February 19, 2011 23:55

『村上さんの小説は、海外旅行である。』


先日、村上さんの小説に関して彼女と話していた際に、彼女から出てきた言葉。

今俺は、彼の『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』を読んでいるけど、先月の頭に『海辺のカフカ』を読み終わってから、この本を手にとって、なかなか進まない。
結構、お腹いっぱいって感じ。


村上さんの長編小説は、
世界観が凄いし、一度読み出すと、ハマり込んでしまう。
なので、一度その世界にハマった後で、すぐに別の世界にハマろうとすると、かなりお腹いっぱいになる。

例えば、
昨日までイタリアを満喫していたのに、今日からドイツに行ってしまったような。
イタリア旅行だけで今回は辞めておけば良かったのに、
そのまま欲張ってドイツも行っちゃうから、イタリアの良さも薄れてきちゃうし、ドイツも新鮮に感じない、みたいな。


それよりも、イタリアの長期旅行に行ってきた後は、
近所の銭湯に行ったほうが、
逆に新鮮みもあるし、
また、日本に飽きてきたら、
海外に行けば良いんだよ、と。


村上さんも、同じ事を書いていた。
「長編小説を書いた後は、短編が書きたくなって、ある程度まとめて短編集を書くと、また、長編小説が書きたくなる」と。




多分、ドイツの良さも、ちょっと期間を置いたら、良くなって来るでしょう。

今は近所の銭湯に行こう。


2011/02/19. 23:51

トラックバックURL

コメント一覧

13. Posted by 104P   February 22, 2011 23:40
ホンマに一発殴りたい。それから散々書いておきながら、自分なりの彼の評価(結論・理解)を書いていなかったので、補足させてください。

彼の作品ってスクラップブックみたいなもんなんかなと思ってる。いろんなとこから、自分の好きな感じのものを切り抜いてきて、好きなようにアレンジして、貼っつける。切り抜きの一つ一つに「クールだったから」とか、「全体的に見てこれが入ってたほうがいい感じ」という以外に選んだ理由はないけど、出来上がったそれが作品。

服飾の世界でもスタイリストという人がいる。部屋のコーディネートとも似ている。「カフカ」や「ノルウェイの森」、「1Q84」を選んだのも、「アインシュタイン」や「チェ・ゲバラ」、「マリリン・モンロー」、「My Fair Lady」のポスターを貼ったり机や本棚、ベッドシーツの色やデザインを選ぶ感じ。机の種類やポスターの人物について特に意見はないけど、部屋全体で見ると彼のセンスで統一した雰囲気があって、それが彼の作品なのかなと。彼も「マリリン・モンローの評価について訊かれても、、、。アイコンとしてクールだし部屋の雰囲気に合ってるとしか」ってな感じかもしれない。
12. Posted by shun   February 22, 2011 01:56
としさん、そのコメントに思わず仕事中に爆笑しそうになりました。笑

多分村上さんは、本当に何も考えてないと思いますよ。

屋上にも、ふらっと行くと思います。

としさんが目を向いて、「な、なにーっ!?」と言ってコブシを挙げている姿が目に浮かびます。
11. Posted by 104P   February 21, 2011 09:48
ありがとう、しゅんちゃん。

なるほどね。彼はなんにも考えてないって自分でも行ってるのか。そうじゃないかと思ってたけど、やっぱりそうなのか。そう言ってるだけで、嘘であってほしいが。「カフカ」が「不思議な世界」に「行って」、「戻ってくる」時に「カラスに襲われる」けど、「意味はないよ」とか、「なめてんの?屋上こいや」と言いたくなる。
10. Posted by shun   February 20, 2011 23:58
(続き)
僕は正直、としさんのように色々な小説は読んでいませんし、他の小説家に比べて、村上さんの作品がどうなのか、ということは、正直全く分かりません。

僕は元来小説自体を読まない人間なので、「小説」というものは、村上春樹以外は、正直読んだ事がほとんどないのです。(落合信彦はやたらと読んでいましたが笑)

なので、としさんのように、他の小説家と比べて、彼がどうなのか、ということを指摘してもらうと、とても勉強になります。
僕も、他の小説家の作品も、読んでみようと思います。

それと、彼の作品は、基本的に周りの世界と離れて暮らしているような、他の世界とディタッチした人間ばかりが主人公として出てきますが、彼はデタッチメントとコミットメントに関しても、色々語るメッセージがあるのかな、とういうことを、彼の河合隼雄との対談や、後は彼女に解説を聞いたりして、ちょっと感じていますが、正直、僕自身がよく理解できていないので、この点はまだ全然語れません。もう少し分かったら、ぜひ語りましょう。

後は、彼の作品の主人公は、周りの世界から離れているので、仕事帰りに凄く疲れているときに、電車の中で彼の作品を読むと、完全に他の世界から切り離されるので、その感覚が好き、というだけのこともあります。
なので、余り読みすぎると、外の世界に出るのが億劫になりがちなので怖いのですが。

長くなりましたが、こんなところです。
おやすみなさい。

9. Posted by shun   February 20, 2011 23:58
おおおっ!!??

なんか、僕がコメントをする前に、勝手に二人の間で議論が交じわされ、そして、いい感じで終わっていますね!笑


トシさん、コメントありがとうございます。メイの・・・さんもコメントありがとうございます。

僕はですね、元々は彼女に村上さんを教えられました。トシさんも村上さんのことを大分前から言っていましたが、最終的には2007年の秋に、初めて村上さんのノルウェイの森を読みました。

その後、彼の世界観というか、まあ、ちょっとはまった訳です。

僕も最初は、彼の言わんとしていることは何なんだ?とよく分からなかったのですが、そして、『1Q84』を読んだ後は、正直僕には面白くなかったので、「なんかな〜」という感じでした。

しかしその後、去年の10月に、彼の「夢を見る為に毎朝僕は目覚めるのです」の彼のインタビュー集を読んで、そこに、彼の言葉を読んで、また彼が好きになりました。

要するに、村上さんは特に何も考えていない、と。
小説を書くときも、自分が何を次に話がどうなるかも分からないまま、流れに身を任せて書いていくし、彼自身も、小説を書きながら、その先を知っていく、と。

難しい所はよく分かりませんが、
彼も『海辺のカフカ』に関しては、「文章自体を読みやすくしているので、その流れに身を任せて読んでみて、それでただ、その気持ちよさを感じてほしい」と。(続く)
8. Posted by メイの自転車の…   February 20, 2011 22:59
104Pさん
そうでした。はじめましてのご挨拶を忘れたまま、興奮して話してしまいました。改めまして、はじめまして。

私は104Pさんの話をかなり伺っているので、勝手によく知ってるつもりで書いてしまい失礼しました。

お会いしたときには、ヌンチャクを手に、遠くに見える客船に「おーい、おーい」と手を降りながら、(このエピソードが好きです)おもしろい話ができることを楽しみにしてます(^_^)
7. Posted by 104P   February 20, 2011 22:32
ファースト・コンタクト。「メイって、一人しか知らんぞ、だれだ?自転車?」っと思ったら、思い出した。まだ生まれてない方のメイさんだった。はじめまして。

感覚的に好みだというのはひとつの理由なので納得です。でも、好きな理由が答えられるとなると期待してしまいます。ぜひ、お願いいたします。

彼のエッセイは読んだことがないので、機会を見つけて読むようにしますね。
6. Posted by メイの自転車の…   February 20, 2011 19:56
あ、途中送信してしまいました…

えーと、104Pさんの納得する村上春樹の世界感とか答えを聞いたことがないそうなので、ぜひ私の想いを聞いてください。104Pさんの納得する答えではないかもしれませんが、どうしても聞いてください(笑)村上はるりんの名にかけてがんばります。

えーと、ブログの主をかなり無視なかんじですが、きっと彼は私と104Pさんの会話を想像して微笑んでいることでしょう。
5. Posted by メイはトシさんの自転車の後ろ   February 20, 2011 19:26
俊輔さんを村上ワールドに引きこんだ者として、うずうずしたのでコメントします。104Pさんのコメントを読んで、すごく興味深かったです。

村上春樹を苦手とする人は、だいたい104Pさんと同じ理由です。私も、八割、104Pさんの仰ることに納得します。

ではなぜ、私は村上春樹が三度の飯より好きなのか。それはあの独特の文体
が私のツボにハマるからだと思います。感覚の世界なので、こうこうこういうところが好き!とはいえないのですが、彼の感性が好きです。

きっとなぜか気の合う人と合わない人がいるように、私は村上春樹の文体や思想やらに合うのでしょう。

ちなみに、私は村上春樹の小説よりエッセイが好きで崇拝してます。きっと104Pさんの仰るとおり、小説はエログロすぎるからだと思います。エッセイの村上さんは、おっさんnext doorでくだらないですが小説より深みをかんじます。

語り出すと止ま理ませんが…。
今度104Pさんにお会いしたときにいろいろ教えてください。
4. Posted by 104P   February 20, 2011 13:12
(追記)
ここまで書き終えて、ま、ポストモダンてやつなんかなと思う。それにしても、ナボコフ「ロリータ」なんかと比べると、クオリティが違いすぎると思ってしまう。
3. Posted by 104P   February 20, 2011 12:52
(続き)

実は、彼の小説はかなりかたっぱしから読んでいる。どういうわけか機会に恵まれてね。上記の感想は、ただ、僕の読解力が未熟すぎるためにちゃんと理解出来ていないということなのかもしれない。可能性は十分にある。でも、彼のどの作品でもいいけどテーマとなる問題とはなにか、彼の答え=世界観とは何かと訊かれて答えられる?自分で理解出来ないので、村上春樹が好きだという人に会うたびに聞くけど、ちゃんとした答えを聞いたためしがない。

ただし、ファッションに芸術がないとは思わない。メッセージのない音楽や芸術もオリジナルであれば評価されるべきだ。ただ、多くの文化的・芸術的・歴史的レファレンスが多いので、過去の作品のテーマに正面から格闘するのかと思いきや、ただ名前をあげてるだけな気がして、なんかやな感じ。「それってどうなの?」って。「そんなに評価されるべきなんかな?」って。
2. Posted by 104P   February 20, 2011 12:52
(続き)
村上春樹の作品の最大の問題は、人類が直面するファンダメンタルなクエッションが提示されていないこと。「カフカ」(カフカの小説にはメッセージがある。メッセージ=彼の世界観は質問の提示より一歩進んだ段階と思う)であったり「1Q84」(オーウェルもメッセージがある)やいろんな音楽、社会問題、文化などへのリファレンスを多く使用して、そこに問題提起(例えばチェーホフの作品には問題提起はあるが答え=メッセージはないように思う。その意味において漱石は天才だよね。)があるかと思って深く読み込んでも、見つからず、当然、例えばトルストイのようなある問題に対する答え=オリジナルで新たな世界観も、彼の作品には存在しない。そうなると、こういったリファレンスは、ただの見せかけの「クール」感=おしゃれ感にしか思えない。まるで、「俺は色々知ってるんだぞ。憧れるだろ」とでも言いたげなような気さえする。その感が一番強まるのは、エロ・グロの存在である。裸婦画やグロテスクな絵画ってそれだけで印象が強いし、それだけに「自分には未熟だから理解出来ないけど、すごいメッセージが含まれてそう」感があると思う。それと同じで、エロ・グロ描写を「クール」と思われるために使用してる気がする。(彼のグロの描写は評価していいと思うが。エロに関していうと、読んでいて勃起するときもあるし、中一の時に「マスターベーション」と言う言葉を初めて知ったのはノルウェイの森だったて話はしたよね。)簡潔にいうと、彼の作品は「頭がイイ人」的なファッションな気がする。
1. Posted by 104P   February 20, 2011 12:49
興味深い。僕の印象とは全く違う。
感想の違いはしゅんちゃんにも面白いかと思うので、簡単にコメントするね。

まず、村上春樹の小説の世界観はどの作品を読んでもおんなじ感じ。主人公も似たような感じ。セットアップ自体もすごくオリジナルとは思えない。まあそれは村上春樹じゃなくてもそうだけど。

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
Archives
記事検索