一人の”男性”として見始めてからの事。

いつもブースにいる時には、
いくらお客様の事だけを考えようと思ったって、
結局は、自分の数字の事を頭の端っこで考えている自分がいる。
それは、完全に自分のエゴであり、
やっぱりどこかで、その人が如何にしたら、
申し込んでくれるかを、計算しているわけ。

そういう時の自分は、
本当に100%、純粋にその方の人生を考えているかと言ったら、
少なくとも俺サイドで物事を考えているわけだから、
そうでは無いし、
そういう状態で、お客様の話を聞いていても、
聞いているようで、実は、”聞いていない”。

そんな失礼な事をしている、ってことを、
下に降りて、彼と再度「語り合って」から、
気づいた訳です。

******

彼は元々、野球部に所属していて、
将来も野球をやろうかと思った時期もあったらしいんだけど、
ずっとアパレルが好きで、今は上に書いた、
D&Gで働いている。

店に実際にどんな人が来るのか、
彼らのステイタス、金銭面の羽振りの良さ、
そんな事を聞くのも面白かったが、


彼と話していて、本当に”面白いな”と思った瞬間は、
彼と俺との、『価値観の違い』に”気づいた”時。

*****

彼は、アパレルが好きで、
アートも好き。
彼は、休みの日には、映画を立て続けで5本観る事もあるそうな。
何の為に観るかというと、
それらの映画を通して、色々な事を感じたり、
新しい刺激を受けたり、アイディアを思いついたりするのが
好きだから、ということ。

彼の夢は、広告に携わる事。

働く業界は、今いるアパレルの業界、というイメージが
今は一番強いが、
それはあくまでも、今自分がアパレル業界に現在いるので、
そのイメージが強いだけであり、
自分が軸を置くメインは、
あくまでも「広告」だということ。

ではなぜ、広告か?

彼曰く、
例えば一つの広告用の看板やポスターを作った際に、
それをみた100人の人が、
それを同じ様にどう感じるか、
どこまで、同じような印象を持たせるか、
そこを考える事に、凄い面白さを感じるという。

実際に人が100人いたら、
例えば同じポスターを見ても、
感じ方は人ぞれぞれ。
しかし、メーカーやブランド、
それらの会社は、
一つの広告を作って、
如何に、同じようなイメージを、
世の中にいる数億の人々に与え付けるかに、
力を注いでいる。


上に書いた事を彼が話していたとき、
最初俺は、その”面白さ”が余り理解できていなかった。
ただ、「なるほど」という程度だった。

しかし、彼とその後、
色々なアートの話とか、
建築の話とか、
映画の話とか、
色々な事を話すにつれて、

彼は、
「自分が一つのモノを見た時、
自分が感じるその感覚と、
同時に、他の人がその同じモノを見た時、
その人が感じる感覚は、
必ず違うものであって、
その『両者の”感じ方の違い”』を、
考える事が、
本当に楽しい」、ということだった。

それに対して俺は、
人がそれを見て、どう感じるかには、
余り興味が無く、
「自分がそれを見て、
どう感じるか、
どう”感じた”か、
そこに、一番興味がある」、ということだった。

簡単に言ってみれば、
この世の中を、大きな宇宙のイメージで捉えて、
その中に、例えば100個の星(100人の人)
がいた時、
そして、全員が、真ん中にある一つの太陽(対象)
を見ている時、

俺は、
自分という星が、その太陽を見て、
「どう感じるか」、「どう感じたか」、
にしか興味が無いんだけど、
(だから、自分がどう感じたかを日記に書く事が好き)、

彼の場合は、
自分がその太陽を見て、どう感じたかももちろん大事だけれど、
それ以上に、他の99個の星の人たちが、
その太陽を見て、
感じている感覚、感想の『違い』、
それにフォーカスする事が、楽しい、ということ。

そして彼は、
出来ることなら、
皆の感じ方が違うことを前提に置いた上で、
一つの星を作り出し、
その星を見た時、みんなが大体、
同じ様に感じてくれるには、
どうしたら良いか、
それを考えることが、何よりも楽しい、ということ。

******

上の例は、別に彼が言っていたのでは無いが、
俺は、彼の話す話を聞きながら、
自分の感じ方も脇に置きつつ話を聞き、
ふと、上のイメージが湧いた訳。

なので、彼に言った。
「僕は、自分がどう感じるかにしか
余り興味がないんですけれど、
○○さんは、他の人と自分の感じた方の”違い”を
考えることに、何よりも興味を覚える方なんですね」と。

******

俺は、その方と話をしていて、
そんな風に、今まで自分が気がつかなかった
自分の価値観、及び他の人の価値観との違いを
感じるのが楽しかったし、
たわいもない話をしながら、
ふと、そんな「感覚的」な発見が出来たことが、
凄く嬉しかった。

俺が、人との出会いで、
本当に嬉しいな、と思えるときは、
こんな風に、それまで自分が気づかなかった
感覚、
それらを、その対話を通して、
”掘り起こす”とき。

脳の中の、全然使っていない場所を使って、
今まで無意識に気づいていたか、
または、全然気づいていなかった領域の分野を、
掘り起こした感じがするとき。

一言で言うと、”気づき”。
それを知る時、
自分は、もう一つ、自分の心の深さを深くした気がするし、
自分の成長の土台を、一歩だけ上に固めた気がする。

*****

そんな風に勝手に俺が意気投合してからは、
彼にはありったけの俺の知識で、
彼の人生にとって、これからどうしたらいいであろうかを
アドバイスした。
英語の勉強の仕方しかり、
海外に行くときの方法しかり、
とにかく、自分の親友の様に、
俺の持っている知識は、全て惜しみなく伝えた。

*****

それから彼も、
今自分がハマっている本の話とか、
(仏陀の教えの話)
最近見て触発された映画の話とか、
(ジュリアロバーツの「食べて、祈って、恋をして」を見て、
彼がどう感じたか。
この映画は、会社の後輩が見て、
「いやあ、最高に面白くなかったです!」
と強調して言っていたので、見ていなかったが、
やはり彼の意見を聞くと、
話が長過ぎたとはいえ、自分の今の状況に照らし合わせて
見て、何か感じるモノがあったので、
とても良かった、というのを聞いて、
やっぱり、人が100人いたら、
100通りの感じ方があるんだから、
自分がそれを経験するまでは、
それを人の意見でジャッジしてしまうのは、
良くないなあ、と感じた。)

後は、トヨタのトップセールスマンの話とか、
そんな話をして、17時過ぎまで時間を忘れて語り合ったのでした。

*****

彼とはお会い出来て本当に良かったと思う。
こうして、色々な貴重な出会いが、
俺には、今の仕事を通して与えられる機会が多々あるんだな、
しかし、俺が自分の売り上げを頭の隅に少しでも考えている以上、
そういう貴重な『機会=チャンス』が目の前に転がっていても、
それに気づかずに、スルーしてしまうことが、
多々あったんだろうな、
と、感じた。

それは、俺の人生にも言えることであると思う。
先日読んだ、「人生逆戻りツアー」にもあったが、
天使は、自分の人生で、要所となるところで必ず、
何かきっかけやメッセージを与えてくれている。
そのきっかけに気づくのは、
自分の心次第。
目の前にあるものを、見ようとするか、
それとも、自分の頭の中にあるディストラクションに、
気をそらされてしまい、
それに気づかなくなってしまうか。

******

長くなりましたが、
その方との出会いを通して、感じたこと。

2011/3/20 10:26am



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